【古雑誌の効用1】2015/5号という古い「文藝春秋」を棄てる前に見ていて、大島伸一「2025年、医療は間違いなく崩壊する」(p.248~)という、編集部インタビュー記事を発見した。
大島氏は元中京病院の泌尿器科医で、腎移植を推進し、名古屋大医学部泌尿器科教授・同病院長を歴任。「病腎移植」事件の際は日本移植学会副理事長として、「万波移植」を糾弾した人だ。
「私はもともと糖尿病を患っていて、脳梗塞もやりました」と述べられていて驚いた。
「本来医療とは、公共財を使ったサービスですから、限られた資源を患者の状況に合わせて配置することは当たり前なのに、そういった公の精神が失われつつあります。」
というように、至極妥当な意見が述べられていて、私が「毎日」紙面の「闘論」で渡り合った時の大島氏とは別人の感があった。
おそらく「病腎移植」浮上後の、万波バッシングに乗せられて、欧米で「修復腎移植」が行われているという情報に接しないまま、「移植学会副理事長」(このポストは公式にはない)として、病腎移植否定論に走ったのであろう、と思った。
だから松山地裁の公判では証人として出廷し、実質的に謝罪したのだと思った。
もう一つ驚いたのは、作家の宮部みゆきVS毎日・須田桃子の対談「小保方事件の謎に迫る」(P.146~)があり、毎日科学環境部の須田記者より宮部みゆきの方が、「科学不正事件」について、よく勉強していることだった。
彼女もプロだから「小保方さんは早稻田の理工学部で、貴女の後輩でしたよね」なんてことは言わない。須田もプライドが高く、「後輩に当たるので、最初の頃はついペンが走り、小保方支持の記事を書いてしまいまして…」とは言わない。
だが、事件の発端から「毎日」を読み、記事を切り抜いている私には、何とも空々しいことだと思われた記者も人間だから時には過つことがあろう。だが、過ったら素直に認め、謝罪しなくてはいけないと思う。「朝日」は前車の轍だ。
「記事転載は事前に著者の許可が必要です。必ずご連絡いただきますようお願いいたします」
大島氏は元中京病院の泌尿器科医で、腎移植を推進し、名古屋大医学部泌尿器科教授・同病院長を歴任。「病腎移植」事件の際は日本移植学会副理事長として、「万波移植」を糾弾した人だ。
「私はもともと糖尿病を患っていて、脳梗塞もやりました」と述べられていて驚いた。
「本来医療とは、公共財を使ったサービスですから、限られた資源を患者の状況に合わせて配置することは当たり前なのに、そういった公の精神が失われつつあります。」
というように、至極妥当な意見が述べられていて、私が「毎日」紙面の「闘論」で渡り合った時の大島氏とは別人の感があった。
おそらく「病腎移植」浮上後の、万波バッシングに乗せられて、欧米で「修復腎移植」が行われているという情報に接しないまま、「移植学会副理事長」(このポストは公式にはない)として、病腎移植否定論に走ったのであろう、と思った。
だから松山地裁の公判では証人として出廷し、実質的に謝罪したのだと思った。
もう一つ驚いたのは、作家の宮部みゆきVS毎日・須田桃子の対談「小保方事件の謎に迫る」(P.146~)があり、毎日科学環境部の須田記者より宮部みゆきの方が、「科学不正事件」について、よく勉強していることだった。
彼女もプロだから「小保方さんは早稻田の理工学部で、貴女の後輩でしたよね」なんてことは言わない。須田もプライドが高く、「後輩に当たるので、最初の頃はついペンが走り、小保方支持の記事を書いてしまいまして…」とは言わない。
だが、事件の発端から「毎日」を読み、記事を切り抜いている私には、何とも空々しいことだと思われた記者も人間だから時には過つことがあろう。だが、過ったら素直に認め、謝罪しなくてはいけないと思う。「朝日」は前車の轍だ。
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