走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

大学院での授業

2020年09月26日 | 仕事
日本の大学院で授業をする事になりました。90分の授業を一回です。診療看護師の課程です。PEPPAフレームワークについて生徒に教えて欲しいとの依頼でした。

大学側に数点条件を出したのですが、そのうちの一つが授業前の課題を課す事でした。いわゆる宿題。文献を熟読し課題に取り組まなければなりません。その課題を書きながら思い出したのですが、私の大学院では課題が沢山ありました。以前書いたようにタームの中で論文(レポートではないですよ。れっきとした論文です)書きは2〜3本が当たり前で、その他に毎週、授業が始まる前に読み終えていなければならない文献は山の様でした。1タームは3ヶ月ぐらいで、3単位もらえる内容でした。1タームで履修するのは2〜3教科(6〜9単位)までで、それ以上取ると課題がこなせず学習にならない、と言われていました。

今思うに文献で読んだ事を自分のものとして消化できるのが授業でした。クラスの中で事象についてディスカッションをして理解を深める。それにより文献から得た知識が自分のものになっていきました。なので教壇に立っている教授はディスカッションを進めるナビゲーターみたいな存在で、生徒の考えを成熟させるような運びでした。決して生徒が座って教授の講義を聞く体制ではありませんでした。

私の90分の授業も同じようにやりたいと計画しています。そのための課題です。そしてその課題は難しいかな〜、できそうにないかも、ぐらいの方が学生を伸ばします。こう言う連続で学生は学士から修士への階段を登っていくんです。

もし、日本の大学院の授業が座って聞くスタイルなら、今すぐ内容を吟味した方が良いと思いますよ!!!!


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