ナビに従う。
こ、ここは『ヤシィパーク』とつながっている?
こっちかな?
あの家かな?
あれ?違う店?と思ったら上だった!
2階が目的のお店、海賊料理海女でした。
漁師料理 海女
高知県香南市夜須町千切536
営業時間:11:00~22:00
※天候と漁が相手ですので、必ず前日迄にお問い合わせ、ご予約お願い致します。
定休日:火曜日
漁師料理 海女 (南国/香南/香美 居酒屋)のグルメ情報 | ヒトサラ (hitosara.com)
トンテンカン。上る。
開放感のある店・・・・海の家なの?
そもそも海の家って何なの?
海沿いにあると海の家なの?焼きそば売るかどうかは条件に入るの?
予約したムシマル他1名だと言う。
席はすでに用意されていた。
い、囲炉裏の囲炉裏じゃないやつバージョンみたいななんだそれ席次。
貝を焼くの、炭火焼きだ・・・・・。
(ネットで食レポ見たときに、炭火じゃなくて火力足りなかったよみたいなレポートを見たが、よかった・・・炭火があっためてくれるんなら安心じゃ)
火力設定は人数とか座った場所によるのだろう。
ちなみに本日は平日休みを利用したためか、貸し切り状態。
利用コースのキャンセルは2日前AMまで無料らしかった。
キャンセルもなく、無事にいただける!
では、スタートぅ!
じゃん、最初に置かれたのは、貝の山!貝塚!
トレイにいっぱいの牡蠣!そしてそれよりは小山だが長太郎貝も!
女将さん的な方が、焼き方を説明してくれる。
「平たい方を下側にして2分以上、裏返して1分以上、ノロウイルスに気をつけんといかんから3分以上焼いてね」
十分に焼けると長太郎貝はその二枚貝の口を開くけれど、牡蠣は開くと限らないのでこのナイフでこじ開けてね的な。
提供されたのは
・長太郎貝 1ケース
・牡蠣 1ケース
・トマトサラダ(予約特典)
・タコ飯(後から来る)
・あさり汁
この二つは提供タイミングを選べますということだったが、ムシマル達はスタートから。
で、貝はおかわり自由!
あと調味料いくつか。
で、ムシマルはウーロン茶(ドライバーだから)、ヤンガーブラザーは瓶ビールのドリンクオーダーを行った。
音楽は海の家っぽい曲がかかっている。
壁にはお客さんが記念記入した貝が貼られている。
開始。決戦火ぶたが上がったまさにその時にムシマルは全然別のことを考えている。
(なんかSF小説か何かで『牡蠣がいっぱい』的なタイトルの、なんかそんなのなかったっけ・・・・・!)
奥歯に歯が挟まったように気になる。
注:『あるいは牡蠣でいっぱいの海』エイブラムさん作でした・未読。
牡蠣をまず焼く。
牡蠣の数は30くらいあったのではないか。
長太郎貝はもう少し少なかった気がする。
これを食べきってまだ余裕があればおかわりできますと聞いたけれど、できるかなあ?
焼けてきた。
貝蓋の中の空気が熱で拡散するからか、ぷしゃーと牡蠣から潮が出る。
破裂音まで!
けっこうアバンギャルドな食べ物だなあ。
ムシマルは広島時代に牡蠣小屋へ行ってガンガン焼きをしたこともあるのだ、こういう荒事には慣れている。
ミルキーてつおさんが脳裏に浮かぶ。
いい頃合いの牡蠣を、取り出す。
牡蠣大好きなんですよ‥‥‥‥。
貝の隙間に刃を挿し込む魔眼の持ち主ムシマル、ざしゅっと入った。
テコの原理で開貝。
うひょおおおぅ、美しい。
ちゅるちり。
ポン酢でいただく。
うんま。
はい映画化決定!
アカデミー賞受賞確定。
牡蠣が人と人との絆を繋ぎ人の命を繋ぎましたわね。
※ムシマルは牡蠣協会の回し者ではありません。
ああぷっくりしたところに苦みみたいなやつと大量の旨味、塩気。
熱いし、独特の魚貝臭さと苦みが舌にちょうど良く残る。旨みの思い出を残して。
海のパ-センテージが高い。
海神ネプチューンの姿を変えたやつかも。
久しぶりに牡蠣食ってるって感じ!
来た。
牡蠣ランプが灯った!回転した。
久々にこういう姿の残ってる牡蠣(カキフライ以外)を食べたけれど、やっぱ味の内包量半端ねー。
噛んだ瞬間に苦みがこぼれてあ、にが・・・ってなるところを
一瞬、攻撃されたような感じの後にひゅと入り込む・・・アップロック!
ムシマルは今牡蠣にアップロッキングされています。
汗が出た、沸いたといってもいいですね。
炭火焼きだからかな?
とても香ばしい。胸に肺に来る。
ああ、ビールが飲みたい。
洗い流されるべき、流し込んで快楽を得るタイプの旨味だ。
遠いけれどごめん奈半利線で来ればよかったかな?
タコ飯が、来たってイエイ遺影遺詠イエィ!
マンガ盛りじゃない!
これだけでお腹いっぱいになるゴールデンなやつ。
タコ飯と味噌汁もおかわりできるそう。
もぐもぐ。
あ、ありがたい。
タコ飯の味付けアッサリ型で、ほんのり炊き込まれた旨みがあってキノコ等のタコ以外の具がおとなしい主張をする。
アサリの味噌汁・・・・あれ、なんか変わった風味・・・?
