ムシマルの高知うろうろグルメReturn~広島想い出も添えて~

2020年4月こちらのブログに一本化します。
高知も広島も記事あってややこしいですが、慣れると良いかもです。

『宵夜燈』でカープリーグ連覇宴!!

2017年10月15日 09時21分12秒 | 広島・宵夜燈

 

「カープが優勝したら、その次の日曜日に宴をします」的貼り紙が貼られていた宵夜燈。

 

樽酒:飲み放題無料

食べ物:食べ放題2,000円。

というもうお安いというか破格。

序盤で売られた破邪の剣みたいなもんである。

 

 

 

柄杓でもう枡にすくって、飲むようですよ。

いやさ呑むようですよ。

 

 

19時ちょいに入ると宴真っ盛り。

2000円払って枡をいただく。

うまい、たしか鯉恋でしたっけなんか鯉の酒。

いうても兵庫かどこかのお酒で広島ではない。

山陽鶴とか賀茂鶴とか鶴が多くて鯉がないのは意外だ広島。

鳩もあったんですか広島?

 

 

お料理はカウンターの上やカウンター後ろの机に載せられている。

で、開始40分後であるが結構いい感じで減っている。

 

しかし、まだ十分、じゅうぶんじゃぞ!

というわけでカウンターのわりとよく座る席に座っていただく。

スペアリブとおばんざい。

ガシッ!初手スペアリブ食いやぶり。

放埓とした肉の刺激がカープの優勝を告げたような告げていなかったような。

 

うんうん。

このままガツガツとお祝いの食事をむさぼるつもりのムシマルに、

大将さんが「高知県出身って言ってましたよね、高知の人があっちにおりますよ」

異邦後の同郷の人。

 

お話をする。

高知から広島に来られて結婚されてお子もいらっしゃる女性で、中土佐町の方。

旦那さんとお子と一緒に来られている常連さんの様子。

 

中土佐町の話をしたり酒の話をしたりする。

ムシマルの鰹マスク(この記事の末尾にもあるクリックアイコン)が、中土佐町酒蔵(西岡酒造)の蔵に置いてあったマスクであるということを告げるとテンション上げられる。

 

あと職場の話とか。ムシマルの仕事は多少特殊なのです。業務は普通だけど業界が新しい。

 

そう言いながら呑みながら唐揚げやゴボウ煮込みなどを食む。

 

 

 

大将さんがタイのあら煮を作られる。

 

これは悲しいかな全員分ない。

だからグループごとに代表者を決めて勝った人の集団がもらえるというそういうゲーム性を、大将が持たせたのであった。

 

結果は、勝利者は?

果たしてムシマルが座ってたカウンター奥側のグループであった!

ムシマルにも一品。最高だ!

鯉に続いて鯛。

有名な魚ランキングベスト8に入るやつらをむさぼれる幸せ。

甘さが、良いですね勝利の甘さみたいで。

 

たぶん、一人でいっぱい食べている。

 

炊き込みご飯もある様子で、で、実際あった。

キノコご飯ははらぺこに聞く妙薬のようでした。

 

 

初公開の樽酒の樽。

カープ黎明期を連想される方もいるかもしれません。

ムシマルは適当に行ったので連想はしないのです。

 

こっち(樽は入り口近くの曲がり角)に行く。

こっちにいる方ともお話。

樽写真を撮っているとどうするんですかと聞かれて「ブログ用です ムシマルという名でやってます」というと「ああこの店を上げていたの見たことある」と。

 

うへええ広島では初かもしれない知らない人でリアル読者の方。

「マスクしてないんですね」と言われるので「普段はしてないんです」と答えたんだっけだっけかそういう会話をする。

 

「じゃんけんしてえー!」元高知県民のお子、娘さんが覚えたて?のジャンケン勝負をいろんな人に挑まれる。ムシマルにも来る。辻ジャンケンだ。

ああ、勝っちゃう。

「あとだしー!」やり直しを求められる。

 

お話していた方からこっそり「最初は・・・ほとんど・・・チョキです」とパターンを教えていただくこっそりと。

よーし。

ムシマル:パー VS お子:チョキ

負けたー。

予定調和の敗北を得られる。

必敗パターンをついに得た、ってところである。

 

お子「〇〇(自分の名前)ちゃんねー、9連勝、10連勝、100連勝―ぅ!」とはしゃいであらせられる。

こんな言葉しか言えないが、ほほえましいことである。

 

思わずお酒も進む。

 

「カツオマーン!」

いつの間にかムシマルは、(元高知県民の)お子と、それから宵夜燈家の娘さんから『カツオマン』と呼ばれていた。

誰かがムシマルのことを、カツオって書いたプロレスマスクしてブログ書いている人と説明したみたい。

 

おれが、・・・・・・・・・カツオマン・・・・・?

