行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

みんな価値がある

2021年02月09日 | 仏の心
仏教思想の基本的なところには、自分の価値を認めるというところにあります。
しかし、自分の価値を認めることは、自分が他人と比べてスゴいと思って威張ることではありません。自分も価値ある存在だけども、みんなそれぞれ価値ある存在なのだと思うことが大事です。
「天上天下唯我独尊」を「自分だけが・・・」と考えている人は残念ながらいます。「衆生本来佛なり・・・」なのです。

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自己陶酔から覚めると

2021年02月05日 | 禅の心
自己陶酔、ヒーロー願望、自己承認欲求の肥大は時として自分も社会も壊してゆく。仏法で自我を小さくというのには意味がある。自己陶酔から覚めてみると虚しいものだ。


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恨みをなくすのではなく

2021年02月02日 | 法句経
5.実にこの世においては、怨みに報いるに怨みを以てしたならば、ついに怨みの息やむことがない。怨みをすててこそ息やむ。これは永遠の真理である。 

6「われらは、ここにあって死ぬはずのものである」と覚悟をしよう。──このことわりを他の人々は知っていない。しかし、このことわりを知る人々があれば、争いはしずまる。


(中村元訳 法句経)

このことはもっともなことなのですが、犯罪被害に遭われた方や遺族の方にこれを言うことはとてもできません。ただ、恨みはどこかで昇華していかないと自分が苦しくなるだけです。自分自身のこととして受け止めておきたいと思います。

仏教で言う諦めは、考えるのをやめてしまうことではなく、はっきりさせるという意味があります。自分はいつか死ぬものであることをはっきりさせてみると争うことは馬鹿馬鹿しくなるものです。



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