【焼酎】最後に食品売場に行った。イカの塩辛と花らっきょうを求めて、瓶詰め売場を探すのだが、滅多に来ないのでどこにあるかわからない。たいてい缶詰売場の隣にあるが、案内に「缶詰」という表示がない。やっと缶詰売場をみつけたが、あるのはサラダ用のオリーブの瓶詰めだけで、目的の品物はない。
商品を並べている店の若者に「瓶詰め売場はどこですか?」と聞いたが、言葉が通じない。「瓶詰め」という言葉を知らないのである。
「聞いてきますから」といって、立ち去った。
ひょっと反対側の棚をみると、そこに各種の瓶詰めが並んでおり、一番上の棚にご愛用の桃屋の瓶詰めがあった。
で、アルバイトのお兄ちゃんが中年の女性店員を連れてきたから、目的のものは見つかったと告げ、「果実酒用の35度の焼酎はどこにあるか?」と尋ねる。
「そんなものがあるんですか?」と、逆に聞かれるしまつ。ともかく売場に案内してもらう。
目的の「ホワイトリカー宝、甲類35度、果実酒の季節」があった。1.8リットルの紙パックで1,280円。
「これ飲めるんですか?」と聞かれる。
「当たり前でしょう。果実酒は飲むためにつくる」
「どうやって飲むんですか?」
「お湯で半分に割ったら、17.5度になるじゃないですか」
「でも味がないでしょう」
「梅漬けか、レモンで味をつけたらよいでしょう」
「でも飲み過ぎるでしょう」
「いや逆でしょう。量は少なくてすみます」
てな、やり取りがあり当方が店員に商品説明をするハメに…。
あきらかに彼女の質問は、個人的興味にもとづくものでした。たぶん買って帰ったのではないか。
「カクテル」には高級とか上等のイメージがあるが、日本では自分で作らないから、ベースになっている酒は安物だと知られていない。
逆に焼酎には「安酒」のイメージがあり、甲類、乙類、さらには「甲乙混合」、「乙甲混合」と4種あることもほとんど知られていない。
1回蒸留したものが乙類で、これはアルコール含量が低い代わりに、原料の不純物が「風味」として残る。これに純品のエタノールを転化したものが度数の高い「本格焼酎」で、手品みたいにして高い値段で売っている。酒税はアルコール濃度によるので、利益率は高い。
2回またはさらに連続蒸留したものが甲類で、アルコール濃度は高く不純物の含量は減る。従って乙類が糖質を含むのに対して、「糖質ゼロ」が特徴である。甲と乙を混合したものが「混和焼酎」で風味のない甲に乙を加えたものが「甲乙混合」、乙にアルコール度を高めるために甲を加えたのが、「乙甲混合」。実際にはソバなどは発酵しても、デンプン、糖質が足りないのでアルコール度が高くならず、甲類を添加している。
発酵原料が、コメであれブドウであれ麦であれ、トウモロコシであれ砂糖であれ、連続蒸留すればアルコール度85%位の溶液ができる。
活性炭のフィルターを用いて不純物を濾過し、水を加えて40度にしたものがウォッカである。
アルコール度を60度にとどめ、松葉のエキスを加えたものがジンである。
方法は同じでも、サトウキビを原料とした場合にはラム酒と呼ぶ。アルコール度は40度である。
ウィスキー(スコッチ、バーボン)は40度程度、ブランディー(コニャック、アルマニャック)は50度程度のアルコール度がある。
(小泉武夫「酒の話」、講談社現代新書, 1982)
これらがストレートで飲めるのだから、35度の「宝 果実酒の季節」も同様に飲めるはずである。
ウィスキーのシングルグラスに入れて味わってみたら、けっこうストレートでもいけた。希釈したアルコール自体に味があり、ラム酒のような味だった。
消費者の知識がなく、舌もこえていないので、ブランド名やメーカーにだまされて、高いものがよいもの、と思いこんでいるだけだ。
私はいろいろ調べた結果、宝焼酎の果実酒(焼酎甲類)35度、1.8L紙パック入りが一番コストパフォーマンスがよいことを見つけた。
その前は25度の0.9L入り「極上宝」というのを飲んでいたが、紙パックが豪華なだけで中味は25%アルコールに過ぎず、値段が900円と高いだけの差であることに気づいた。2パック買えば1800円である。そしたら、同じ甲類の「果実酒の季節」の方が、1,300円で35度あり、だんぜんお得である。
というわけで、1ヶ月以上前に、こちらに切り換えた。味付けは梅、レモン、紅茶をトライしてみた。今後、昆布茶、緑茶パウダーなどを試してみる予定である。今のところ、飲み過ぎでの二日酔いはない。理論的には血糖値もHbA1cも上がらないはずだが、検査は21日(水)受ける。その前に2泊3日、高校のクラス会が琵琶湖岸であるから、そっちの影響の方が問題だ。
