涙と笑いのHIV奮闘記II

自分とは無関係と思っていた病気の闘病を続けるオヤジの日記。
歳のせいか治療の副作用のせいか忘れ物がひどいんです。

初春文楽公演夜の部は「国性爺合戦」

2016-01-07 21:00:00 | 古典芸能

今日の夜の部は国性爺合戦。
ほとんど初めて観る演目でした。
全部で五段あるのですが、今回は一~三段が出ています。 

エキゾチックな風俗を取り入れ、日本と中国(明)にわたるスケールの大きな物語。
鎖国していたということでもあり、初演時(1715年)、17ヶ月ものロングランを記録。 
国性爺こと鄭成功は実在の人物。
父は明から日本に亡命、母は九州平戸の人。
このモデルを得て近松は自由奔放に物語を構成しています。
主人公の名は和藤内(わとうない)、日本(和)でも中国(唐)でも無い→和唐無い→和藤内らしいです。
和籐内は両親とともに明の再興のために中国に渡り、甘輝将軍と協力して勇ましく戦います。 
甘輝の妻錦祥女は和籐内の父の娘で、和籐内の母は継母です。
明の敵韃靼国の武将である甘輝を見方にするべく、 錦祥女とその継母は自分たちの命を投げ出し、
甘輝きはそれによって和籐内の家来となる、そういう話です。 

 

スタンプにあった「千里が竹虎狩りの段」。
文楽の舞台って、一番客席側に手摺があって、その後ろに船底といって、舞台より低くなった部分があります。
伝統芸能の今を知る
この段ではその手摺と船底が無く、人形遣いの足までしっかり見えていました。

あと、虎が着ぐるみなんですよね。 
てっきり義経千本桜の狐のように、虎の人形を人形遣いが遣うんだと思っていました。
虎が暴れて出語り床まで逃げて、 その時の大夫三輪大夫さんに扇で頭を叩かれていました。

30分の休憩に入ると、出演者の新春の挨拶と手ぬぐい撒き。
後ろのほうの席しか取れなかったので、手ぬぐいは届かず。
橋下問題が出る前までは、文楽公演はがらがらで、けっこう前の席を取れていたので、
毎年ゲットできていましたが。

でも、考えるともらえた手ぬぐい、どこにあるか分かりません・・・

 

今回のプログラムと友の会会報。

  

プログラムの表紙は和籐内の着物「黒天鵞縄繍平袖大寸着付」。

劇場にあったちらし。

四月の文楽公演は通し狂言「妹背山婦女庭訓」です。
舞台となる妹山、背山は実家から車で1時間ちょっと。
電車で行くなら、近鉄吉野線で吉野神宮駅で下車、徒歩20分くらいです。
途中水分神社や平宗本店で柿の葉ずしを食べるのんもええですよ。 

 

そして、6月の文楽鑑賞教室は「二人三番叟」と「夏祭浪花鑑」。

夏祭~の主人公は団七。
でも団七のかしらは「団七(だんひち)」ではなくって「文七(ぶんひち)」なんですよね。 

団七の着ているこの柿色の講師柄は団七格子。

 

さて、芝居が終わって帰ります。
夜の文楽劇場。

 

 


国立文楽劇場

2016-01-07 15:40:00 | お出かけ

劇場の正面には門松。

  

ほんまもんの餅花でした。

 

そして上方式の注連飾り。

 

1/14からNHKで始まる連続時代劇「ちかえもん」の広告も。

ちなみに近松門左衛門を演じるのは松尾スズキ。

 

劇場一階には劇場内に揚げられる大凧の「申」の字。
今年は春日大社宮司の花山院弘匡氏の揮毫です。

 

もちろん模型ですが、鏡餅とにらみ鯛も飾られています。

  

初めて見た。大きな文楽人形のかしら。検非違使かな?文七かな?

 

一階に飾られている絵看板。
夜の部の「国性爺合戦」の絵看板。 

  

一階エントランス部分の様子。
プラスチックの餅花が華やかですね。 

 

さて、大劇場は建物の2階。
エスカレーターで向かう途中にある垂れ幕。

真ん中のは豊竹嶋大夫。人間国宝。
この公演と東京での公演で引退なさるようです。
人間国宝の大夫さんはこの前まで三人いはったんですが、
住大夫さんが体調不良で引退、源大夫さんが逝去、そして今回嶋大夫さんが引退され、
現役の人間国宝の大夫さんがいなくなってしまいます。

ちなみに三味線では鶴澤寛治さん、鶴澤清治さん、人形遣いでは吉田蓑助さん、吉田文雀さんが人間国宝。
でも文雀さん、最近出演されていないんやけど、体調お悪いんでしょうか? 

 

大劇場入り口にあるスタンプ。

劇場内。舞台上方ににらみ鯛と大凧。

 

にらみ鯛

  

大凧

 

出語り床。
ここにも注連飾りと鏡餅。 

 
  


午後から大阪日本橋の国立文楽劇場へ

2016-01-07 15:30:00 | お出かけ

朝から鬱陶しい天気。

起きた時には高円山の上に朝焼けがあったものの、出勤しようとするとパラパラと小雨が振り出し、
その後も振ったりやんだり。 

 

今日は1/7ということで、朝食は七草粥と、大根の浅漬け。
いつも作る茶粥は米1に対して水9の割合で加えて炊きます。なのでしゃぶしゃぶのおかいさん。
ところがドロッとしたお粥の水加減が分かりません。
米1、水3の割合で炊いたのですが、大失敗。
もっと水分いるんですね 

   

 

今日初春文楽公演の夜の部のチケットを取っていたので、午後から国立文楽劇場へ。
近鉄日本橋で下車し、黒門市場を通って劇場へ。

黒門市場への入り口。
右隅にビリケンさん。 

 

魚屋が多いのですが、いろんな店があります。
店頭で焼いてたべることのできる店もいっぱいあります。 

 

大阪と言えば河豚ですよね。
河豚を扱う店もあちこちに。 

 

豆腐屋。豆腐におあげさんに厚揚げ、湯葉なんかが売られています。

 

屋外コインランドリー。

 

文楽劇場が見えてきました。