最近はこの横浜地方裁判所によく来ます。
一つはIHI石播のアスバストの肺がん発症を告発する「工藤裁判」と私も原告の一人である今日の厚木爆音の第4次訴訟です。
今日の裁判は第4次訴訟の元横浜国大の田村明弘教授の原告主尋問と国側の反対尋問です。 国は今回の裁判で、「昼間、仕事や学校で騒音区域内にいない人がいる。それらの人は昼間の騒音を受けていない。だから住民に共通する被害は「夜」だけ。当然被害は小さくなる、小さくする、これが国の主張で、 この国の主張を突き崩す証人尋問なのです。
田村教授は、基地騒音の評価基準の第1人者で、騒音はエネルギィではあるが、騒音被害は住民反応として単なるエネルギィで測れない。
発着時刻が定まっている民間空港と異なり軍用空港は騒音の頻度が日によって異なり、突発的に襲ってくる大騒音をどのように評価するかが重要。さらに算定の基本的な単位は24時間でなければ意味がない。この騒音基準=施設庁方式W値である。」との論陣を展開しました。 盛んに国の弁護士は突き崩そうとしていましたが、基地騒音の特殊性を突き崩すことはできなかったのではないでしょうか。
1時過ぎから始まり休憩を挟んで4時半までの3時間半の長丁場になりましたが、弁護団と田村元教授はお疲れ様でした。