カツオマンならギリギリありかもしれない、カツオ人間だったらアウトだった。

今はセーフである。

 

 

お腹もだいぶ張ってきた、もう終盤だなって頃にイベントが。

 

いやイベントの前にピザが来たのだ。

このピザはパリパリで軽くてとてもいい。

 

まだ食べている、それはそれとしてイベントの話。

 

高ぶったのか、樽酒が飲み乾された契機を待っていたのか、

優勝記念と今後の勝利祈念の・・・・・・・・・・・・なんていうんでしょうね水浴びが始まる。

 

 樽に水を入れてばっしゃーと大将さんにかける。

正確には、最初は大将さんにかける。

 

女将さんに常連さんに、ついでにムシマルにあとお子も例外なくばっしゃーんする。

 

爽快なイベントでした。

翌日も仕事なので、無事なうちに(22時は過ぎていたけれど)帰る。

 

 

お腹いっぱいになったよ。

 

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宵夜燈に行くことの6回目はお肉を重点的に。

2017年09月03日 12時30分03秒 | 広島・宵夜燈

もう、常連面ができるかもしれないお店。

『宵夜燈』に今日も行く。

ビールと突き出し系、青っぽい色でネイチャー感。

家や洋食屋さんではそんなにいただかない茎系なので、体が欲していた感じ。

(必要なものは、地味に見える・・・・・・・・)って偉い人か偉くないけれどコピーライターの人が言っていた。

 

 

 

さっぱりする、食べるとお腹がきれいになる感じがするベストオブ前菜。



今日はどうしようかなあ、普段の私は、お魚とおばんざいとあと何か気分で(ピザとか唐揚げとか)適当にというのが基本スタァイル。

 

でも今日は、ちょっとだけ、あとすこしだけ、一点豪華主義になってみよう。

 

「もずくかきあげ(480円)と、和牛のステーキ(1,800円)」

和っぽい店のステーキ。どきどき。


モズクのかき揚げ。

もっずくしている。

サンタクロースの髭を栄養たくさんにしたみたいな夢の味。

夢っていうか、酢の物しか知らないあのイメージからは魔球のような落差。

 

なんか編めそうな繊維感が、ころもでふにゅっとなっている。関節とやわらかい皮膚の関係に匹敵しそう。

シシトウ天ぷらはプレゼントのように付いていた。


突き出しと天ぷらでビールが空く。

なんて酒だっけ、忘れてしまった。

でも二秒で切り返して飲む。

風味の優し気な、春の呪いみたいに軽やかな味だったと記憶しています。

 

そして来たのは。

レア加減もてらてらしている、紅い朱い肉。

(くたーん系だ)

 

ぐいぐいと存在感を誇示しない、一瞬たやすく手折れるかのようでいて折れない、竹より柳みたいな肉だ。

竹より柳みたいな肉だ(大事かどうかわからないけれど2回書きました)。

 

タレというかソースは、茎わさびみたいな和風。

その相性は、「鬼に金棒」というよりも、もっと速度系。

「ウサイン・ボルトにスリップストリーム」くらいすわっと旨さが高速で来る。

 

もにゅん、ぴたーんと歯には優しく当たってくる肉。

(やや大き目の)ひと口でおさまる、これは放心、もしくは嘆息の出番かも。

「ほう」

 

 


この肉をだれにも誰とも分かち合うことなく独り占め、孤独のグルメなひとでよかった。

思わずピエロのように陽気になる、ピエロのように笑顔になる、ピエロのように赤い肉を。

 

 

完食。

 

3,500円近辺だったと思います。

 

 

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「宵夜燈」3回目、CSシリーズ優勝のそのときに行ったらお得!

