昨日に続き母親オリンピアンについて。今回のオリンピックは男女平等参加を目標にして、全体での参加が男女間で半々に最も近いオリンピックとなった。現役を続けるか母親になることを選ぶか?この選択に立たされた選手たちは大勢いると思う。今回の参加者で母親オリンピアンはかなり増えている。そのうちの1人がカナダのボクサーMandy Bujold。
残念ながら一回戦で敗退した彼女だが母親オリンピイアンにとってパイオニアな役割を果たしたのは歴史に残る。
彼女は世界ランキング2位だった時に妊娠し、2018-2019年産休を取った。そしてコロナ禍へ。チャンピオンシップはキャンセル。ワールドクラスの成績をのこしていない、とオリンピック出場を断られたのだ。彼女はこれは不当な扱いとCourt of Arbitration for Sport (CAS) へ訴えた。その訴えが受け入れられて、出場権を獲得したのだ。これは多くの女性アスリートに希望を与えた判決だったと思う。第一線から離れる不安。その中でも成績を残せない10ヶ月が評価対象から外れるのはアスリートにとって致命的になる。その不安を軽減させた判決だったのだ。つまり母親オリンピアンたちにとって道を大きく切り開いたのだ。
母親でも第一線にいることができる。アスリートだけではなく全ての職業分野に広がってほしい、と思う。
冒頭写真: 温泉の排水口には鍾乳洞さながらの棚田ができていました。