商品を並べている店の若者に「瓶詰め売場はどこですか?」と聞いたが、言葉が通じない。「瓶詰め」という言葉を知らないのである。
「聞いてきますから」といって、立ち去った。
ひょっと反対側の棚をみると、そこに各種の瓶詰めが並んでおり、一番上の棚にご愛用の桃屋の瓶詰めがあった。
で、アルバイトのお兄ちゃんが中年の女性店員を連れてきたから、目的のものは見つかったと告げ、「果実酒用の35度の焼酎はどこにあるか?」と尋ねる。
「そんなものがあるんですか?」と、逆に聞かれるしまつ。ともかく売場に案内してもらう。
目的の「ホワイトリカー宝、甲類35度、果実酒の季節」があった。1.8リットルの紙パックで1,280円。
「これ飲めるんですか?」と聞かれる。
「当たり前でしょう。果実酒は飲むためにつくる」
「どうやって飲むんですか?」
「お湯で半分に割ったら、17.5度になるじゃないですか」
「でも味がないでしょう」
「梅漬けか、レモンで味をつけたらよいでしょう」
「でも飲み過ぎるでしょう」
「いや逆でしょう。量は少なくてすみます」
てな、やり取りがあり当方が店員に商品説明をするハメに…。
あきらかに彼女の質問は、個人的興味にもとづくものでした。たぶん買って帰ったのではないか。
「カクテル」には高級とか上等のイメージがあるが、日本では自分で作らないから、ベースになっている酒は安物だと知られていない。
逆に焼酎には「安酒」のイメージがあり、甲類、乙類、さらには「甲乙混合」、「乙甲混合」と4種あることもほとんど知られていない。
1回蒸留したものが乙類で、これはアルコール含量が低い代わりに、原料の不純物が「風味」として残る。これに純品のエタノールを転化したものが度数の高い「本格焼酎」で、手品みたいにして高い値段で売っている。酒税はアルコール濃度によるので、利益率は高い。
2回またはさらに連続蒸留したものが甲類で、アルコール濃度は高く不純物の含量は減る。従って乙類が糖質を含むのに対して、「糖質ゼロ」が特徴である。甲と乙を混合したものが「混和焼酎」で風味のない甲に乙を加えたものが「甲乙混合」、乙にアルコール度を高めるために甲を加えたのが、「乙甲混合」。実際にはソバなどは発酵しても、デンプン、糖質が足りないのでアルコール度が高くならず、甲類を添加している。
発酵原料が、コメであれブドウであれ麦であれ、トウモロコシであれ砂糖であれ、連続蒸留すればアルコール度85%位の溶液ができる。
活性炭のフィルターを用いて不純物を濾過し、水を加えて40度にしたものがウォッカである。
アルコール度を60度にとどめ、松葉のエキスを加えたものがジンである。
方法は同じでも、サトウキビを原料とした場合にはラム酒と呼ぶ。アルコール度は40度である。
ウィスキー(スコッチ、バーボン)は40度程度、ブランディー(コニャック、アルマニャック)は50度程度のアルコール度がある。
(小泉武夫「酒の話」、講談社現代新書, 1982)
これらがストレートで飲めるのだから、35度の「宝 果実酒の季節」も同様に飲めるはずである。
ウィスキーのシングルグラスに入れて味わってみたら、けっこうストレートでもいけた。希釈したアルコール自体に味があり、ラム酒のような味だった。
消費者の知識がなく、舌もこえていないので、ブランド名やメーカーにだまされて、高いものがよいもの、と思いこんでいるだけだ。
私はいろいろ調べた結果、宝焼酎の果実酒(焼酎甲類)35度、1.8L紙パック入りが一番コストパフォーマンスがよいことを見つけた。
その前は25度の0.9L入り「極上宝」というのを飲んでいたが、紙パックが豪華なだけで中味は25%アルコールに過ぎず、値段が900円と高いだけの差であることに気づいた。2パック買えば1800円である。そしたら、同じ甲類の「果実酒の季節」の方が、1,300円で35度あり、だんぜんお得である。
というわけで、1ヶ月以上前に、こちらに切り換えた。味付けは梅、レモン、紅茶をトライしてみた。今後、昆布茶、緑茶パウダーなどを試してみる予定である。今のところ、飲み過ぎでの二日酔いはない。理論的には血糖値もHbA1cも上がらないはずだが、検査は21日(水)受ける。その前に2泊3日、高校のクラス会が琵琶湖岸であるから、そっちの影響の方が問題だ。
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