2016年12月11日 12時01分06秒 | 広島・宵夜燈

 

 

「いらっしゃいませ!」

なんとなくテンションが高いような女将さん。

 

その秘密は、この日がちょうど2016のクライマックスシリーズにて広島カープが優勝したからなのです。

2016/10/18くらいのことかと。

 

入店するとそこにはいつもと違う顔が。

具体的にはカープ坊やが。

 

いつもは静かな店内が、今日はカープの応援歌が流れている。

 

 

「カープが優勝しましてねー」

「お客さんはカープファンですか?」女将さんに問われる。

というのは理由があって、『広島カープファン・広島カープグッズ持ち主は優遇』

具体的には、入口の立て札に「カープグッズをお持ちの方はビール一杯サービス。優勝したら升酒でお祝いしましょう」という感じの文言を書いてある。

 

(ここでカープファンだと言ってしまえば楽になる。楽になるっていうか、お酒がもらえる)

でも確実にカープファンであるだろうお店夫婦を前にして、それは偽れない。

 

「いいえ、じつは・・・」正直に言う。

「そうですかー・・・。カープグッズもございませんよね・・・?ありましたらビール一杯サービスができるんですが」

「・・・はい・・・」

 

すると大将「お客さん、赤いものを持っているから一杯サービスしてあげて」

なんということでしょう!

 

ムシマルは、仕事終わりでそのままここにきて、そして名札をしたまま(ただ上着を着ていたので見えるのはストラップ部分だけ)でした。

その、名札紐部分が赤かったのです!

赤=広島カープ。この平和的拡大解釈がムシマルに一杯のお酒を下さる。

 

「これからカープファンになってくれればいいですよ」大将。

そうですかー。でも確かに広島来てこの時点で半年くらいでしたが、

すっごくカープ情報が入ってくる!

 

黒田選手200勝まであといくつ!とか新井選手2000本安打まであと何本!とか優勝までMあといくつとかいった情報がテレビをつけていればすぐ出てくるし、

テレビ点けていなくてもスーパー店内掲示や本屋の前に立て看板で情報が待ち望まれていらっしゃる。

 

またそういうホットな情報だけでなく、歴史とかも広島のいろいろと密接。

とある酒蔵さんに行ったとき「広島カープの貧窮時代に樽募金をした時の容器はうちの酒蔵の品です」なんてことが書いてあって、「なんぞそれ」って思ったものでした。

 

選手の名前も何人か知ったような。オーセラ選手を外国人選手だと思っていたのもいい思い出。今年下水流選手って名前を覚えました。

 

 

ムシマルは知っている選手が「緒方」「江藤」「ミンチー」選手くらいしかいなかったのです。

テレビゲームの『パワプロ』というものをやっていて(たしか98年か99年くらいの)、そのときに広島市民球場ではホームランが出やすかったのでちょこちょこ使っていた過去があります。

 

そういう意味では広島カープ好きといえなくもない。

 

そういう精神的弁護をして、届くビールのおいしさよ。

グラスにはあざやかにCarpの文字が!

 

というところでいったん落ち着きメニューを見る。

 

ピザ食べたい。

おばんざいが好き。

 

そういうことで、そちらを頼もうと思う。

 

ああ!先付けが。

どんだけカープ!

右から和え物、だし汁、そしてこれは。

 

どう見てもカープのヘルメット。

 (プチトマトとチーズで作ったんだ)

芸の細かさに脱帽する。

ぷちゅ。

うん、ちゃんとお味もおいしい。

チーズとトマトの相性の良さは、イタリア及び地中海連合が長年をかけて保証してくださっている。

 

そしておばんざいからポテトサラダ。

350円。

ムシマルはポテトサラダが好きで、ポテトサラダがある居酒屋さんに行くと3回に一回くらいの確率で頼んでしまっていると思う。

0.333以上。打率は高い。

 

あ、お芋風味をしっかり感じる。全体に、手を加えてますよーという仕事感が見受けられます。

 

そしてこちらもおばんざいから。

 

「ちちこの山椒煮」。
ちちこって何だ?ていう方、カツオの心臓です。たしか。

で、これなんですが、おいしい。

 

カツオの本場高知県でも、こういうちちこ調理法をいただいたことなかった気がする。

こちらのお店、山椒煮が得意なのかもしれない。ほかの食材で山椒されていたものをいただいた覚えがある。

 

