【三次市:ふるさと納税】
1/19「中国」によると、広島県北の三次市で昨年の「ふるさと納税」件数が7791件あり、金額で1億円を越したそうだ。(Fig.1)
(Fig.1:三次市記事)
私も寄付をしてよかったと思っている。返礼品では名産のピオーネ種ぶどうの希望が多かったそうだが、私は「ジビエ」の鹿とイノシシ肉、しゃぶしゃぶ用の豚肉、三良坂のフロマージュ(ソフト・チーズ)を希望した。チーズは年が明けて届いたが、丸いプラ容器に入った果汁添加のアイスクリーム状のチーズはことに美味であった。
鹿肉の薫製は硬くてまずく、私の舌には合わなかった。恐らく射殺された野生鹿だと思う。罠で捕獲し、茹でたトウモロコシなどを飼料として与え、すこし肉を霜降りにさせたら、もっと軟らかくて味のある肉になっただろう。いつか東京・有楽町で食ったカンガルーの方が美味かった。というわけで三次市の返礼品のうち、三良坂のフロマージュが一番のお薦めです。
「返礼品」の魅力もさることながら、「納税者(タックス・ペイヤー)」の意識を育てるのに、これは良い方法だと思う。私は使途を「市長の裁量権」に指定したが、日本ではサラリーマンの「源泉徴収」が一般的なので、いつまで経っても「納税者意識」が育たない。「払った税の使途を監視しよう」という意識にならないのだ。
米国留学中は、年度末にワシントンD.C.にある「財務省窓口」に行き、確定申告をしていた。米国の場合、通勤用のガソリン代や本代まで全部認めてくれる。これなら納税者意識は確実に育ち、「自分のガバメントだ」という気持ちが生まれてくる。
大した額の寄付をしたわけではないが、三次市(というより市長)が寄付金をどのように町おこしに使用するのかを見守りたい。そういうコスト・パフォーマンスへの関心が生まれるだけでも、この制度には意義がありそうだ。
日本をよくするには、こうした制度で各自治体に生存競争をさせる必要があるようだ。
酒井隆史「暴力の哲学」(河出文庫)を読んでいて知ったのだが、ソローは
(ソロー, ヘンリー D「ウォールデン(森の生活)」,宝島社文庫,1998/11)
政府の政策に反対(特に「メキシコ戦争」)して、納税を拒否して投獄されたことがあるそうだ。
(もっとも酒井本はパッチワークで、オリジナルな思想がある本とはいえないが。ソローの「ウォールデン」をお読み下さい。)
確かに所得税や住民税の支払いを拒否すれば、今日の日本でも似たような処分を受ける。だが政府の政策に賛同できなければ、(それが国家であれ、地方自治政府であれ)税金を支払う必要はないだろう。
一般庶民には「タックスヘブン」を求めて、資産を海外に移すのは無理だが、「ふるさと納税」を上手く利用すれば、嫌な国家や自治体に支払う税金を減らすことができる。
貴方が払う所得税や住民税は本当に活用されているのか?
タックスペイヤーとしての意識を高めるものとして、「ふるさと納税」制度を活用したらよいのではないか。もしその自治体がだめなら、もっとましな「ふるさと」を求めるだけのことだろう。
1/19「中国」によると、広島県北の三次市で昨年の「ふるさと納税」件数が7791件あり、金額で1億円を越したそうだ。(Fig.1)
(Fig.1:三次市記事)
私も寄付をしてよかったと思っている。返礼品では名産のピオーネ種ぶどうの希望が多かったそうだが、私は「ジビエ」の鹿とイノシシ肉、しゃぶしゃぶ用の豚肉、三良坂のフロマージュ(ソフト・チーズ)を希望した。チーズは年が明けて届いたが、丸いプラ容器に入った果汁添加のアイスクリーム状のチーズはことに美味であった。
鹿肉の薫製は硬くてまずく、私の舌には合わなかった。恐らく射殺された野生鹿だと思う。罠で捕獲し、茹でたトウモロコシなどを飼料として与え、すこし肉を霜降りにさせたら、もっと軟らかくて味のある肉になっただろう。いつか東京・有楽町で食ったカンガルーの方が美味かった。というわけで三次市の返礼品のうち、三良坂のフロマージュが一番のお薦めです。
「返礼品」の魅力もさることながら、「納税者(タックス・ペイヤー)」の意識を育てるのに、これは良い方法だと思う。私は使途を「市長の裁量権」に指定したが、日本ではサラリーマンの「源泉徴収」が一般的なので、いつまで経っても「納税者意識」が育たない。「払った税の使途を監視しよう」という意識にならないのだ。
米国留学中は、年度末にワシントンD.C.にある「財務省窓口」に行き、確定申告をしていた。米国の場合、通勤用のガソリン代や本代まで全部認めてくれる。これなら納税者意識は確実に育ち、「自分のガバメントだ」という気持ちが生まれてくる。
大した額の寄付をしたわけではないが、三次市(というより市長)が寄付金をどのように町おこしに使用するのかを見守りたい。そういうコスト・パフォーマンスへの関心が生まれるだけでも、この制度には意義がありそうだ。
日本をよくするには、こうした制度で各自治体に生存競争をさせる必要があるようだ。
酒井隆史「暴力の哲学」(河出文庫)を読んでいて知ったのだが、ソローは
(ソロー, ヘンリー D「ウォールデン(森の生活)」,宝島社文庫,1998/11)
政府の政策に反対(特に「メキシコ戦争」)して、納税を拒否して投獄されたことがあるそうだ。
(もっとも酒井本はパッチワークで、オリジナルな思想がある本とはいえないが。ソローの「ウォールデン」をお読み下さい。)
確かに所得税や住民税の支払いを拒否すれば、今日の日本でも似たような処分を受ける。だが政府の政策に賛同できなければ、(それが国家であれ、地方自治政府であれ)税金を支払う必要はないだろう。
一般庶民には「タックスヘブン」を求めて、資産を海外に移すのは無理だが、「ふるさと納税」を上手く利用すれば、嫌な国家や自治体に支払う税金を減らすことができる。
貴方が払う所得税や住民税は本当に活用されているのか?
タックスペイヤーとしての意識を高めるものとして、「ふるさと納税」制度を活用したらよいのではないか。もしその自治体がだめなら、もっとましな「ふるさと」を求めるだけのことだろう。
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