球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

そのエッセイを誰かに向けて

2009-08-02 | たぶん難解な話
先日会社でとあるイベント(俺以外はイベントなんて思っていないだろう)があった。

社内の技術発表会なるイベントが8/10にあり、課の中では
僕が出ることになっていた。僕の中でやりたいことがあったので
発表すること自体は全然苦痛にも思わず、スイスイスライドの作成も進んだ。

しかし、方針を課長に提出したときのレスポンスが
 "この内容ではお前以外は難しくて面白いなんて思わないので、
  もっとわかりやすい内容にするように" の指示と、
 "この内容にどうしても触れたいのならば、9割は皆が喜ぶことを書いて
  最後の1割に書きなさい、1割でも通じたらマシだよ、多分"という見解がついた。



自分がやりたかった内容ってのは、解読が難しい暗号の解読のようなもの。
そういったものが僕は非常にすきだ。

物事の法則を解析していくことに最初にはまったのは
ゲームのパスワード解析であった。
普通に進行していたのではどうしても成立しないような状況を
自分の想像通りに再現していくことがとても快感であった。
(ドラクエ2で、紋章が揃ってないのにルビスの守りを持っているようなやつ)

発表しようとしていた内容にはそれと似た中毒性があり、
僕としては大変好きな作業であったわけだけど、
悲しいことにそれらにリセットボタンが押されたことになる。

理由は一つで、"それが誰の役に立つのか?"だった。
自分としては他の人にも還元できる理屈を述べたつもりだったが、
それこそ課長さんにとっては
『ドラクエ2のパスワードを完全に解析しました』みたいなものだったかも知れない。

いずれにせよ、自分の望むストーリが崩壊しているために
作業がちっとも進まないわけで、
いつだって、手直しを要求された場合は
小規模な変更で済むなどという横着が通ることはない。



人にものを伝えたければ、9割は相手に合わせないと伝わらない。
キャッチフレーズみたいだが、10%たりとも話が噛み合わないことはある。

特に僕は自分の話(考え)が人に伝わらない経験に関しては
他の人の数倍経験値を持っている半ば自信にも似た自覚がある。

今までその努力をサボってきたような気もするし、
具体的には、通じない相手には伝える努力をしてきたというより
面倒なので初めから会話をやめるようになっているところがある。




多分だけど、『8月から変わらなきゃ』なんて思っていても、
その辺が欠如していると出鼻を挫かれるばかりで
結局推進力としては続かないんだろうなと思う。

人は恐らくひとりでは変われないのだと思う。
コメント
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