大将との会話でムシマルが高知県出身ですといった後だったと思う。

「高知県だから、『ちちこって何?』って聞かれなかったんですね。注文された方は、ほぼ間違いなく聞かれるんです」

 

ほう、これを頼むことで図らずともムシマルが高知県民であったことの間接的な証左になったのか。

 

あ、食べたらむにゅるりとしている。

こんなにモチモチした食材だったっけ?もっと歯ごたえがあったものだったようなといううっすらとしている記憶。

何を隠そう、ムシマルもちちこをそれほどたくさん食べてきたわけではなくてね。

 

山椒があるけれども、出汁つゆのよろしさにその刺激はぴりり未満。

じんわりとお酒が進む料理である。

 

そして、そうお酒。

枡酒でお祝いしましょうの言葉はムシマルにも適用されている!

「瀧鯉」!

どこまで!徹底して、とことんまで!

カープファンの方々はもうこういう次元なのか。すごい。完全カープ主義。

 

あ、でも意外にも「瀧鯉」は広島のお酒ではなくて兵庫かどこかのお酒みたい。

 

桝酒。

穏やかなお酒ですね。

 

 

いやー良くなった。気分がです。

そしてピザ。

 

ピザが届く。ブルーチーズ舞茸という癖のありそうな個性のありそうなものを頼んでしまっていた。

生地は薄めでカリカリ。

ガリっ!もちゃ。

 

チーズはクセがあるやつだから、枠をはみ出したとがった旨み。

舞茸はやさしさ方面へのアクセントであるが、チーズの濃さにそれも悪戦苦闘。

 

お酒進んでしまう。

でもこの強さに対抗できるのは強い風味のお酒なのか。

 

おいしいけれど飲み合わせに悩んでしまうかもしれないピーキーなお料理である。

鼻にすごく余韻を残すたべものだったなあ。


さて、ことここに至り。

 

もう一杯お酒をお願いしようかな。

今のところ、呑みどころにきてお酒代を全然出していない。

 

なので瀧鯉をもう1合。

これは暗喩なのだ。

 

鯉を異口同音変化させて恋。

瀧を業界用語変化させてキタ→来た

恋が来たらいいなという願望なのだ。

 

カープ熱をお裾分けする対象たちをよそに、ムシマルは自分の幸せな末路しか考えていない。

あと、このお酒のあてについてしか。

 

ピザとかちちこが少しあるけれど、これでは足りない。一合には届かない、たぶん。

 

どうしようかな。

あ!ポテトサラダ、牛すじ煮込みと並んでムシマルの注文率高いメニュー「豚角煮」を初注文。

とろろがけでした。

 

これにより、残雪の大地みたいな印象をムシマルに与えることができているのだ。

茶色を引き立てるような淡い白。

 

これが、彩りだけでなく上品さも満ちている。

角煮に足りなかった、というか必要とされていなかった省みなれていなかった粘りとかあと味のよさに加点。

角煮にトロロ、ありです。

 

角煮自体のお味はしっかりしているのでちょうどいい感じ。

 

完食ー、3,500円かそれくらいでした。

 

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二度目の『宵夜燈』、二度目のアナゴ(吉島町)

2016年10月13日 17時51分37秒 | 広島・宵夜燈

 

二回目に行った時のことを、話そうか。

 

入店。

カウンターに一人。

ここはBGMも流れていないから、静かでいいんです。

ファンの音が、音だけがごぉんぐぉんと。

 

 ではどうするか。

ここのおばんざい、好きなんです。お手軽で量もそこそこ。

 

じゅるいり。

地うにと生ゆばあんかけごはん650円とか。

悩みまくる。

 

 

ビールを、頼もう。

先付けとして、

前回来たときと同じくまたお吸い物だ。レギュラーなのか。

後の二品は変わっているように思う。

 

注文したのは、太刀魚の焼き霜。

「焼き霜」って、すごくきれいな言葉の響き。

名に違わず、きれいな色のものが来る。

日本家屋の瓦にしたいような。生臭いからしたくないか。

まあ少量の生臭さ程度なら我慢して瓦屋根にしようか、って思うほどには綺麗。

 

そして味。

くゆんたゆん。

 

