【書評】エフロブ「買いたい新書」に、南木佳士「山中静夫氏の尊厳死」を取り上げました。
http://www.frob.co.jp/kaitaishinsho/book_review.php?id=1351044563
保坂正康「安楽死と尊厳死」((1993)が「日本人は尊厳死思想を持ち得るだろうか?」と問題提起して以来、20年が経って、やっと最近、日本医師会も厚労省も無益な延命治療を否定し、尊厳死を受け入れる方向に変わり始めたようです。世間も同様です。
南木佳士のこの作品は1993年、まだ胃ろうも普及していない時代に書かれています。
その意味で、医学・医療の問題を先取りし、それを文学作品に昇華した美事な小説だと思います。
結末に出てくる、初冬の信州のひんやりと静まりかえった山間の風景が心にしみます。
http://www.frob.co.jp/kaitaishinsho/book_review.php?id=1351044563
保坂正康「安楽死と尊厳死」((1993)が「日本人は尊厳死思想を持ち得るだろうか?」と問題提起して以来、20年が経って、やっと最近、日本医師会も厚労省も無益な延命治療を否定し、尊厳死を受け入れる方向に変わり始めたようです。世間も同様です。
南木佳士のこの作品は1993年、まだ胃ろうも普及していない時代に書かれています。
その意味で、医学・医療の問題を先取りし、それを文学作品に昇華した美事な小説だと思います。
結末に出てくる、初冬の信州のひんやりと静まりかえった山間の風景が心にしみます。
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