モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

久しぶりの法体滝(2023年10月30日)

2023年11月10日 | 鳥海山麓の景物

今年の秋田の紅葉は夏場の猛暑影響でどこもイマイチが続いている。
ところがfb友人から法体滝は良さそうだとの話を聞いた。
10月30日は家内を連れて法体滝に向かってみた。
ここは秋田市からクルマで約二時間かかる。
それなのに出発時間は午前11時頃と遅かったのだが、それには理由が有る。
この滝は北西を向いて降下する滝なので、
晴れた日の午前中は近くの山の影が滝に懸かってしまい、ちょっと見えにくい。
午後からはそのような影がとれるので、いつも午後に着くように出かけてしている。





いつもならば、いきなり滝から始めるのだが、
今回は冒頭写真はともかくとして、滝に行く途中の景色から始めようと思う。

法体滝には、(由利本荘市)矢島町から
旧・鳥海町の直根(ひたね)、上百宅、下百宅経由で行くことが多いのだが、

今回は矢島町から旧・鳥海町の猿倉、奥山放牧場、堰口経由で入ってみた。

この日の天気は晴れていたが、鳥海山は途中の本荘あたりからも雲を被って見えなかった。
猿倉ではいつもモルゲンロートの鳥海山を撮影している
亀ケ森橋を通過した(10月24日、朝の様子はこちら)。

すると雲が取れて鳥海山のほぼ全容が見えた。
なおこの先にある堰口は山麓に見えるひな壇のような地形の上にある。
ひな壇地形を右から左に走り、下った先に法体滝がある。




この日、鳥海山が見えたのはこの時だけだった。

次の奥山放牧場では名物の変な木の後ろに鳥海山と言いたいところだが、
鳥海山はもうほとんど見えなくなっていた。




変な木を鳥海山側から見ると、こうなっている。




堰口付近のブナ林。この地の標高は735mくらいなので、紅葉はもはや終盤モードだった。




ブナ林の向こうにある平らなお山は八塩山。
10月24日、鳥海山を眺めるために登っている(記録はこちら)。




この後、緩やかな斜面を下って、下玉田川の渓谷に下りて行く。

下玉田川の渓谷






左側に大平(標高770m)の急斜面が見えて来た。







この辺りの紅葉はまだフレッシュな感じだった。

ほどなくして法体滝だが、今回は滝の手前の広場に車が停まっていた。
どうしたんだろう。







どうやら下玉田川にかかる赤い橋を修繕している最中だった。

そのため橋を渡って対岸には行けなかった。
今回は滝の上に行くことは諦めた。
仕方ないので、下から滝や周辺の紅葉を眺めることにした。
川岸の大きな石を伝って滝に可能な限り近づいてみた。

滝の左隣の紅葉
 









川の中の岩



岩を挟んで川に映った滝
 


橋の左側の紅葉もなかなか奇麗だった。







滝の上の方からの眺めや上流の様子については、次の頁をご覧あれ。
⇒ 紅葉の法体滝(2017年10月26日)


以上。

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今年の初夏、鳥海山は眺めるだけだった。(2016年6月4~30日)

2023年07月07日 | 鳥海山麓の景物

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)

2015年は鳥海山には、5月30日に登っていた(記録はこちら)が、
今年は5月はおろか6月になっても下界から眺めるだけだった。

それでも梅雨時にこのお山を観たり、接する機会はめったにないことなので
あえて一頁を設けてみた。

まずは富士山型の県南鳥海。
視程はイマイチ。昨年同様、今年も雪は少なめだった。

2016/06/04 横手市十文字町から



次いでツートップ(七高山と新山)が屹立するにかほ鳥海。

2016/06/10 にかほ高原から



パンダとウサギさんの雪形がまだ見えていた。




この後しばらく鳥海山は見えなくなった。梅雨入りしたのだからしょうがないか。

月末になり、やっと見えた。
遠く秋田市から望む鳥海山は角度的にはにかほや本荘の街から見たものとほぼ同じだ。

2016/06/27 秋田市北部から



2016/06/27 秋田市南部(御所野)から
 



嗚呼。登りたい。肉薄したい。と我慢できなくなり、

月末の6月27日、山形県側の酒田市大台野を訪ねてみた。




残念ながら山頂部は雲に包まれていたが、
更に肉薄すると、雪渓の近くでニッコウキスゲが咲き出していた。

 





