走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

コピー機

2015年07月18日 | 仕事
私が看護学生の頃言われた言葉

頭を使わないのならコピー機の方がマシだ。
(カンファレンスで症状について説明を求められ、答えられなかった時に医師に言われた。カルテを写すだけならコピー機、、という意味)

それだけ?そんな計画なら家族の方がマシだわ。
(朝の看護計画の報告で師長から言われた)

あとは態度がでかいとか、生意気とか。なんせ四半世紀前ですから、言いたい放題の時代だったんでしょうか。カナダでこんなことを学生に向かって行った日には大問題に発展すること間違いなし。

カナダに来てから、ここの看護学生はなんてしっかりしているんだ、と感心したものだ。実習には必ず臨床指導員が付いてきて学生につきっきりで指導しているので、私はラクチン!なんて状況がほとんどだった。

しかし、この指導員に目をつけられると、進級どころかRNになる事を許されず、LPNコースに変更させられた、なんて人も知っている。適応でないと判断されればきっぱり切られるのだ。

NP学生にもこんなことがあるのでしょうか?NPのなかでは、徹底して合格点をあげないNPもいる。クラスメートの中には進路を変えたら?と言われた子がいた。それでもコースに残りNPになりましたが、、、就職はしていないよう。

で、私のNP学生時代は評価の時だけ臨床指導員が実習場にやってきた。中間と最終評価の時だけ。看護学生に比べ全然手厚くないNP実習。プリセプターがNPか医師かで実習は違った。NPの時には細かく指導してくれる。医師はほったらかしという印象を受けるほどだが、ここぞという時はしっかり教えてくれる。それに診る患者数はNPよりだぜん多かった。

看護学生の時のようにコピー機呼ばわりされることもなく、実力を伸ばしていった私。最後の実習先では医師に、NP学生を過去5年間に沢山見てきたけど君がナンバーワン!と言われるほどだった。

こんな背景だから学生に厳しいのでしょうか?旦那に学生を持つようになってから、相当ストレスがたまっていない?生徒を持たない方がいいんじゃない?なんて言われてしまった。そう思う。NPの中には生徒を持たないと決めている人が多い。忙しすぎて学生の面倒は見れない、足手まとい、こういう言葉を聞く。私もそうしたほうが良いのかもしれない。しかし秋にもう一人受け入れると返事しちゃったし。年間に2人だけ、だからもう一人と思ったのだが、間違いだったかも。今の学生さんはあと2週間で終了。とやかく言わずよっぽどな限り口を出さないことを決めた私。次の学生さんで決めよう、、、、。


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