北宇治吹部の麗しきドラムメジャー高坂麗奈の誕生日を翌日に控えた5月14日。この日は初夏の兆しと言うより、夏そのものという感じの超快晴。
この日の自分は、「響け!ユーフォニアム3」の少し気になるカットシーンを求めてロケーションハンティングを試みて来ました。
先ず、最初に立ち寄ったのは六地蔵駅。ほんの少しだけ、旧第1スタジオ跡地でお祈りを捧げます。歩く足音も出来るだけ静かに、立ち止まるのもほんの数十秒に抑えます。近隣住民の方にご迷惑にならないように。
創り手と視聴者。立場の違いはあっても、アニメを大好きな気持ちは同じだと考えます。「今もみなさんが大好きだったアニメを自分は今も楽しんでいますよ」と報告させて頂きました。祈りの先には晴れ渡る青空。そこは、今は無きスタジオの建物があったはずなのですが…
あと2か月もすれば、今年もまた「祈りの夏」がやってきます。
気を取り直し、自分は地下鉄東西線・六地蔵駅からひと駅。「石田駅」を目指します。地上に上がると太陽の光が逆行で眩しかったのですが、確かに求君が通学に利用している駅は、ここで間違いなかったですね。
戻りのひと駅。少し悩んだのですが、地上の景色も観たかったので15分ほど歩いてみました。9時前だったのですが既に暑いです。六地蔵に戻った自分は、今度はJRに乗り込み黄檗で下車します。
萬福寺を過ぎ、黄檗公園から坂道を上がるのですが、これが結構、キツイ。やがて、宇治おうばく病院を横切る頃、その道が木立で隠れて消失しているように見えた自分は「あれ?道を間違えたかな。もしかしたら『なかよし保育園』の方だったかな」と来た道を下り、二番割バス停手前の三差路を再び上り始めます。これがまた、なんとも景色に変化の無い斜面で、気晴らしにもなりません。そして辿り着いた交差点は___
先程、Uターンした病院までは僅か2分程度の距離。やはり、アクションを起こす前にはちゃんと地図を確認しましょうと言う、見事なまでの教訓でした。
もぅ、気持ちが折れそうです。
更に、目指す「宇治霊園」も徒歩で来る人を対象としていないようで、ゲートから敷地までも結構な急こう配。一体、自分は何をしているのだろうと思ってしまいます。
麗奈ちゃんの声が脳内で鳴りやみません。
それでも!それでもですよ!頑張って訪ねてきた甲斐がありました。この霊園から見渡す眼下の眺望は雄大で思わず息を吞んでしまいます。ただ、敷地内を散策する事はやはり、気が引けます。なので、せめてもの礼節として霊園の入り口や区画ごとに足を踏み入れる度、一礼は欠かせません。以前の「天ケ瀬メモリアル公園」の時もそうでしたが、縁もゆかりもない赤の他人がウロウロするのです。神妙な気持ちになってしまいます。
結論から言うとロケーションが合致したのは1カットだけ。あとはどうにも合致するような場所は見当たりませんでした。それでも、その1カットが余りにも見事にヒットしていた事が嬉しくて、改めて霊園全体に感謝の合掌をさせて頂きました。
陽射しの暑さを感じながらも、穏やかな風景と静かな時間、そして優しいそよ風に包まれたひと時。この地に眠るすべての御霊に感謝です。深呼吸しながら見下ろす風景の中にふと、目に留まった場所___
何やら、白の道着と黒の袴姿がチラリと覗えます。
宇治霊園を後に、自分が向かった先が、ここ。
「黄檗弓道場」___
意を決してお邪魔してみたら「見学OK、撮影OK。どうぞ、おあがりください」と快く受け入れて頂けました。老若男女を問わず、堅苦しい雰囲気も無く、みなさん楽しみながら練習に励んでおられているようでした。
こんなかたちでアニメ「ツルネ」の世界に接することが出来るとは、なんともラッキーなことです。自分は事前に京アニグッズストアで購入しておいたアクリルチャームの湊くんを取り出します。「通りがかりで…」と偶然を装いつつも用意周到、確信犯的な自分です。
こんなオッサンが湊くんで撮影している姿を見て、若い女性から逆取材を受けてしまいました。「アニメ、ご存じなんですか」『勿論。放送はちゃんと見ていましたよ。なので今回、見学できれば湊くんで写真も撮りたいなと思い、数日前に買っておいたんですよ』と。
このまま、みなさんの練習をいつまでも観て居られそうなのですが、時間もほどほどに自分は移動を開始します。黄檗弓道場のみなさん、本当に有難うございました。
引き続き、歩いて宇治を目指すのですが、途中、久々に東隼上り児童公園にも立ち寄ります。以前、自分が提供した情報が今も掲示されていました。こうして少しでも「誰かの」「何かの」役に立てて居るのなら、それはとても嬉しい限りです。
左右に続く街並みを見ながら、時には横道に反れながら、やがては三室戸界隈から「かげろうの道」を歩み「さわらびの道」へ辿り着きます。既に源氏物語ミュージアムが目の前です。
ここで、この日ラストとなるロケハンに挑みます。縣まつりの日に久美子ちゃんと麗奈ちゃんが待ち合わせた場所ですね。
しかし流石、麗奈ちゃんの家は簡単には見つかりませんね。六地蔵から木幡、黄檗、三室戸、宇治とエリアは広大過ぎます。醍醐や石田、はたまた北大路や岡崎界隈など左京エリアも捜索対象になりますからね。あすか先輩の自宅や晴香先代部長の自宅も含めて、ロケハン不能案件ということになりそうですね。
宇治に入れば、宇治上神社、宇治神社、そして縣神社とお参りを重ねます。途中、観光センターで五線譜ノートへの書き込みも忘れません。買い物も「喜撰茶屋」さんで純しば漬けとショコラサンドパイ、「日の出園」さんでパウンドケーキを購入。
午後2時。無事に「ダイニングきく」さんに到着です。
最近、思うのです。平日の火曜日、午後2時。「きくさんて、こんなに忙しかったかな?」と。「平日のお昼過ぎ。以前は客足が途絶える事も多かったように思えるけど。それに最近はインバウンドの方が目立つかも」とも。
カウンター越しに色々と話を挟みつつ、いつものようにカレーを頂きます。
午後3時過ぎ。もぅ、足がパンパンです。夕刻と言うにはまだ早すぎるのですが、今日はこの辺りで引き上げるとしましょう。
因みに5月4日に1か所だけロケハンしておいたので、最後に追加しておきますね。確か、第2話に使われたカットだったと思います。
そして地元に戻った自分が立ち寄った先は…
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます