行雲流水

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縁起ということ

2021年01月22日 | 法句経
(1)ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もしも汚れた心で話したり行なったりするならば、苦しみはその人につき従う。——車をひく(牛)の足跡に車輪がついて行くように。

(2)ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もしも清らかな心で話したり行なったりするならば、楽しみはその人につき従う。——影がそのからだから離れないように。


(中村元先生訳)

仏教は唯物論的な面と観念論的な面のある宗教だと思います。そもそも唯物論とか観念論という風に分けて考えることは仏教的ではないのですが、あえて言えばということで・・・。
縁起という言葉がありますが、私たちの人生は神様などの絶対者の意思によって動いているのではなく「縁」によって動いているのです。
ここでは心という言葉を用いていますが、心を縁という言葉に置き換えても良いかと思います。

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