「父と私の桜尾通り商店街」今村夏子今村さんは読むのはおそらく3作品目かな。癖になりそうな作家さんである。私にとって、とっつきやすい方のTHE芥川賞という感じ。正気と狂気の境目に立っていてどちらも行き来している、そのうちどちらが正気でどちらが狂気かわからなくなる。その間のゾワゾワ感がもう、たまりません。面白かった。特に何かがあるわけではないけれどいつも行くお店の店員さんがそうかも、或いは自分が・・・と思わせられる。父と私の桜尾通り商店街 (角川書店単行本)今村 夏子KADOKAWA