忘れな草の花籠

確かハンドメイドブログだったはず・・・

風立ちぬ

2013-09-17 13:56:44 | おでかけ
Le vent se lève,il faut tenter de vivre.
            PAUL VALERY
風立ちぬ、いざ生きめやも。
              堀辰雄



昨日は子どもたちと約束をしていた「風立ちぬ」を見にいきました。
台風だったのですが・・・。
約束した日にたまたま台風がきてしまったのか、
私がでかける予定だったから台風になったのかはわかりませんが
とりあえず、台風が過ぎ去ったあとに行きました。

台風が去ったあとだったからか映画館はかなりの人出。
併設するショッピングセンターもかなりの人出でびっくりしました。

余談ですが、7年前・2006年の9/16にも「風立ちぬ」の記事を書いてました。
そちらはリボンですが。この時季ってどうも私の中で「風立ちぬ」なのかもしれませんね。

話はそれちゃいましたが
「風立ちぬ」、いろんな要素があったなぁと思いました。
すごく凝縮されてしまった感じ。
詰め込みすぎて逆に息苦しくなっちゃった感もありましたが
胸につまされるものがありました。

場面の転換が早く、あちこち移動してました。
なので子どもたちには何のシーンでどんなことをしているのか、
ちょっとわかりにくかったかもしれませんね。

飛行機の設計・製造を中心に
二郎と菜穂子の恋愛をからめたお話です。
飛行機の設計といえば茶色・黒・灰色などどちらかといえば暗めのダークな色合いのシーンが多かったのですが
菜穂子とのシーンは緑が多かったような気がします。
飛行機が飛ぶ場面でも緑が多く、しかもその緑色がとてもきれいなのです。
ジブリのグリーンは本当に逸品ですよね。
世界遺産にしてしまいたいくらい。

このお話、キーパーソンがカプローニさんだと思うのですが
彼のセリフをきいていると
宮崎監督が引退を決意した気持ちがわかるような気がします。

今回喫煙シーンがいろいろと話題になっているようですが
個人的には二郎と菜穂子のラブシーンが意外と多かったことにびっくりでした。
え、ジブリなのに!?とビックリ。(いや、もちろんジブリですからソフトなんですけどね。)

ラストシーンは泣けますね。
ユーミンの「ひこうき雲」がすごくぴったりで。
この曲、ユーミンが高校時代に作ったもので
クラスメートの死をきっかけに描いたものだと何かで知りました。
そのあたりもシンクロしてすごく胸に突き刺さります。
(隣りのシートにいたおっちゃん、一人で見に来ていたようですが
鼻をグスグス言わせて泣いてました。)

かまいたちのような切れ味の残る映画でした。
(↑いや、ほかになにかたとえようがないのか考えたのですが
ちょっと難しかった。もっときれいな表現ないのかなー。
鋭い風がピッと胸を切るような感じ。・・・よけいわからなくなってきた。)


コメント
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