下界を見下ろすと、鶴間池と丁山地の山々が。




遠く虎毛山と神室山が並んで見えた。




同じく月末の29日、今度は秋田県側の矢島から肉薄してみた。

奥山牧場から



こちらでもニッコウキスゲに遭遇。




ニッコウキスゲ
   

                                            レンゲツツジとニッコウキスゲ

ウラジロヨウラク 



一瞬だけだが、雲が取れた。

祓川から七高山と新山を望む。



祓川付近は今、春がやって来たばかりの様相。

ミズバショウ






サンカヨウとエンレイソウ(左)



カラマツソウ



ちょっと下がると初夏の様相。

ギンリョウソウ  
 

                                             ズダヤクシュ


善神沼に立ち寄ったら、モリアオガエルの卵塊が果物のようにぶら下がっていた。







6月の最終日、また県南鳥海。

2016/06/30 横手市十文字町から。



この日はこの後すぐ雲に包まれ、雨になった。


七月の鳥海山」に続く。

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鳥海山麓・百宅の春コレクション(2013年5月10日)

2023年05月28日 | 鳥海山麓の景物

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである
(2020/02/24 初回アップ、2023/05/29 再度アップ)。


5月10日は鳥海山に向かってみた。

いつもなら秋田市から向かうところだが、この日は横手市の実家からスタート。
ここから春には真っ白な富士山型の鳥海山が見える。
個人的にまだ登山しないが、もっと肉薄したくて南西方向に向かって走る


湯沢市郊外から望んだ鳥海山。

 


ところが、いざ鳥海山に向かって進むと、前山に遮られてさっぱり見えなくなってしまう。

こちらは山形県境にある丁(ひのと)岳。



再びその姿を拝めるのは、旧・鳥海町の限られた場所だけになる。

笹子(じねご)峠より望んだ鳥海山。






前山の沢筋に雪が残っているが、ブナの新緑はもう始まっている。

カタクリ群生地は成熟モードに達していた。




標高約400mの百宅(ももやけ)地区まで来ると、鳥海山は覆いかぶさるようにでかくなる。







この地では平地にもまだ雪が残っている




が、用水路の縁に早くも咲きだしているものがあった。


左側であちらを向いてるのがザゼンソウ。真ん中より右側がミズバショウ。


秋田ではミズバショウとザゼンソウは滅多に混生しない。
どちらかと言えば、ザゼンソウはミズバショウよりも乾き気味のところに多い。
ここのミズバショウは葉の赤いのがあってザゼンソウの苞と紛らわしかった。

ザゼンソウ



          ザゼンソウ   

                                           ミズバショウ

         ミズバショウ

                                            リュウキンカ 



リュウキンカも含め、三種類が一緒に混じって咲くというのは珍しい。

キクザキイチゲは芽だしの真っ最中。ご覧のように咲きながら生長する。







ここには濃色のタイプが多かった。
先のミズバショウやザゼンソウの隣、やや乾いた場所に咲いていた。

これは 



 

アズマシロカネソウという小さな小さなキンポウゲ科。



丈は10センチに満たず、花も5ミリくらいととても小さく地味だが、葉が黄色っぽいので割と見つけやすい。

先のミズバショウ、ザゼンソウ、リュウキンカのすぐ近くの沢、水しぶきを浴びるような場所で咲いていた。

ここ百宅の地はやがてダム湖の底に沈む(※)。
当然だが、花たちも・・・。







百宅(ももやけ)地区の隣、猿倉地区からは富士山型の鳥海山の全体像が眺められる。




以上。

【追記】
2023年5月30日付の秋田魁新記事によると、
鳥海ダムは当初2028年完成の予定だったが、四年延長し、2032年度の完成をめざすと方針が変更になったとのこと。

 

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鳥海山麓で家族揃ってお花見(2023年4月9日)

2023年04月13日 | 鳥海山麓の景物

(今回は短く・・・)

4月8日夕方、三年半ぶりに倅が東京から帰省した。




こんなに間があいたのは、ひとえにコロナ禍のせいなのだが、
今回はいつもと違い、嫁さんを伴っての帰省となった。
珍しい帰省なのでお天道様も驚いたのか、秋田駅に迎えに行ったら、にわか雨となった。

