一般にはあまり馴染みのないこのピロリ菌(正式名:ヘリコバクター・ピロリ)の罹患率は高く、日本では、50代以上の約8割の人が感染していると云われている。
胃の粘膜に生息しているこの悪玉細菌は、強い酸性の胃液に屈することなく、胃に住み続けて、胃壁を傷つけたり、胃粘液を減少させて胃の機能を弱化させる。
その結果、胃炎や十二指腸潰瘍、最悪の場合は、胃癌の発症につながる。その元凶が厄介な「ピロリ菌と称する病原菌」である。
当方は、昨年(H28.12)都内の癌センターで胃の内視鏡手術を受けたが、その胃癌もやはり、ピロリ菌が主因だったようだ。
この初期胃癌はお陰様で完全に除去された。そしてその際、術後半年以内に「ピロル菌」除菌処置をした方がよいと指示され、その服用薬も処方されていた。
だが、年明け以降、断続的に風邪気味状態が続き、体調もあまり良くなかったので、服用を避けていた。
先週に至り、やっと、処方されていた次の処方薬(2種類の抗菌薬と胃酸の分泌抑制剤:計3種)を1日2回、7日間連続服用した。
一度の服用量が多いので飲む時の抵抗感は多少あった。けれど、幸いにして当方の場合、服用の副作用による変な症状は全くなかった。
その症状としては、下痢、味覚異常、口内炎、腹部不快感、お腹の張り、発疹、気持ち悪い感じ、食欲減退、むくみ、胃の不快感、腹痛、肝機能検査値異常等が現れることがあるとのことである。
服用後、概ね3カ月後をメドに「尿素呼気試験」なるものを受け、除菌が成功しているどうかを確認することになっている。
処方指示通りに服用していれば、約75%の確率で除菌は成功するそうだ。 なお、万一この服用治療で除菌出来なかった場合には、抗菌薬の一つを変えて二次除菌を実施し、再び7日間服用することにより、除菌の成功確率は95%を超えるそうだ。
当方は、12月に「尿素呼気試験」を受けることになっている。何とか1回のみでの除菌成功を願いたいものである。
人体内では「悪玉菌」と「善玉菌」が互いに反目・抗争している。とよく聞くが、ピロリ菌と胃酸の関係についてよく知らない人も多いだろう。
ピロリ菌の有無検査は、街のクリニックで目的に応じた血液検査を受ければ、2時間足らずで判る。だから、胃腸疾患気味の成人は、まずは、ピロリ菌検査を受け、陽性反応の出た人は、胃腸疾患悪化防止上からも、「ピロリ菌除菌のための服薬」をされるようお勧めする。
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