ちょいと散歩がてらに本門寺に行ったらネコもいたけど、お話好きな、おじいさんもいた。
お墓見ながら歩いていると
「ちょいと そこ行く 旦那さん」
「あっしの事ですかい?」
「おたく この墓知ってますか?」
「DHCって書いてあるから化粧品屋の親分の墓だと思いますけど」
「そうそう 吉田さんて人が作った会社じゃなかんべな。よっぽど儲かるのね化粧品屋ってーのは。こんな一等地に、こんなでっかい墓作って。中味より広告費に金かけてるって話ですけどね。
他に誰の墓知ってますかな?」
「力道山と、狩野探幽、幸田露伴、文親子、大野伴睦ぐらいかな。そうそう、中村八大さんの墓を探しているんだけど知ってますか?」
「もちろん!、だがその前にこれが細川ガラシャの関係、こっちが目玉のまっちゃん、
あれが宮本亜門のおかーさん、そんで あそこにあるのが先代の松本幸四郎」
「えっ?。幸四郎の奥さんの正子さんとオイラの母親、お友だち」
確かに正子(せいこ)さんの名前も墓石に書いてあった。
「あっちに行けば市川雷蔵」
「 市川雷蔵も?」
「そうさ、世紀の美男子、雷蔵様のお墓でーい。お花が絶えるこたーねーってんだってんだ」
「おじいさん 江戸っ子?」
「きまってらー、江戸も江戸、羽田の生まれだ、参ったかー」
「別に参りませんけど」
「そうか、そりゃ残念。お若けーの、今日が力道山の命日だって知ってたかい?」
「知らなかったけど、さっき お墓の前を通ったらお参りしてる人がいましたよ」
「そうかそうかそりゃよかった」
「そんで中村八大さんのお墓はまだですか?」
「八大?、おっとどっこい忘れてた。こっちじゃないのよ、あっちなの」
「それじゃ あっちに行きましょ」
「おにーさん、ここの五重塔は」
「八大さんと関係あんの?」
「ない」
「それじゃ、さっさと行きましょ」
「せっかく 本門寺まで来たんだから」
「隣町に住んでますので、しょっちゅう来てます」
「あっそう」
「そんじゃ、このでっかい鐘を寄付したの誰だか知ってるかのー?」
「誰ですか?」
「あのロッキード事件で有名な児玉誉士夫さ」
「それじゃ墓も?」
「勿論、命日には暴力団が集まるので、近くの小学校は休校さ」
「ふーん」
「それで、ここが中村八大さんの お墓」
と言う事でやっとたどり着きました。
この おじいさん 本門寺の4000ぐらいの墓を知ってるって言っていたけど、
オイラが何時も行く外国人のお墓に関しては、まったく知らないようでした。
おそらくここで唯一外人墓地的墓なんだけどなー。
しかし「恐るべし本門寺、石を投げれば有名人の墓に当る」字余り。
[写真、 中村八大のお墓)
お墓見ながら歩いていると
「ちょいと そこ行く 旦那さん」
「あっしの事ですかい?」
「おたく この墓知ってますか?」
「DHCって書いてあるから化粧品屋の親分の墓だと思いますけど」
「そうそう 吉田さんて人が作った会社じゃなかんべな。よっぽど儲かるのね化粧品屋ってーのは。こんな一等地に、こんなでっかい墓作って。中味より広告費に金かけてるって話ですけどね。
他に誰の墓知ってますかな?」
「力道山と、狩野探幽、幸田露伴、文親子、大野伴睦ぐらいかな。そうそう、中村八大さんの墓を探しているんだけど知ってますか?」
「もちろん!、だがその前にこれが細川ガラシャの関係、こっちが目玉のまっちゃん、
あれが宮本亜門のおかーさん、そんで あそこにあるのが先代の松本幸四郎」
「えっ?。幸四郎の奥さんの正子さんとオイラの母親、お友だち」
確かに正子(せいこ)さんの名前も墓石に書いてあった。
「あっちに行けば市川雷蔵」
「 市川雷蔵も?」
「そうさ、世紀の美男子、雷蔵様のお墓でーい。お花が絶えるこたーねーってんだってんだ」
「おじいさん 江戸っ子?」
「きまってらー、江戸も江戸、羽田の生まれだ、参ったかー」
「別に参りませんけど」
「そうか、そりゃ残念。お若けーの、今日が力道山の命日だって知ってたかい?」
「知らなかったけど、さっき お墓の前を通ったらお参りしてる人がいましたよ」
「そうかそうかそりゃよかった」
「そんで中村八大さんのお墓はまだですか?」
「八大?、おっとどっこい忘れてた。こっちじゃないのよ、あっちなの」
「それじゃ あっちに行きましょ」
「おにーさん、ここの五重塔は」
「八大さんと関係あんの?」
「ない」
「それじゃ、さっさと行きましょ」
「せっかく 本門寺まで来たんだから」
「隣町に住んでますので、しょっちゅう来てます」
「あっそう」
「そんじゃ、このでっかい鐘を寄付したの誰だか知ってるかのー?」
「誰ですか?」
「あのロッキード事件で有名な児玉誉士夫さ」
「それじゃ墓も?」
「勿論、命日には暴力団が集まるので、近くの小学校は休校さ」
「ふーん」
「それで、ここが中村八大さんの お墓」
と言う事でやっとたどり着きました。
この おじいさん 本門寺の4000ぐらいの墓を知ってるって言っていたけど、
オイラが何時も行く外国人のお墓に関しては、まったく知らないようでした。
おそらくここで唯一外人墓地的墓なんだけどなー。
しかし「恐るべし本門寺、石を投げれば有名人の墓に当る」字余り。
[写真、 中村八大のお墓)