走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

死亡の知らせ

2018年03月02日 | 仕事
検死官から電話が入る。患者の1人が遺体で見つかったと。一人暮らし。遺体の発見はかなり遅れたとか。検死官の所見と私の情報で死因は断定された。家族が望めば剖検となるが、そうならなければこれ以上のことはしないと。不審な点がないからだ。

では、死亡診断書をよろしくね、と言われて驚く。死亡診断は看護師時代から何度もしている(医師の指示があれば看護師でもできるので)。死亡診断書の書き込みも医師がサインするだけで良いように書き込んでおくのも何度もやったことがある。しかし自分でサインを入れるのはナースプラクティショナーになってから初めてなので緊張した。

あの人はもういっちゃたんだな、と命の儚さを感じた。

タバコとお酒がやめられなかった彼。心筋梗塞を起こして死亡する可能性は高かった。統計ではわかっていても、患者に何度も説明しても、実際に起こると強く現実味を帯びる。

百害あって一利なしのタバコ。皆さん禁煙しましょうね。酒は百薬の長。しかし飲み過ぎれば健康を害します。適量摂取ですよ。


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