翌4月9日は早朝、小雪がちらついていた(内陸部では積雪)が、
その後、急速に晴れ上がって来たので、
どこかで花見をしようということになった。

8時半頃、家を出て、由利本荘市の西目ハーブ通りへ向かった。







予想通り満開だったが、午前10時、花見客は我々だけだった。






ここはいつもなら鳥海山がよく見える場所だが、この日は残念、雲に包まれ見えなかった。
代わりに昨年4月17日、西目ハーブ通りから見た鳥海山と桜を貼る。
鳥海山をまだ見たことが無いという嫁さんには帰宅してから写真で見てもらった。







鳥海山周辺のお花見スポット詳細はこちら

この後、自宅近くでラーメンを食べたら、倅夫婦はとんぼ返り。
一日に満たない、実に儚い帰省だった。(T_T)


以上。

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鳥海山麓・ひな街道(2017年2月28日)

2023年02月28日 | 鳥海山麓の景物

(2021/03/01 初回アップ。
2023/02/28 加筆訂正し、再アップ)


例年のことだが、秋田の冬場の天気はさっぱり良くない。

東京に居られる方には信じられないかもしれないが、秋田市で青空を見るのは約一ヶ月ぶりだ
(この前はたしか1月29日)。




その日は秋田市からも鳥海山が見えた。

めったにない機会なのでもっと近くから鳥海山を眺めてみたい。

本荘の郊外から見た鳥海山。

 



約一時間半走って、(由利本荘市)猿倉地区に到着。
ここは人里としては鳥海山に最も近い山麓のひとつ。さすがにここから望む鳥海山はでかい。

猿倉地区から見た鳥海山。



広角で撮影すると、鳥海山はちっこくなる。




ここから見る鳥海山はなんかひな壇に載ってるような感じだ。
この日はこの後で由利本荘市各所で開催されているイベント
『由利本荘ひな街道』を見学した。

(´π`;)ワタシ自身、ひな人形に関心は無いのだが、
家人が見たいと言うものだから、たまには家人の機嫌取りもしなければ・・・
と (´π`;)ワタシも付き合った。

よって今回のドライブ、表向きはひな人形巡りがメインで、
鳥海山逍遥は余興、おまけなのだ。

会場の一つ、矢島町郷土資料館に行く関係で由利高原鉄道矢島駅にも立ち寄ったら・・・

由利高原鉄道を走るおばこ号。




由利高原鉄道矢島駅


 


駅舎のガラス窓にも鳥海山がしっかりと映って見えた。

 

 

今回初めて知ったのだが、
矢島町はかつて生駒藩一万石の城下町だった
右上の人形は生駒の殿様だそうだ。
この日、(´π`;)ワタシは秋田県全てが佐竹家の領土でなかったことを初めて知った。また
テレビで活躍中の生駒 里奈ちゃん(元・乃木坂46、由利本荘市出身)の名字はこの殿様
に由来・・・(これは (´π`;)ワタシの勝手な推測妄想)。

矢島町郷土資料館のおひな様。
 



みんなニコニコしてる。

次は後で寄った本荘郷土資料館/美倉町・渡邊家のお雛様(享保雛)。 

お内裏様の足元に注目頂きたい。




ぼぼっこ(赤ん坊)を抱いた爺様。                       由利原の某ポイントから。

 


行った序でに由利原の某ポイントを通過し、再度、鳥海山を眺めてみる。




にかほ高原からも鳥海山を逍遥。




この日は鳥海山以外の山々もよく見えた。
鳥海山麓のにかほ高原から北側に見えた白いお山は・・・
 

にかほ高原から北側を望む。左から太平山(1170m)、白子森(1179m)、そして森吉山(1454m)。



秋田駒ヶ岳や岩手山も見えたが、小さすぎるので省略。

鳥海山の帰りは、あちこち寄り道しながら秋田市に向かう。

大仙市(協和)と秋田市(雄和)の境にかかる協雄橋から見た太平山。

 


大仙市南外地区から秋田駒ヶ岳を望んだら、左に乳頭山、右に岩手山も見えた。




大仙市北楢岡付近から真昼岳を望む。
個人的には『青い山脈』という感じ(真昼岳『青い山脈』説はこちら




今日は稀に見る晴天日だった。


明けて2023年2月28日。
今朝の秋田地方は久々の晴れ。秋田市郊外から見た鳥海山を。
個人的には今年やっと二回目の鳥海山だ。




 

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