3部作の第2弾。
なので、シュワちゃん映画で言うと(3部作ではない気がする)、溶鉱炉にゆっくり下りていく編、
スター〇ォーズ映画で言うと(初期3部作、全体で言うと5?)、ボスが「私はお前の〇〇だ」という編、
つまり今回が山場と思ってくれてよいのです。
夕食の時間は晩餐だぜひゃっほ――――!
食事会場へ行く。
お店HPより
黒潮の恵みプラン
土佐の旬の食材をたっぷりお楽しみいただける、観光のお客様に人気のコースとなっております。
6,600円(税込み)
※3日前までに要予約
そしてムシマル探検隊(ひとり)はたどり着く夢の地に。
食堂・・・・昼間はレストランしてるところを使用というか、宿泊客用食事会場を昼間はレストランやカフェとして使っているって感じです。
席間隔がおそらくコロナ対策で開けていて、ダンスフロアに早変わりしそうな真ん中の広さ。
札を見せて、案内されると、すでに下準備は済んでいて。
ほう、机いっぱいに広げられた歓待・・・・・いやこれらはむしろ艦隊といっても良いんじゃなかろうか。
じゅるり。ひゅーすとん。
胃液は落ちて胃を満たす。新しい王(食べ物)に玉座を譲るその日まで。
ドリンク選ばれますか?っていうところで生ビールを考えなしに選んだ。生ビールは第二の本能であった。
メニュー。
コースはすでに頼んであるのですが、また別注もできますよと。
ドリンクも無論ありました。
ほほう、検討しましょう!
カツオの山かけ丼。そんなのもあるのか。
中華丼もあるの、なんか意外ですね。
他グランドメニューにウニマヨトーストとか個性派あり。
足らなかったらなんか頼んでみようかな。
さて今は、目の前にビールが置かれました。
来たとたんそっちに、そっちに集中ですよ。
後から来るものもあれば、もうすでにいただけるものもある様子。
声もなく、ただ自分の意気込みキッカケだけで、宴は始まります。
【チャンバラ貝】
ネットリめ。
高知っぽさをいきなり急発進、急加速。
(付き出しで出すお店も多いし、前菜感あったのいただきました)
【キビナゴ南蛮漬け】
キビナゴ南蛮漬けも、酸味があって胃の蠕動によさそうなので早めにいただきます。
キビナゴは、粘るような歯ごたえ、土俵際で旨みが残ります。
酸味が新明解国語辞典くらいはっきりとしていて面白い。
・・・・・・・・・・日本酒向けが多い個人の見解です!
初手から日本酒にすればよかった!
【カツオたたき】
実に豪華絢爛、これぞ宇佐の華かと。
塩。打撃系の衝撃。
カツオたたきは、薫されたみたいなかなり濃厚な・・・・燻した熱情!
皮からくる香りが、疑義なく濃いです、歌舞いてる?ってくらい。
あ、これ・・・ムシマルの数多いかつおタタキ遍歴の中でも上位のメリハリ。
匂い立ちが綺羅星なんよ!
席から見てると、ファイヤーしてました。
大仁田厚さんくらいのファイヤー。
(店内焼きで、あの高さまで炎が昇ってしまうん‥‥?)
夜道に月明かりが不要なくらいの灯。
炎属性の店かもしれません。
【刺身3種盛り】
美味しい、けれどカツオたたきインパクトにちょっと負けています。
炎がきらめきすぎて、本能と興味を持っていった感ありました。
マグロ・イカ・ブリ?3種。
うん、イカがねっとりと舌移りします。好き。
あー初手ビールは全然悪くないのですが、品をもう発注した時点である程度分かってるんだから初手から日本酒に踏み切る気持ちを持たなきゃなー。
小島水産さんというところから仕入れてらっしゃるみたい。
高知はカツオが有名ですが、この辺は伊勢エビやタイも美味しいらしいですよ。
【アサリの釜飯】
釜めし、炊き込みご飯・・・・・。それって、むっちゃステキやん。
・・・・無言でかっ込んでしまう。
塩気も甘さもゆっくり深々刺さります。
味付けは濃くないのですが、人参とアサリのバランスがすごくいいのか、ガンギマる。
お箸とシャモジまで噛みたいくらい。
そもそもが炊き込みご飯好きなのだ。一人暮らし時代にも作っていた(楽なのもある)。
この釜めし量、お茶碗にして2杯から2杯半くらいあるけれど、ペロッと行けちゃう。
で、実際行けちゃえたのだが、それはまた別の話。
【角煮】
ムシマルの全語彙が死ぬ。
ここにきてシンプルに肉ぅぅぅ。
意外に後腐れない甘み。
角煮の大根は、箸で持てない。
持ったそばからほろほろと膝から崩れゆく、
この世界は残酷だ・・・・だが美しい。
この位置に角煮を布石することで、満足感が段違いだ。
海の幸だけでも得られないしあわせが、ある。
理解したムシマルは、また食いしん坊に戻っていった。威風堂々、凛然たる歴史上の角煮好きとして。
ここまで食事開始から20分。
順調だと組織には通信を返すつもりです。
お酒も一杯めビールを半分以上乾した、次は日本酒かななんてことを脳のサーキットが巡らせ始めています。
いやもう日本酒よ!すでに3回以上ドリンクメニュー欄をチラ見している。
