How to CE 02?

2024年05月22日 | モトラッド京葉からのお知らせ

いやん、前回の記事から一カ月も間が空いちゃった…♡





こんにちは、モトラッド京葉 中村です!





さぁ、今回は話題のCE 02についてあれこれ説明致しましょう。

「中村が書く記事って長ったらしそうだな」って?
モチロン。







まぁ、改めて紹介するはCE 02
(シートがラップでグルグル巻きなのは保護の為です)



C EvolutionCE 04に続きBMW Motorradで三番目となる市販化電動コミューター。

誤解を恐れずに要約すると、ご存じの通り世界中で脱炭素(電動化)の波が加速している影響で開発された、”超高機動型ちょい乗りマシン”です。
…今視線を感じたような。



では、グルッと外観を観てみましょう。






このデザインだと2049年の世界を走っていても違和感無さそうですね。





お次は細かいトコロ。







横から見ると「もにょーん」とした形状がチャーミングなヘッドライト。
真正面から見るとLED投光器…いや、なんでもないです。






一昔前のMP3プレーヤー並みに小さい液晶ディスプレイ。
小さいですけど解像度は高く、視認性は中々良いですよ。







どことなく、ゲーム機の十字キーや工事用エレベーターの昇降スイッチを思わせるスイッチボックス。
私ゃこのデザイン、好きです(特に下の画像)。






左右非対称、且つボディの凹凸を大胆に跨ぐデカールなどなど、とにかく刺激的てワクワクに満ち溢れたデザイン。
あと、左上の”水濡れ厳禁”とか”取り扱い注意”とかのデカールも遊び心があって◎。





何を隠そう、このCE 02は”21世紀の若者に向けたCoolなギア”として造られているのだッ!
…誰だ、今マイティボーイとか言ったのは。




・現代の若者の行動力
・EVならではの俊敏な加速性能
・それらを体現した、アバンギャルドで未来的なエクステリア

”これらの要素を兼ね備えた、既存のオートバイともスクーターとも異なる存在である!”
~という事で、BMW Motorradではこの車両を"e-Parkourer"という新たなカテゴリーに位置付けています。


e→電気。
Parkour→パルクール。ここ数年世界中で話題の、街中を華麗に動き回るアレ。
~er→〇〇してる人。
つまり”まるでパルクールのように市街地を素早くスタイリッシュに駆け抜ける電動マシン”という事。
今回これだけ覚えて頂ければ大丈夫っす。





そんなe-ParkourerことCE 02、5月初頭に(研修で)ちょびっと乗りました。






文章だけだとアレなんで、画像を一つや二つ挟みながら…ね。
にしてもディッシュタイプのホイールがセンス良し。



率直に述べると、すんげぇ速い。
もちろん、オイシイ回転域まで引っ張った大型バイクとかと比較されちゃ敵(かな)いっこないです。



CE 02の規格をサクッとおさらいすると、

―――――――――――――――――――――――――――――
【区分】
軽二輪(126~250cc)

【最高出力(馬力)】
11kW(約15馬力)
ちなみに”キロワット×1.36”で大体の馬力が算出出来ますよ。

【車重】
132kg
―――――――――――――――――――――――――――――

〜と、これだけ見たら「125ccのスポーツバイクっぽいかな」と想像する人が殆どでしょう。



しかぁし、違うのはここから。




エンジンの強さを表す数値で、馬力の他にしょっちゅう蔑ろにされる“トルク”という数値があります。

このトルク、(回転数も関係しますけど)主に加速力だとか登坂力とかに影響するので、この数値が高いと「街乗りですごく速い!」なんて事があったりします。

そんな私はトルク信者、最高出力なんざ42馬力もあれば十分じゃ。
〜とか言っておきながら今年の初めに70馬力のバイク買っちゃったけど。



(BMW Motorradだと現状125ccが無いので)とりあえずG310Rを例に挙げると、そのトルクたるや28Nm/7,250回転。

乗った事ある人ならご存知でしょう、上手く回転とギアを合わせてあげると、この"28Nm"というトルクでも中々心地良い加速をしてくれます。



んで、CE 02はというと。





55Nm/1,000回転





…ほぇ!?



