行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

禅語(16)・・・少欲知足

2015年05月15日 | 禅の心
知足は『正法眼蔵』の『八大人覚』や『遺教経』などに出てきます。


竜安寺のつくばいにも「吾唯足知」という文字が刻まれています。

仏教では、「欲をなくせ」とはいいません。

何事もほどほどにということです。

仏の教えは、資本主義社会とは相性が悪いかもしれません。

資本主義社会は、人間の欲望に基づいて成り立っているからです。

人間の欲望が大きい方が資本主義社会は栄えるのです。

美味しいものを食べすぎると、寿命を縮めることにもなります。

何かが手に入ると、さらにもっと欲しくなるのが人間です。

ほどほどにすることが、幸せへの第一歩でもあります。


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