まじ卍

生活の中で気が付いたことを書いています。

便利になれば忙しくなる

2023-07-07 | 反省
子どもたちが楽しめる野外活動について企画計画しているが
なかなかこれといった企画が思い付かず悩んでいる。
そんな中、市場調査をしていると
今の子どもは忙しいという声をよく耳にする。
いや忙しいのは子供だけではない。
子どもからお年寄りまで国民全体が忙しくなっていることに気が付いた。
例えば電車に乗ったら、みんなが一斉にスマホを開く。
一昔前だったら、ほとんどの乗客はボーっとしており、
ラッシュ時には折り畳んだ新聞、昼間なら漫画雑誌を読んでいる人も多く
網棚には前の人が残していった新聞や雑誌が残っており、
退屈しのぎにもなったものである。

片手にスマホ、片手にミニ扇風機を持っている人も多く、
私たちが子どもの頃に50年後の未来社会は
ひとりひとりがテレビと電話とコンピューターと
カメラを一人1台ずつ持ち歩き、夏場はさらに扇風機も持ち歩いている

と聞いたたらどんな暮らしを想像出来たであろうか?
当時のテレビと言えば各家庭に1台もなく、足の付いたブラウン管テレビで
私はお金持ち家で白黒テレビを楽しんだ。
電話も我が家には無くて、大家さんの電話にかかってくると呼び出されたし、
カメラも重い高級品で、コンピューターはウルトラ警備隊くらいにしかなかった。

また洗濯機のない家庭ではタライに洗濯板で洗っていたし、
SLの時代には、大阪から東京までが24時間掛かっていたものが、急行が出来て12時間となり、
電車の特急が出来て6時間になって、新幹線が開通して3時間(のちに2時間半)となると、
1泊2日だった東京出張が日帰りとなったが、
今後リニアモーターカーが開通すれば更に半分の時間で移動出来るようになり、
下手をすれば1日に3回も出張が出来るようになり、
便利になった分だけどんどん忙しく、過酷になっていく。

社会はアナログからデジタル化へと移行されてどんどん便利になっていくはずなのに
便利になった分だけ競争が激化するようになり、人々はどんどん忙しくなっていく。
更にはボ~っとすることが苦手な日本の人は、
せっかく暇な時間が増えたのに、スマホを眺める時間が増えて決して休まない。