行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

山本玄峰老師の言葉

2020年07月10日 | 禅の心
写真は山本玄峰老師(右)と中川宋淵老師(左)
「体に病気もなく、実に元気いっぱいの者が、かえって迷い迷うて世の中を渡っている。達者な者ほど迷いが多い。本当に病気したものでなければ病気のことは知らない。本当に貧乏したものでなければ貧乏の味はわからん。難行苦行して道を歩いたり、海河を泳いだり、苦労したものでないと、汽車のありがたいことも、渡し船のありがたいこともわからん。そうして勝手次第に自分の智恵で我慢をはって自分の行く道にも迷う。
世の中は人と人との同情のしあいで、人との間はもちつもたれつで立っていくものである。」『無門関提唱』より


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