走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

国際学会発表するとは その3

2024年09月17日 | 仕事

シリーズもの3日目。


これが私の一本目の発表でした。




会場は大きい方で席もほぼ埋まっていました。90分で演者は6人。1人15分の発表時間をもらっています。この15分は質疑応答も含むので10分で話し残りはQAにするように準備をしました。


日本の学会だと前室があり打合せなどがありますが、ここはなし。あるのはあったのですが、指示は直接会場へ早めに行くこと。よって開始時間10分前に行きました。皆バラバラな時間に来るので司会がその都度名前の確認や説明をしていました。


壇上の椅子は4つしかなくて、最前列に座るように指示されました。4日間の学会を通して感じたのは進行は司会により様々で、きっちり15分の枠を使う人と、発表を通しで終えて最後に質疑応答をまとめたり、質問がなければ司会がサマリーをして時間を潰したり、と様々。


2番手で登壇した私の発表はとても受けが良かったです。何故か考えてみました。






10分のスピーチだったから。私以外全員時間オーバーかギリギリまで喋り続けていた。私の英語は日本語訛りがあり、英語を第一言語である人にとって、聞きやすいものではない。よってシンプルで、内容を盛り込みすぎない内容に努めた。内容を盛り込みすぎると早口になって、どんどん癖が出るので、それも避けるため。今回の6人の順はイギリス人、私、中国人、中国人、ドイツ人、カナダ人の6人。正直、一番聞きづらかったのは東洋人の2人。訛りだけではなく、内容が長いので集中力に欠けてしまう。こんなところもポイント。






次のポイントは参加者の顔を見ながら話しかけるように話すことに努めた。英語を第一言語でない人に多い傾向だけれど、英語のスクリプト(脚本)を持ってきてそれを読みながら話す。これは絶対避けたい。口頭発表なので会場とのエンゲージメントが重要。棒読みではそれは不可能。でも困ったことに演者用のスクリーンが横にあってそれをチラ見する時に顔が横向きになること(真正面下ぐらいが好き。そうすると目線を下げるだけで良いから)。私はスライドを使わずにスピーチを丸覚えできるように練習するけれど(通勤の運転中に大声で練習するから)スライドがあるとそれがキュー(記憶の呼び起こし)になるのであれば見て確認する。で、このチラ見頻度が高かったように思えて、2本目にはその反省を生かしました。それでも会場とのエンゲージメントは一番だったように思います。


そしてスライドのシンプル化も気を配りました。基本は1分に1枚。でも情報を詰め込まなければそれ以上も可能。この発表は全部で20枚ありました。文字は極力少なく、写真やグラフが中心。






質問を2人から受取り、大拍手で終了。良い経験でした。終了後も全く知らない人からも、とても素晴らしい発表だったわ、と会場を出てからも声をかけられました。


でも残念だったのが、同じ職場やBC州の人たちとグループチャットで繋がっていたのですが、誰もきてくれなかったこと。理由は初日の初回のパラレルセッションだったから。前の共同セッションが長引いて、10分の移動時間がゼロに近かったこと、初日のため会場が見つけられず迷ったり、と遅れて入場してきて聞き逃したことを平謝りされた。職場の人にこそ聞いて欲しかった、、、、


続く


冒頭写真: エジンバラのハリウッドパレス。カールトンの丘から撮りました。



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