モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

紅葉の中島台と法体滝(2007年10月28日)

2022年12月18日 | 鳥海山麓の景物

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)

十月最後の日曜日は、家族サービスで鳥海山山麓にある中島台を訪ねてみた。

中島台核心部分の出つぼ



この日の秋田は朝起きた時は快晴だったが、

鳥海山に向かって南下するにつれ、雲が多くなり、中島台を歩き出したら、雨がぱらつき出す始末。
そう言えば、先週もひどい天気だった。週末に天気が悪くなるパターンに嵌り出したのか。
しかし今日は傘が必要と言うほどの降りではない。そのうち晴れるだろうと、三脚を担ぎ、森の奥へ。










何やら変なカタチのブナが現われたなと思ったら、廻りのブナがみんな変なカタチに変身してる。

その親玉とでも言うべく「あがりこ大王」に謁見。

あがりこ大王



「燭台」と名づけられた樹も負けず劣らず立派だった。

燭台






この森の紅葉の色は黄から橙までの狭い範囲に限られていた。




何故かくも黄色ばかりなのかー!?
理由1.主たる高木であるミズナラやブナの葉が黄~橙(褐)色である
理由2.林の下に生える低木も黄葉ばかりだった。

ヤマウルシ(右上の白葉はコシアブラ)



オオバクロモジ(後ろの丸い葉はオオカメノキ)
 

                                               ツルシキミ


他の山では真っ赤になるヤマウルシやオオカメノキまでも、ここでは黄色なのだ!
これは何故なんだろう。

実ものも少しだけ。

ムラサキシキブ



庭木に使われるコムラサキに較べると、実つきは疎らだし、

ありふれた低木だが、森の中で出会うと嬉しくなる。
キノコもいっぱい有ったが、撮影し出したらキリが無いので一枚だけ。

 


更に森を進むと・・・










湧水が溜まった池が現れた。




中島台核心部分の出つぼだ。

出つぼのすぐ上流部には、流れる川が地面に潜る場所が有る。







撮影のため、私が立った場所で流れは忽然と消えている。
この場所を
私は勝手に「入りつぼ」と呼んでいる(この場所は現在は立ち入り出来ない)。

中島台の湧水は出たり入ったりを繰り返し、獅子ヶ鼻湿原に注ぐ。

獅子ヶ鼻湿原末端の流れ。



流れの中に見える緑色のコケか藻のようなものは鳥海マリモだろうか。

この後、クルマに戻り、車中で昼餉をしたたむる。
家人は十分満喫したとのことだったが、私は・・・
\(`◇´;)真っ赤な紅葉が見たいーーー!

なので、午後は近場にある法体滝に向かう。
近場とは言っても、広大な鳥海山の裾を120度くらい移動するので、クルマでも1時間近くかかった。
法体滝周辺の紅葉は予想した通り、真っ赤だった。







法体滝は落差57.4m。豊富な水量と広い滝つぼに圧倒される。
法体滝の詳細は「紅葉の法体滝(2017年10月26日)」を参照されたし。

法体滝からの帰り道で見た紅葉。







以上。

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中島台はほんのり紅葉・後編(2022年10月26日)

2022年12月01日 | 鳥海山麓の景物

(本頁は「中島台はほんのり紅葉・前編」の続きです。)

獅子ヶ鼻湿原の末端から先の林の下には岩石がゴロゴロしていた。




それを過ぎると、今度は湿地になったが、樹木は相変わらず、変な形をしているものが多かった。
うんちんぐスタイルの木には吹き出してしまった。

   






 





 


更に進むと、左側には獅子ヶ鼻湿原が開け、右側は山の斜面になっている。

湿原側の眺め




 


山の斜面側







 


そうこうしているうちに、左側に大きな水たまりが現れた。




それは湧水の親玉、「出つぼ」だった。




出つぼから先はいつも通る道を帰って行く。

 