おさかな大好き県高知のものでも、きっと良く感じ取れるセンシティブ。

歯ごたえと弱さと心強さがいつも感じられるかもしれない。

 

ビールが空きそう。そして来た、おばんざい。

 

 このおばんざいは、品のいい獣みたいにムシマルを骨までしゃぶりつくす。

お麩の柔らかさが、ちょっとスパイシーな山椒煮(山椒煮って、初めて食べる!)とよくわからない舞踊を舞うみたいな感じ。

そこにお魚。間八。

いい具合の魚感が、未体験ゾーンをいい具合に刺激する。

 

これおいしい。

お酒のアテ、っていうのでもいけるし、シメにも悪くない。

優しすぎてごはんとの相性は微妙かもしれない。

落ち着いてしまう。

 

ああ、ああああ、ビールが完璧に空く。

日本酒に合う料理群だな、と思ったらムシマルはもう止まらない。

 

純米酒、『八幡川』。

広島のお酒らしいです。

 

黒い、鉄かな何かな?

しづしづとお酒を飲む。

ゆっくりと燃える感じ。

金星にいるみたいだ(金星に行ったことはない)。

 

「中生新千本」っていう食べるお米で作られたとか。

その五文字の漢字をどう読んでいいやら全く分からないのだ。なかなましんせんぼん?

御飯と一緒のお酒にはよさそうだなーとなんとなく思う。

 

さて。日本酒に合うものよもう一度。リバイバル海の幸。

こちらは太刀魚焼き霜を裏返したところ。

なんで裏返したのか、なおかつなんで裏返した写真を撮ったのか、それは、きっと、酔っていたからだと思います。

裏から見ると、粛々とおさかなしてますね。

 

そして、からの、再びアナゴ。

ここにはアナゴ料理が3種類くらいあって、前回はアナゴしゃぶしゃぶを。

で、今回は焼きアナゴ。

穴子白焼き1,200円。

 

すほっと食べる。

口の中に、蔓延する旨み。

速度は人の歩みと同じくらい。あるいは桜の前線するスピードと同じくらい。

秒速5㎝で広がる海のうまみ。

 

じわじわくる。

 

おしゃぶしゃぶされているときにはキュッと締まっていた穴子くんが、

焼かれてると、ちょっと周りに放出するものがある。

散財して身を持ちくずすひとみたいに、危なっかしさはあるけれどなんかいい匂い。

 

 

おいしく完食したことは、いうまでもない。ちゃんとお勘定をお願いして3,000円くらいをツケにもせずお会計をしたことにも論を待たない。

 

「前来てくれた人ですよね」みたいに女将さんに言われる。

坊主頭のパシャパシャ料理写真を撮る人は覚えてもらいやすいのかもしれない。

 

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 次回への予復習。

・アナゴ三品のうち、2つを制覇。

・おばんざいは狙い目。

・ピザとかもある。

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宵夜燈(じょうやとう)であなごしゃぶしゃぶなど〈中区吉島西〉

2016年04月27日 21時29分19秒 | 広島・宵夜燈

 

ふらふらと歩く。雨の中、傘の庇護の下、濡れる足元。

 

そこで見つけたお店は、

 

『広島おもてなし料理 宵夜燈』

 

住所:広島市中区吉島西1丁目28-5

電話:082-542-0230

営業時間

11:30-14:00(平日のみランチ)

17:30-22:00

日曜日お休み

 

 

ほほう、結構新しいお店みたい。

聞くと、2015年11月くらいにできた新店とのこと。

 

平日で空いていたので、カウンターでもテーブルでもどっちでもOKというお言葉をいただき、二人席に一人で座らせていただく。

 

 

お刺身お安いな。

600円前後だ。

 

ビールと、紋甲イカお刺身と、おばんざいから注文。

 

お通しが来る。

おお!ちょっとこのお通し雰囲気がいい。

「ナスの味噌田楽とお吸い物と〇〇(忘れました)です」

 

へえ、お通しでお吸い物って私初めて!

