machaの浅学妄想

今、感じたことや想うことを書いておく。

ノーブルマインド

2009-02-01 | Weblog
昨日付けで我が社の社員が一人首になった。彼は他社の管理職をしていて首になって我が社の社長が引っ張ってきた男。当初は利益を上げ、社長は全幅の信頼を寄せて破格のボーナスを社員の前で与えたそうだ。やり方が詐欺的で社内社外から信用を失い、社長の息子が入社してからは徐々に化けの皮が剥がされ終に退社に追い込まれた。

五十半ばで放り出されて同情するが、彼なら天才的な渉外力があるから生活に困ることは無いだろう。しばらくは失業保険で食べて、もしかしたら彼は宗教団体のバックで地方議員に出るかもしれない。

私は社長の息子に奴を追い出すなと良く半分冗談で言っていた。会社は金があるから奴一人くらいの給料は払える。社会へ出したら議員にでもなって社会が悪くなる。だから会社に留めて置けと言ったものだ。

首を切られる人が多くなった、11月から12月に掛けて失業率が0.5ポイント上昇した。これは実質的に戦後最悪だそうだ。とんでもない時代に入った。社会が終末に入った感がある。不安の時代である。

こんな利己的人間ばかりの社会で今日までよくも経済が破綻せずにやって来れたものだ。昨今のタガの外れた利己主義は極端な格差を生み世界では最下層の人は年収100ドル、最上層では年収1億ドル。100万倍の差が出ている。借金のお願いに自家用ジェット機で行く感覚や社員を切っていながら合計一兆円以上もボーナスをとるアメリカの上層部が大統領たちに批判されていた。

宗教的道徳的自制心が無ければブレーキの無い自己中心という原罪は暴走を続け終には破綻する。その破綻が始まったのがつい先日ということ。これからどうなって行くのだろうか。

持たず失うものの無い大衆が不満を吐き出したら社会は混乱する。持つものが思い上がることなく、思いやりを持たなくては社会は安定しない。「貧すれば鈍す」なら「富すれば鋭す」?、富者は社会の動きや宗教的道徳教養品格を身につけなければならないことになる。ノーブルマインド(貴人の心、王者の品)。