球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

報道の自由(10/29)

2004-11-03 | 初期の投稿
GREEの中でちょっと面白いものとして紹介文ってのがあります。
普段は口に出さないことを書いてくれるので、なんだか読んでいて面白いです。
(もちろん普段口に出さないことを書くのも楽しいです。)
日常生活の各シーンで僕の使うペルソナが明るみに出るようでもあります。
しかし、共通していることもあり、
僕の紹介文を書いてくれた人で「意味がわからない言葉を使う」という文脈を用いている人が
2/5(割合)もいることが発覚しています。これは由々しき事態です。

しかし、一つの事柄をさまざまな語り口で表現するからこそ
文章を書くという行為に意味があるとも言えるし、
それはひょっとしたら人の心を揺り動かすかも、なんてこともあるのです。

そんなわけで、ある一つの事柄ををいろいろな語り口で表現してみましょう。
微妙に内容が異なるのは勘弁してください。


(元文)
日本語は奥が深い、と私は思います。
英語で表すことのできない様々な情趣を表現できる言語。
ひらがなも漢字も象形文字の名残があり、文字で、読者の想像力を刺激することだってあります。
改めて知るほど、それは素晴らしい。
この間「幽玄」という言葉が英語で何と表現されるのか調べてみました。
"mystery"だそうです。
私の中ではmysteryは「神秘」であって、「幽玄」ではありませんでした。
そんな不完全な言語を学んで、私はこれから何を表現していけばよいのか…
日本語について考えをつらつらと述べているとき、ふと頭にそんな考えがよぎり悲しくなることもしばしばです。
しかし、日本語には問題点が一つあります。「感無量」というのに「感有量」とは言わないのは何故でしょう?
「ごたくはいいから」と言って通じるのに「託宣はいいから」というと通じないのは何故でしょう?
情趣を感じさせない言葉が滅びているという見方もありますが、私はちょっと納得がいきません。



(難解な文に変換。ある意味電波文)
私が日本語に抱く印象として、アキレスが亀を追いかけるかのようにして
(例のパラドックス)常に私の一歩前にある、ということがある。
春夏秋冬、絢爛、慇懃、憂鬱、齟齬、矜持、幽玄。
四季という世界を通じても稀な環境のさなか、
我々の先祖はその風景の数だけ言葉を作ってきたのであろう、
その多彩さにおいて他言語の追随を許さない。
いま多彩と呼んだ「日本語」だが、どの環境で生まれ、話されてきたかは
その文字の並び(形状)を見さえすればわかろうというものだ。
「名は体を表す」
という言葉は諸君も周知のことと思われるが、
その言葉の源泉は既にその言葉自体に含まれていたのではなかろうか。
事実と異なろうが、私はその考えをこれからも推し進めていくだろう。
さて、前述した「幽玄」だが、英語に訳すと「mystery」だそうである。
これでは「神秘」と変わらないではないか。
「神秘」とは文字通りその雰囲気に神的な緊張感とでも言うべきオブラートを帯びたものに対して使う言葉であり、
「幽玄」とはこれもまたその雰囲気に霊的な静けさと暗さを備えているときに対して使う言葉である。
言うまでもなくこのような日本語の蹂躙は言語道断であり、
辞書の編者もこのような誤用をやすやすと許すような辞書を作ることに対し
さぞかし煮え湯を飲むような思いをしたことと推察される。無体なことだ。
気持ちの数だけ存在する別な表現のない言語(あったとしてもそのバリエーションは日本語の足元にも及ばない)
を日本中の学生が何も考えずに学ぶ光景は…私を戦慄へと導く。
しかし、私にだって日本語に対する不満はある。
例えば「感無量」という日本語は一般的だが「感有量」という言葉は一般的でないのは何故だろう?
電磁気の世界でもダイポール(双極子)の存在があるように、
表があれば裏があり、光があれば陰がある。それは森羅万象殆どの事物から程なく理解できるはずである。
モノポールの存在は、もはや磁気単極子の他に望めまい。それすら、近い将来には危ういものとなるだろう。
そのような見地から私は「言語のダイポール化」を日々考えている。
その表裏一体の関係こそが自然のあるべき姿であり、それは考える私を捕えて放さない悪魔的な魅力を放つ。
ここに気がつかないということは、偉大な先人にも、「し落とした」ことがあったのだと私は解釈している。



(電波文に変換)
私たちのつかう日本語って面白いよね。
英語が53枚(13×4+joker1枚)のトランプだとしたら、日本語ってもっとジョーカーの多いトランプみたいだって思う。
あと、英語と日本語を比べると、英語が小説だとしたら、日本語は絵画なんじゃないかな。
絵ってきれいだよね。
こないだ大仏を見に行ったらこれが途方もなくでかくってびっくりしちゃったんだけど、
隣の金髪の人が「Oh! It's mysterious.....」とか言うわけ。信じらんない。
周りの人がそれをニコニコして聞いてるから余計にヘンで。
あれってUFOに対して言う言葉だと思ってたよ。
そう考えると、最近の教育ってダイヤを捨てて翡翠を拾うような感じだよね。
だから最近鼻の奥が(それはあなたが思うよりもっともっと奥なんだけど)モヤがかった感じっていうか… 
ちょっと悲しくすらあって。
でも、さっきトランプの話をしたと思うんだけど、日本語ってクラブとハートとダイヤはあっても、スペードはないのかも。
留学生とか、七並べが大変だね。




…なんて思いつくままに書いてみました。
この文章は一応全て僕の創作です。
ですが、内容に関してはここまで日本語を擁護している態度、ってわけではありません。
ただ、書きやすい題材を選んでみました。

僕が普段使う日本語は上記のどれに近いのでしょうかね?
TPOを考えて多彩な表現をしたいと常日頃から考えております。(でも尊敬語は苦手)
みなさんはどうでしょう?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする