園芸から足を洗って十年近くなる。
草毟り以外は何もしなくなった荒れ庭だが、今年の秋はいつもと違う。
何故か花が多いような気がする。
10月12日、買い物から自宅に戻ったら、玄関アプローチに植わった赤いものに目が留まった。
樹木の方はウメモドキ。こちらは彼岸頃から実が色づいている。
その前に立っている紅色の草はペンステモン ‘ハスカー レッド’。
正式な学名は Penstemon digitalis 'Husker Red'
1990年代の初めころ、園芸づいたばかりの頃に入手したオオバコ科(かつてはゴマノハグサ科)の宿根草だ。
初夏に地味なピンクの花を咲かせ、葉は常緑だが
秋以降、冬にかけてこのように紅葉する。そして春になると緑色(赤味を帯びた黒緑)に戻る。
実に不思議な性質の宿根草だ。
ウメモドキ
庭の奥の方に行くと、黄色い穂花が咲いていた。
こちらはソリダゴ ‘ファイヤーワークス’ Solidago rugosa 'Fireworks'
Fireworksとは「花火」を意味する。
20年くらい前、園芸通販で入手した。
この植物の近縁種には迷惑な帰化植物の代表ともいえるセイタカアワダチソウがあり、
花の色や形は似ているが、
こちらは庭を占領するほど増えたりはしない。
20年経っても植えたエリアからほとんどはみ出て居ない。お行儀のよい植物だ。
この花の根元や庭のあちこちに咲いている花だけ植物はイヌサフラン(コルチカム)。
買った時の品種名は忘れてしまった。
横手実家では庭の一角をビッシリと覆うほど増えていたが、うちではけっして増えない。
以前は白花品種もいくつか植えたが、絶えてしまった。
と思ったら、ひょっこり咲いていた。
たぶんコルチカム・オータムナーレ・アルバ Colchicum autumnale‘Album’ だと思う。
ちっこい花と言えば、ゲンノショウコも幾つか咲き出していた。
ゲンノショウコは秋田には白いのしか自生してないので
これはわさわざ関東の友人から送ってもらったもの。
たしか東京の高尾山で採種したものと聞く。
秋田の庭に来て25年以上経つが、いまだに庭のどこかで咲き続けている。
続いてアキチョウジ。
これも秋田の山には無いので、通販で購入。そろそろ20年目くらいになるか。
詳細は「秋丁字ワン・フラワー・ショー(2010年10,11月)」を参照されたし。
山野草系はほとんど絶えてしまったが、この草だけは元気だ。
ラストは10月18日の玄関アプローチ一部の様子。
以上。
「霜月も草木に囲まれて(2024年11月上旬のモ庭)」へ続く。
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