夢みるpocoの昼と夜☆

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映画:『Breaking the Waves/奇跡の海』

2017-07-14 | 映画

Breaking the Waves/奇跡の海

<画像出典元:https://www.amazon.co.jp/


スコットランドを舞台にした映画を引き続き観ているのですが、
この映画は、レンタルでは、なかなか借りれず、
観たいのになぁ〜どうしようかなぁ〜と思っていたら、
Huluさんが配信してくれました!
素晴らしい


<Story>
1970年代初頭のスコットランド。
戒律が厳しく、排他的な村に育ったベスは、
油田の労働者ヤンと結婚する。
幸せな結婚かと思われていたが、
厳格なプロテスタント信仰が根強い排他的な土地では、
誰もが祝ってくれるものではなかった。
ある日ヤンは油田の事故で全身麻痺の障害を負ってしまう。
回復の見込みのないヤンを献身的に世話をするベス。
そんな彼女に、ヤンはあえて愛人をつくるように説得する。
苦悩するベスが選んだ道は…。




奇跡の海(予告編)

<YouTube ムービーさんよりお借りしました>



予備知識がないまま観始めましたが、
暫くすると、イギリス映画ではないんだろうな?と思い始め、
後で1996年制作のデンマーク映画<ラース・フォン・トリアー監督>だと知る。

主演のエミリー・ワトソンの繊細かつ体当たりの演技に驚嘆する。
純粋無垢なベスの魂までをも渾身の演技で表現している。

教会の戒律の厳しさ、
その厳しさ故に人間の愛を失ってしまっている人々。
宗教の概念は、なんとなくドラマや小説で知識としてありますが、
自分を取り巻く日常にないことはやはり、理解し難い代物です。


神に語りかけ、自ら答えを出す
ベスの<神との対話>とする信仰深さと夫ヤンへの愛の深さ。
ーーーその純真さが悲劇を生む。

信仰ってなんだろう?
愛ってなんだろう???


静かにじわじわと衝撃が押し寄せてくる。



2時間30分強の長〜〜〜い映画ですが、それを感じさせず、
心理描写が丁寧に描かれていたし、
人間の心の美しい所&醜い所を容赦無く見せつけられ、
嫌気がするかと思いきやそうでもなく、
一気に見え終えてしまいました。

幾つかの章に分かれており、
各章にその章を象徴するかのような曲とタイトル画が入ります。
それも毎回、楽しみに見れました。


賛否両論のこの作品。
薦める方もいれば、絶望的すぎると拒絶する方も
とにかくそれだけ話題になるということは、
それだけで作品としての価値があるような気がします。


監督は、その後『ダンサー・イン・ザ・ダーク』でも
純粋無垢な女性を描き続けます。
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』も衝撃的な作品でしたが、
この『奇跡の海』の方がまだ救いがあったかなぁ。
どうかなぁ???










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