そう、これこそEV(電気自動車、電気バイク)の特徴で、同クラスの内燃機関(=エンジンね)とは一線を画すゴツいトルクを生み出します。

参考として、惜しくも生産終了となってしまった某4気筒(400cc)の最大トルクが39Nm/9,500回転。



…CE 02トルク強すぎ(しかも回転数低すぎ)。



ほぼ出だしから400ccを凌駕するトルクを発生。
ギアチェンジの必要無し(EVは基本的に変速機がありません)。
・車体が軽い

〜となると、加速が遅いはずもなく。
実際、研修で街中をクルッと一回りした際、加速力の不満は全くありませんでした。
ついでに加速の挙動は滑らかで、低いギアでスロットルを開けたり戻したりした時のようなギクシャク感が無いのも◎!



なんと言いますかね、「えげつなく速いキックボード(自転車)に乗ってるような感覚」というか、そんな感じでイメージしてもらえると分かりやすい…かも。

〜それよりも“音も無しに素早く走るCE 02が10台くらい連なる異様な光景”に、行き交う人が「何あの妙な集団…」と神妙な面持ちだったのが印象的。





あと、リバース(後退)機能なんてのも付いてまして、1〜3km/hの間だったかな、これまたスロットルの回度に応じて滑らかに後退します。

「132kgの車重で要らねぇだろッ!」って?
「バイク初めてで怖い…(泣)」って人が取り回しに苦労するかも知れないじゃないの。

まぁ不慣れな人が“二輪で後退”なんてしたらそれこそズッコケそうですけど。







走りに関しては中々見所のあるCE 02。
以下、走り以外の(長所も短所も含めて)特徴をば。







1.家庭用100V電源で充電可能!



現在販売中のCE 04を含め、これまでのEVはメーカー問わず200V電源での充電とする車両が殆ど。
ところがどっこい、CE 02は専用の充電器を介して100V電源で充電が出来るので、庭にコンセントがあるお家ならばそこに充電器を接続するだけで充電が出来ます。

尚、「バッテリーを車体から取り外して直接充電する」という方法メーカーは一切推奨していない為、これは行わないで下さい。

「ウチの駐車場(庭)にコンセントなんて無いよ」って人は、…うん。







2.ETC2.0を標準装備!



BMW Motorradは全車ETCを標準装備!
〜という事で、軽二輪扱いとなるCE 02もETCが標準装備となります。

これでe-Parkourerの名の通り、道を選ばず縦横無尽に走り回れるってモンよ!











~EVって減速時の充電(回生ブレーキ)が命綱なんで、高速道路とか減速しそうもない環境を走り続けたら航続距離が…。

アレだ、ここぞという時に首都高を使う程度であればダイジョーブ、ウン、キットダイジョーブ。







3.圧倒的コスパ



(数学大嫌いなんで)testpage.jpさんの計算ツールを拝借して計算しますと、一回あたりの充電に掛かる電気代は約264円(2024年5月現在)。

電気の細かい理屈はよく知りませんが、
・付属の充電器の”最大”出力は1,200W
・充電時間は6時間(本当は330分=5時間半)
〜として計算したので、実際の消費電力よりも少々多めに勘定されていると思って下さい。



で、再び協力頂くは、BMW Motorradで最もコンパクトなG310R。
エンジン、車体共に小さい分燃費も優れる(メーカー公称値で30.3km/L)同車であれば相手に不足はありますまい。

ホントはGSX-S125やシグナス グリファスとかと比較したいですけど、他社のバイクと比較するとすんごくヤラシい奴になる気がするので今回はナシ。





先日ハイオクを給油した時の値段が182円/Lとして、これを距離で割ると

182/30.3=6.006

つまり”6円で1km走れる”という計算。



これを、同様にCE 02で計算すると

264(充電時の電気代)/96(メーカー公称の航続距離)=2.75

~なんと"3円足らずで1km走れる"という勘定。
Oh,G310Rの1/2のコストじゃないの…!





当然、乗り方や充電の環境、”そもそも電動と内燃機関って比較出来んの?”という疑惑などもあるので、あくまでも理論上のお話ではありますが…。
ただ、こうして数値を割り出すと、ランニングコストはとても安上がりというのがよく判ります。

ついでにモーターで駆動する為エンジンオイルなども存在せず、6ヶ月or3,000km毎のオイル交換も不要。
ん~、ちょっと見くびってたぞ…!





無論バッテリーが劣化してきた場合は交換が必要となり、その際のバッテリー代がOh,モウレツって可能性も考えられますけど、内燃機関とて長い目で見たらオーバーホール(分解修理)は必要なわけですし、まぁそこはトントンかなと。





そんなこんな、強烈な個性と軽快なフットワークを併せ持つ期待の新星、CE 02。
2024年5月現在、まだ試乗車は無いですが店頭には実物が一台展示してありますので、ご興味のある方は是非ご覧下さい。

以上、中村でした!

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