許せない

毎日ネットニュースに目を通しているが、
旧ジャニーズ事務所の問題にしろ、朝ドラのことにしろ
ちょっとしたことにみんな目くじらを立て過ぎていると感じる。
日本の人たちはどうも、人の上げ足を取ったり、他人を批判することばかり
考えて、そういう所を日々必死に探している人がいるようだ。
強い者には忖度し、弱いとなれば急にイジメていくというこの社会では
学校や職場におけるイジメ問題を助長しているとも感じられるし、
他人の失敗をいつまでも許せない傾向を感じる。

つい先日も朝ドラで子役の女子の入浴シーンに対するクレームがあったり、
ファミリーマートのお母さん食堂や不二家の「ミルキーはママの味」
について、父子家庭もあるんだからとお父さん食堂であったり、パパの味
もあるというクレームを付ける発想には到底ついていけない。

もちろん人間なのだから失敗もあれば、若気の至りということもあり、
何度も転倒して自転車に乗れるようになったように
私もたくさんの失敗や他人に迷惑をかけながら大人になったし、
逆になにひとつ失敗することもなく大人になったような人が居たら
そのような人こそ信用が出来ない。
また他人の失敗も笑って済ませられるような寛大な心を持つ人には
気を許せ、信用できる気がする。

毎日当ブログの中でも自分の中にある腹立ちを包み隠さず吐露することで
改めて自分を見つめ直しながら、自分の懐の浅さを悔い、
反省をしているのだが、ネットニュースを見ていてそういう成長もなく
日々読んでいて心苦しい思いである。
今朝も電車に乗っていると、隣に座ったお父さんが子供を膝に乗せ、
子どもの靴底が私に当たっても平気だったが、
つまらないことに腹立てないように我慢して我慢して乗り切った。
たとえ私の言い分が正しくても、子どもに傷つかせないためのこと。

問題意識をもつことは素晴らしいけれど「許す」ことも大切である。
なるべくなら他人を許せる自分でありたいと思う。