以下、今回、見た紅葉や木の実を列記する。
なお右上は今回、見た唯一のカエデ紅葉。

コシアブラの白い紅葉



オオバクロモジの黄葉
 

                                            ツルシキミの実


ムラサキシキブの実



中島台の帰り、日中、雲をかぶっていた鳥海山がまた見えるようになっていた。

赤川の橋から。




小滝付近から。




以上。

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中島台はほんのり紅葉・前編(2022年10月26日)

2022年11月29日 | 鳥海山麓の景物

鳥海山の北麓にある中島台は先月10月13日に訪ねている(記録はこちら)が、
紅葉シーンを見たくなり、約半月後の10月26日にまた来てしまった。
するとほとんど紅葉してなかった。
少し早かったのかなとも思ったが、
31日に訪ねた友人に聞いたら、その日もさっぱり紅くなかったとのこと。
今年の北東北は稀に見る紅葉の不作年のようで、どこへ行っても紅葉は好くなかった。
中島台もその例に洩れなかったようだ。
と言っても、折角行ったのに闇に葬るのもどうかなと思い、今回報告させていただく。
奇形ブナの多いあがりこ大王付近はこんな感じだった。







前回と同じだが、「燭台」とその近隣のブナ。




 


あがりこ大王のすぐ近くに有る炭焼き窯の跡。




竈門炭治郎や禰豆子が居ないかなと見回したが、残念。見つけられなかった。
廻りに居たのは鬼やエンマ大王のような姿のブナの木ばかり。

あがりこ大王は前回は詳しく報告しなかった(他のお客さんが多くて撮影しにくかった)。
今回はお客さんが少なく、写真が豊富だ。

 


 
                                           これは別の木の一部。





その近隣の他の木。

 



以下三枚は冒頭とほとんど同じ林だが、帰り道では少し色付いているように感じた。

これはたぶん太陽光の角度が変わったせいだと思う。










ここでマップ。



今回は前回10月13日、見なかった鳥海マリモのある
獅子ヶ鼻湿原末端の方にも行ってみた。
肝心の鳥海マリモは落ち葉に埋もれてよく見えなかったので、
説明板の写真でごめんなさい。




此方には「あがりこ女王」と名付けられたブナの木があった。
大王よりも小さいが、分枝の数は多かった。




獅子ヶ鼻湿原の末端はコンクリートの堰堤で堰き止められていたが、

その流れの中に生えている緑色の苔のようなものは何だろう。










これが鳥海マリモではないかと思ったが、あまり自信は無い。


後編」へ続く。

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紅葉前の鳥海山中島台(2022年10月13日)

2022年10月25日 | 鳥海山麓の景物

(本頁は「紅葉前の八塩山」の続きです。)

10月13日は八塩山を下山した後、昼から鳥海山の北麓にある中島台に向かった。

向かう途中に見えた鳥海山



中島台は「あがりこ大王」に代表される奇形ブナ、最近では鳥海マリモなどが有名だ。

ここを訪れるのは十年ぶりくらいだろうか。

森の入り口にある案内板



中島台は約2500年前に出来た馬蹄形カルデラの内側、北端付近に位置している。
このカルデラを上(東側)から覗くとこんなふうになっている。⇒  こちら

歩き始めてすぐ・・・

アケボノソウの咲き残り



オクトリカブトの咲き残り



ここでもサワフタギの実に遭遇。実付きは良くない。




園地を抜け、森に入ったら、それはすぐに現れた。

ブナの奇形木だ。

 





赤川の吊橋を渡ったら・・・

ブナ奇形木の森



ブナの奇形度はエスカレートする一方。

燭台という名の巨木



奇形木「あがりこ大王」
 



他の奇形木。

 


