machaの浅学妄想

今、感じたことや想うことを書いておく。

21世紀の日本

2006-09-13 | Weblog
この写真の本を買って読んでみた。
ソ連崩壊末期に、次の時代は宗教・民族が表面化する時代になると聞いていたが、そのように世界は動いている。日本は無宗教の国どういう立場に立つのか分からなかった。

文明の基礎には宗教がある。この本では著者は日本をひとつの文明と数えている。しかし日本には共通の宗教はない。
内村鑑三が、普通の日本人はキリスト教を持つ欧米人より道徳的であり宗教的であると言うようなことを彼の祖母を引用して書いている。日本人は宗教を信ずるどの国の民に劣らず宗教的なのだ。

日本人は良くこなれた宗教性を身に着けているとも言える。
おそらく聖徳太子の時代から続く日本人の考え方が、日本文明と言えるものではないか。文明は政治形態がどのように変わっても、時代を超えてその底流に変わらずに流れるもの。文化は時代や世代や地域の共通認識のようなもの。

日本的考え方は、人の和を重んじ、自然環境と調和する。21世紀以降の問題を解決する知恵を持つ世界の中でも貴重な文明である。

日本の周辺には強大な中華文明圏がある。その兵力は日本の25倍である(著書より)。ロシアもアメリカも違う文明の中心国家。
日本は国土と国民と主権を守って、強く賢く永遠に存続しなければならない。
それだけの価値がある。