
家族の多様化は全世界で起こっていることで日本も然り。家族の定義については鈴木さんが講演の中で説明されていました。
家族とは誰なのか?患者本人が誰が家族か決めること、と言われました。法律上とか血縁とかよりも前述が重要。
しかし臨床で働いていて、そうとはいかない場面に接した医療者は多いのではないでしょうか?
産みの親 対 育ての親
正妻 対 愛人
子供 対 後妻
特に患者本人が意思の疎通が図れない状態が一番厄介です。何故なら本人が誰が「家族」なのか医療者へ伝えることができないから。意思の疎通ができない状態ってどんな状態?と思いますか?
意識不明
失語症
認知症
などがあります。だからこそ意思の疎通が図れるうちに誰が家族なのかを明記することが重要になります。それもACPなのです。ACPがあれば本人が話せなくてもACPで周りが本人の意向を確認することができています。
書いておけば良い、と思う方もいらっしゃいますが、書いておくことと、それを伝えておくことも重要です。そうでないと自分は家族だと思っていた人がACPによるとそうではない、と初めて気づくのは内輪揉めが始まる原因となってしまいます。そんなことにならないように、自分の気持ちや考えをシェアする。このようなプロセスもACPに含まれます。
大切な家族を守るためにも元気なうちにACPを作りましょうね。