5.実にこの世においては、怨みに報いるに怨みを以てしたならば、ついに怨みの息やむことがない。怨みをすててこそ息やむ。これは永遠の真理である。
6「われらは、ここにあって死ぬはずのものである」と覚悟をしよう。──このことわりを他の人々は知っていない。しかし、このことわりを知る人々があれば、争いはしずまる。
(中村元訳 法句経)
このことはもっともなことなのですが、犯罪被害に遭われた方や遺族の方にこれを言うことはとてもできません。ただ、恨みはどこかで昇華していかないと自分が苦しくなるだけです。自分自身のこととして受け止めておきたいと思います。
仏教で言う諦めは、考えるのをやめてしまうことではなく、はっきりさせるという意味があります。自分はいつか死ぬものであることをはっきりさせてみると争うことは馬鹿馬鹿しくなるものです。
6「われらは、ここにあって死ぬはずのものである」と覚悟をしよう。──このことわりを他の人々は知っていない。しかし、このことわりを知る人々があれば、争いはしずまる。
(中村元訳 法句経)
このことはもっともなことなのですが、犯罪被害に遭われた方や遺族の方にこれを言うことはとてもできません。ただ、恨みはどこかで昇華していかないと自分が苦しくなるだけです。自分自身のこととして受け止めておきたいと思います。
仏教で言う諦めは、考えるのをやめてしまうことではなく、はっきりさせるという意味があります。自分はいつか死ぬものであることをはっきりさせてみると争うことは馬鹿馬鹿しくなるものです。