表参道から坂を下ってゆくと
岡本太郎の旧住居跡である岡本太郎記念館に着く。
アトリエ兼住居でよく日曜美術館で見た記憶がある。

さすが有名になると都心の真ん中に
住めるんだと思ったもの。
ただ実際ここは、
戦前から岡本一平、かの子の家があった土地。

世界中を駆け巡った太郎画伯、
実は生涯同じ場所から離れなかった。
小説を書く母は、2才の太郎をヒモで結わえて
犬のように柱につないで子が泣くのも構わず
せっせと原稿用紙に向かった。
そんな母を懐かしく語った太郎。
時間は、辛かった思い出も溶かしてくれる。
ここに岡本太郎の生涯があった。

表参道の散歩の後、ここでコーヒーでも飲んで
一休み。都心のオアシス。