このブナ林は昔、炭焼きに利用されていた。

その結果、伐採しやすい「あがりこ」と言う独特の樹形に変わって行ったようだ。
当初、私はここは一度も斧の入らない原生林と思っていたので、
それを知った時はちょっとショックだった。
長い時間をかけると斧は斯様に芸術?的なブナを作り出す。

キノコや木の実を少し。

ツキヨタケか。
 
                                           ツリガネタケ

どんぐりころころ。たぶんミズナラの実。



出壺(でつぼ)。




出壺のすぐ近くに沢水が地中に消える不思議な穴が有り、私は勝手に「入り壺」と呼んでいたが、
今は立ち入り禁止(木道から外れるとダメ)になっている。
出壺はその入り壺で一旦、地中に潜り込んだ水が再び吹き出す場所だ。
この先は獅子ヶ鼻湿原の中を滔々と流れる川になる。

オオカメノキ。今回、見た唯一の紅葉。



帰り道で見かけたブナ奇形木。

奇形木の群れ






 


中島台を出た後、象潟町の手前で稲の杭掛け風景を見た。




コンバインの普及以降、さっぱり見なくなった風景だ。
子供の頃、父が杭掛けを作る手伝いをしたことを思い出した。バックは鳥海山。

以上。

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鳥海山麓の秘境、桑ノ木台湿原へ。(2018年6月4日)

2022年06月14日 | 鳥海山麓の景物

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。

鳥海山の北麓にある桑ノ木台湿原は鳥海山の眺望スポットとしては最高の場所と思っていたが、
諸事情有ってまだ行けないでいた。

ここに行くには、クマさんに怯えながら、長時間、ブナ林の林道を歩かなければならなかった。
地図もあまり当てにならないようで、単独で行くにはどうしようか迷っていたら、
由利高原鉄道に勤める友人から、シーズン限定で専用のシャトルバスが走り出したと聞いた。
レンゲツツジやワタスゲが綺麗な頃、しかも鳥海山が見える日
でないと行ってもあまり意味の無い場所なので、
タイミングを見計らっていたが、虎毛山(こちら)に登った翌日の6月4日はよく晴れた。
この日を逃したら、今年はもう無理だろう。少々疲れているけど、
たいして歩かなくとも行ける場所なので、この日に決行した。

こちらは2018年5月20日、にかほ市から見た鳥海山。


花立クリーンハイツ前から出るシャトルバスに乗ると、約30分で登山口に到着。



     バス終点からのブナ林小道                  湿原が近づくと花の終わったミズバショウが。

 

バス終点から20分程度、ブナ林を歩いたら・・・




2018/06/04 桑ノ木台湿原から見た鳥海山 
















白い点々はワタスゲの実 。
この日、よく咲いていたのはレンゲツツジ。




赤、緑、青/白のコントラストが素晴らしい。










何とも素晴らしい眺めだ。

此処は単に絶景と言うよりも別天地、極楽のような場所だ。
レンゲツツジやワタスゲが茂る湿原なら全国にもいっぱい有るだろうが、
この湿原の背景には豊富な残雪を抱いた鳥海山が有る。
晴れた日だけだろうが、
こんな素晴らしい贅沢な眺めは全国広しと言えどもここだけかも。

 


レンゲツツジ



      レンゲツツジの蕾                          ガクウラジロヨウラクだろうか。
 


ワタスゲの密生地には近寄れなかった。




ミズバショウやコバギボウシの葉もびっしりと生えていた。 

途中のブナ林で見たもの。 

       ブナの木                                 ホオノキ
 


今頃の時期、森林の中で咲く花は地味な花ばかりだが、一応・・・ 

ユキザサ



          チゴユリ                            ホウチャクソウ
 


           ツクバネソウ                                      サンカヨウの若い実 
 



湿原の帰りに見た鳥海山。霞みが強くなってきた。

由利本荘市矢島町の桃野と谷地沢の間、主要地方道32号線上から見た鳥海山 

 
                                        


そろそろ鳥海山に登ってみようかな。と思う。

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