 

いただく。ずずず。

お、あっさりめだ。だし汁に近い。

 

雨に濡れた体にあったまる。

ナス田楽。

濃くない味付けなので、優しく食べやすい。

立ち上がりが良い。ピッチャーみたいな言い方をしてしまった。


そして来る、紋甲イカのお刺身。

なるほど量で言うと小さめ、薄切りだからでも切れ数は結構あるのだな。

 

 

 

あと大根千切りのツマじゃないんですね、なんだっけこれ、マロニー?ぽきんぽきんと食べていく。

 

くにゅんくにゅん。

粘りと旨みのあるかまぼこみたいなイメージ。

 

あっさりと粘るみたいな、ムシマルの中では新感覚。

 

高知ではもっとざっくり大きいのが出てくるのです。まあいいかこういうのもちびちび呑めて悪くないのかも。


 

次に来たのはおばんざいから、ごぼうとコンニャクと鶏肉、すじ煮込みのピリ辛版という感じだ。

ピリ辛っていうのとも違うかな。

 

じんわりとしてとろっとした滋味たれに奥から七味の風味。

汁から這い出た旨み辛みが舌の中で爪痕を残そうとしているみたい。


ちびちびとお酒に合うお味。

 

 

このころになってやっと気づいたのだが、

静かだ。

 

BGMが流れていない。

換気扇の回る音と、厨房っぽいところで料理を作っている音ばかりが響く。

この日はちょうどムシマル含め一人客ばかり。

(のんびり、というかまったりしてしまうな)

 

さて、

もうちょっと呑もう食べよう。

 

そうした時に、悩む。

お酒は決めたんです。

前に別のところでいただいて美味しかった『雨後の月』の特別純米酒がある。

 

それを(グラスでいただくのと迷ったが)一合頼むことに。

 

食べ物は、どうするか。

 

魚介というかイカはいただいて、

お肉もおばんざいで鶏をいただいて、

野菜もちょっと摂って、バランスは一応取れている。

つまりはどう転んでもいいかなーという気楽さ。

 

日本酒にするのだから、

日本酒に合う食べ物が良い、

 

広島名物ならなおよい。

そうだ広島名物だ。

 

あなごしゃぶしゃぶに、急速に魅かれていく。

「あなごしゃぶしゃぶを」

 

1,300円なら予算的にOK。

 

で先に日本酒。

ちびちび。

『雨後の月』飲み口は甘いのに、ぴりりとする。

 

『雨後の月』の瓶も参考に少し置いてくれる。

特別純米酒だそうだ。筆圧の高さと、雲間から月光が滲むような淡い文字に、月っぽさを感じる。


飲む容器もかっこいいな。


 

そしておとなう、あなごの瞬間。

 

お鍋みたいなものが来る。

「日本酒と出汁で作っています」との説明、

 

そしてこちらはアナゴと、ネギなど薬味野菜。

 

「白くなったら食べ頃ですよ」と食べ頃を指示いただく。

時間的には短い時間くゆらせるだけで大丈夫の様子。


つける、いただく。

 


白くなったなー、美白で有名な鈴木その子氏くらい白いように思われる。


ちょっとアナゴをポン酢だれで茶色く染めて(魚→白→茶色の順序)、

どれぱく。

 

ぎゅいんぎゅいん。

 

口の中でギターがかき鳴らされたかのような反響。

 

ぎゅっもきゅん。


どうやら体がポン酢を欲しがっていたようである。

いかんせん一人暮らしのムシマル、

自炊の努力もしているがあまりにも料理ストックが少なく、また持っている調味料のなかにもポン酢はない。


つまりポン酢のこの酸味のすっきりしたキュッとしたお味が久しぶりなのだ。

とってもおいしく感じる。


水菜にエノキを穴子に絡めてのポン酢つけてがぶん。


お酒がいくらでも進んでしまいます。

ノンストップ。


身のはしゃいで弾けるような若さが感じられる。

(これが、若さか・・・・)




ネギと穴子。


(あなごの弾力は目を見張るべきものがあるなー)

薬味をつけても味わいが深くなって良い。



お酒をおかわりしようかと思ったけれど、

風神さま(箸置き)が「今日はもういいじゃない」と言っているような気がする。

見えるような気がしたし、わかるような気がした。

もちろん、ナンセンスだ。


 

ウニと何かの湯葉や玉子焼きにも名残惜しい部分が存在するが、

今回はお会計。

 

3,000円くらい。

 

雨は小降りになっている。


「まだ雨が降っていますのでお気を付けください」お店の方が言ってくれている。

平気の平左。

 

 

 

 

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