ついに広がる

ひたひたと秋が来て冬に向かっているのがよくわかる。何故って仕事が忙しくなって来ているから。そしてワクチンを受けていない人の間でコロナの勢いは止まらず、どこの病院も忙しくなっていると聞く。ワクチンを受けなかった人たちは一般層だけではない。私の患者層も多くが受けていない。

アクセスの問題ではない。保健機構は何度もアウトリーチチームをコミュニティーに送り、ホームレス人口へのワクチン投与を試みた。それでも頑固に断った患者は半分以上いたと私は認知している。診察のたびに勧めて来た。決断を変える人はあまりいなかった。

そしてついに地元のホームレス人口に感染が広がり出した。あれよあれよと言う間に広がる。ホームレスのための隔離施設はある。しかし彼らがそれを守るわけはない。先日も電話で患者と話している時にバックグラウンドで女性の声がする。その女性に対して出ていくようにスタッフの声も聞こえる。隔離施設に出入り、、、本人だって気力が有れば仲間に会いに出かける。

刑務所ではないし、警察も、セキュリティーもいないから止められないのだ。教育とか理解力も低いから感染予防のコンセプトもわかったもらえない。ギリギリで生きてきた人たち、、、これ以上広がらないように願うだけ、、、