【寄せ鍋】
旅館の華といえば一人用鍋と着火剤。
じゅうぶんに煮られた確かな時間経過を以って、お鍋の蓋をオープン。
オーソドックスな寄せ鍋フォルム。
海老と、豆腐と白菜とお肉とつみれと‥‥。
世界と安心して戦えるジャパンチームって感じだ。
取る。よそう。
1よそいめ。
あたたかい、ずずず。
今、冬の急所が突かれました。
これで冬は眠りにつく。ポカポカするの。ポカ波。
そういえばコースにサラダがないと思ったら、お野菜は鍋から摂るのだなと合点がいく。
このコースを設計した人はなかなかやるな。
白菜が、白い部分が染みわたる。
ビール終了、そして伝説へ。
お、利き酒セットみたいなのがありますね。
【亀泉セット】1,000円。
土佐市の酒蔵『亀泉』さんの、本醸造と純米吟醸と大吟醸をちみっとずつ味わえます。
本醸造・・・キレがあります。キルラキル級。タタキと相性よかったように感じました。
吟醸・・・あとあじに一瞬、かわいげが残りました。セメント固めたてのときのネコ足跡みたいな。足跡を追っていくように風情が残ります。
お酒だけ純粋に楽しめますね。
大吟醸碧龍泉・・・これだけ卍解みたいですね(解説:斬魄刀の解放形態のこと、始解より名前が長くなる傾向にあります)。
旨みの投網だ。範囲攻撃で、でも隙間がある感じ。CEL24(亀泉さんの有名酵母使用お酒)ほどの甘さは無いんですが、おっとりした旨み。
好み的には大吟醸がいちばんだけど、二位は本醸造かな。あえて美味しさランキングするなら。
大吟醸さんは地上のすべてをしとどに濡らして白く照らす初雪に喩えられてしまうかもしれません。
【牛肉西京焼き】
けっこう後半戦でやってきた肉。穏やかな心を持ちながら、おいしく焼かれた。
がじ。
固さを一瞬感じさせて、旨みで飲み込ませる仕様。
こゆいか淡いかでいうと淡いんですが適度な剛性のせいかアテとして実積あげてくれました。
ひゅ、って声が出そう・・・・。
品のいいこと・・・・!
墨汁のようにこみあげてくる陶酔に、おもわず暗い土佐の海を眺めてしまっていました。
このタイミングで来る価値のある旨み。
【キスと野菜の天ぷら】
こちらも終盤に登場。
日本酒に切り替えてよかったなあ、という脳内孔明の言葉。脳内食の孔明が手放しで労うことは珍しい。
カボチャ天うまいんやけど!
甘ほくほく。
フキ?苦みがグッド。
天つゆが合う。あとおナス。ナスは甘いし旨みを吸うし、野菜だからきっとなんか健康に良い。
キス。揚げもの、キス、それだけで。
森博嗣の作品みたいな感想ですが、シンプルなよい仕事。よい脂感。
天ぷらで日本酒を合わせると、いつでもお大尽になった気がしちまうんです、これって何かのトリビアになりませんか?
--ささやかではあるが、覚悟ができたよ。
こりゃもう終わりだ。
(もう別メニューを食べる胃袋スペースはないや)
透明な僕じゃない、ありのままのへべれけなムシマルだ。
スタッフさんは順番をお客さんに合わせてお持ちになっていた。
具体的にはお吸い物を早めに持ってきて―というお客さんが何名かいらっしゃった気がします。
おそらく最終品。
椀物とデザートが同時に出てきた。これは、お汁にみせたコーヒー?
いや、お出汁効いた吸い物でした!
ケーキと一緒に出るのは珍しいかと思ったけれど、酒のみにとってはうれしい〆ってわけですね、はっはーん、このコース、酒吞みが作ってますね?
【吸い物】
吸い物つみれの弾力よ。
あと鰹だしよ。
もう、最後に出てくる汁ものは確実に呑み助を狙っているヒットマンですね。
沁みるー、松尾芭蕉がいらっしゃたら岩にしみいる方でなくこっちの方で一句読みそう!
【果物とデザート】
柑橘とケーキという・・・・・あ、フォークあるのにお箸でつまんでしまった。
ピンクがかった紫だからアンズ系?
ケーキは🍰ベリーとミント香つよつよ!
酔ってなおお味しっかり甘い。
けっこうあれですよ、こちらは香りでぶん殴る戦法で、まんまとおいしい。
マンマが美味しい。
全て完食してフィニッシュ。
食べたいものと胃袋限界はいつも一致しない。大なり!いまだ大なり!
あと給仕さん?のえらいひと?フロアマネージャー?がエプロンや支給作業服でなくパンツスーツで給仕いただいたのムシマルには新鮮で萌えました。
こう、OLさんに給仕してもらう現在でお願いしづらい背徳を感じる。
一生懸命給仕くださっているのにすまないな、とも思う。
どれも良かったんですが、上位を挙げるなら「かつおタタキ」「豚角煮」「〆つみれ吸い物」でしょうか。
サイズ感は大。
小食の方は「釜めし」と「寄せ鍋」量をコントロールしないと最後まで辿り着けないかも。
あと、メニュー欄に載っていた「ドーナツタワー」がめちゃ気になりました!
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