世羅町を走っていた。疾走である。失踪ではない。
世羅町で泊まって呑んでみたい、っていう思いもあったけれどそれは叶わなかった。
このときはGWで、「セラナンデス」に載ってあるお店はすべて予約で埋まっていた。
野宿、あるいは深夜に車で帰るか。1~2時間程度もあればだいじょうぶいであろう。
とりあえず、世羅町でお食事をしたい。
世羅といえば、ムシマルイメージはお肉なのだ。
野菜も育てているようだけど、まあ自分の心は肉かな。
ステーキを食べられそうなお店。スマホでネット検索。
・・・・・・ああ、ステーキなお店「タイニー」っていうお店はこの日(木曜日)休みじゃん!
ほか・・・あ、ここは可能性あるかな?
『玉乃家』
住 所: | 722-1112 世羅町本郷25-2 グーグルマップで見る |
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電話番号: | 0847-22-1161 |
営業時間: | 11:00~14:00 17:00~22:00 |
URL: | http://rr-tamanoya.com/ |
定休日: | 年中無休 |
旅館である。
旅館で、お食事だけも可能であるという。
brrrr。
到着。
旅館っていうことで鄙びたところにあるかなと思っていたけれど、町役場近くの道路沿い。
前を通ると少年野球っぽい子供たちが駐車場で素振りしていた。
合宿に使われているんだ庶民的かも。
入って、お食事だけ利用する。
宿泊は電話して既に断られているから。
京風懐石「おこしやす」って名前らしい。
メニューは、・・・京風懐石のお店と思って恐れていたが、食堂っぽい。
カレーライス600円なら、広島カレー業界でも安い方ではないか。
しかし、もうちょっといいのがいただきたい、せっかく遠きに至ったのだから。
天ぷら御膳1,000円、玉乃家御膳2,000円がおすすめメニューっぽい。
しかし、私は肉を選んだ。
自「すいません世羅牛サーロインステーキ(200g)をください」
店「単品ですか?」
自「あ、(ステーキだけなのかこれ、)ライスとか付けられますか?」
店「普段はランチだけですけど、+500円で御膳に変更できますよ」
自「じゃあそれで」
店内は、どことなく和風で、どことなくロビー感がある。
来た。先にステーキ以外。
そのすぐ後にステーキ。
あら、あららあら。
この御膳なかなかリッチ。メロンなどあって豪華。
ただ和と洋の境目をだいぶ逸脱している感じ。
お肉にく。
ビーフPOWERが充満する、支えるようなレモンとバターの香りづけ。
野菜のグラッセもあるステーキその鉄板が、今日の舞台になる。
まずはファーストサラダ。もぎゅもぎゅ。
マカロニサラダもある、レストランとか喫茶店的なおいしさ。
ごまあえとスープも落ち着く。
しかしこれは、跳ね上がるための、反動のような落ち着きである。
無分別になる前の、最後の紳士。
そして肉、ぎこぎこと切り。
加える口は、受け止めていた。
肉のすべてを。
正直な話、目に見える行いにこの胸底のこころのうごきをそのまま表して見せようものなら、それこそことだ。
——内心で、舌を巻く。
おくびにも出さず。
俺は見かけとは違った男なのさ。
ステーキをいただく。
勇敢な味がする。
獅子奮迅の勢いのある、牛。
それを倒す勇者だけに与えられた名誉の不詳のような味。
脂身も端っこについているちょっとオールドスタイルなステーキ。
200gの肉厚に、つぶされそうだ。つぶされそうです。
したたるように、ソース。
ムシマルの長旅(これから2時間くらい運転する)の活力になる。
ああ、血が血におもねる!
もはやステーキは脂の海を行く船だ、レモンは羅針盤で、バターは・・・・なんでしょうね。航海で言うところの真水くらいの価値。
食べいく。
ああ、白ごはん倍でもいい。2.5倍でも、3,14倍でも。
デザートにメロン、っていうのも良いですよね。
ちょっと略してデザメロン。
完食する。
最後にお茶。
ああ、世羅町いただきました。
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