アサリの潮気かなんかだろうか?しょっぱみに何か土気を感じる‥‥。
ヤンガーブラザー「味噌汁にゆず味噌はいってるぜ」
柚子味噌!?珍しいなあ、それとも夜須町方面ではポピュラーなのか?
長太郎貝に。
長太郎貝は熱量オートマチックで開いてくれて矢部安い。
ほんで貝殻キレイやんな。
オレンジっぽかったり緋色だったり艶めくカラー。
長太郎貝・別名ヒオウギ貝はなんというかローカルほたてみたいな味。
意外と・・・・クセがないというかまっすぐに美味しい。
食べたことないわけではなかったと思うけれど、こうしてまるっとシンプルに長太郎貝をいただくのはたぶんきっと初心者。
なんかめでたい形している、ビーナス誕生みたいだ。
立ち姿はまるでボッチチェリ!
貝を食む。食み続ける。
ある程度食べた時・・・・。
どちらからともなくというかムシマルから声かける。
バター醤油頼んじゃう?
たしかに味変もした方がいっぱい食べられるよヤンガーブラザーとバター醤油注文。100円とか200円とか。
できたのは、バターちょい乗せ長太郎。
もぐ。
!おかしい・・・北海道が来たわけじゃないのに、試される大地った感じがした・・・・?
こいつ普通のパワー貝が到達できないところまで辿り着いてる。
バターの跳ねる感じを長太郎貝がつかんでる。
好きかも。
牡蠣にもバターを入れてみてはどうかと思いつく。
スタッフさん提案は「バター醤油は長太郎貝で」だったけれど、それだけでは終わらせない。
ムシマルはムシマルのアプローチをするよ!
で、みそ汁。
アサリいっぱい。
この辺から気づく、いやおうなしに気づきだす。
(あれ、ひょっとしておかわり不要?おかわりしても食べきれない?)
そんなことないさ!
高知の胃袋として、ここは食わねば。おムシはただ食うのみよ。
味変パート2。
牡蠣トマト。
予約サービスのトマトサラダを使って牡蠣をイタリア風に。乗せただけだけどイタリア風に。
むしゃー。
う、旨い!
科学に裏打ちされて旨い。
たしか『鉄鍋のジャン』に塩気とトマトリコピンの相性は抜群ってあった気がする。
いっつも鉄鍋のジャンに頼っている!
牡蠣の持つ内臓っぽいような生臭いようななんかをすごくスキっと処理されたことを感じる。
一種の浄化じゃないかもうこれは?
もう一個行く。
意外とおススメかもですトマト牡蠣。
ウーロンハイ・・・・ではなくウーロン茶をちびちびと呑む。
炭火の熱をしっかり我が身に受けているから、喉が渇く。
あと貝類の持つナチュラルな塩味も水分に飢えさせる。
まるで海の近くにいるみたいだ、いるんだな、それが。
引き続き、焼き焼きだ。
で、ずいぶんと貝焼き、貝開けに慣れてきたけれど、開かない牡蠣が一つだっけあって放置していることに心を痛めている。
段々バランスが崩れてきた、何のことかというと牡蠣と長太郎貝だ。
牡蠣の方が数量多く、残り量が多くなっている。
こっからは後半戦、狙い撃つぜ。
やることは変わらず、焼き続ける。
つぅるん!吸い込むように軽く食す。
時、ここに至ってリズムがついてきた。食べるリズム。
弾ける、貝を開く、何かをかける、貝を食す。
ビートを刻むみたいに120ビートの合いの手で炊き込みご飯を掻っ込む。
くふぅ。
ざすっ。勇者だけに抜ける伝説の剣みたいに刺してしまった。
それにしてはずいぶんと短いな。
勇者シリーズ第2弾、「勇者の貝ナイフ」。
食べ物で遊んでいるわけではない、
食べるために必要な作業にかかる途中時点が面白くなってしまったのでその瞬間を撮っている。
後で貝殻以外はムシマルが美味しくいただいたので許してください。
ご飯がいまだ進む。大躍進だ。
長太郎貝乗せ炊き込みご飯が、脳に多幸感を押さえにクル!
・・・・・やべえーー。
お腹いっぱいになっちゃった。
牡蠣15個くらい、長太郎10個近く食べたらもう満ち足りてきた。
(味変をもう一種類くらいほしい・・・かな)
大根おろしポン酢とかほしい。
味噌とレモンもあると面白いかも?
そう、不思議なことに最後の最後で長太郎貝の噛みしめ旨み力が牡蠣を超えた瞬間があった。
たくさん食べると評価が変わる食べ物って、あるよね!
ミスターオイスター足るムシマルが。長太郎貝にこうまで楽しく翻弄されるとは。
ファイナル。
開かなかった貝も、店長に相談したらごぱぁ、って開けてもらいました。
ファイナル貝。
もう必要以上の亜鉛を取っちまった気がする。
モグモグ・・・最後までおいしゅうございましたー!
アイスをヤンガーブラザーがおごってくれる。
別料金メニューだ。
弥太郎アイスにした。
長太郎からの弥太郎だーって思ってのこと。
むちゃめちゃ爽やかな風が口に吹く。
はあ完食。
2人で2ドリンク2デザート1バター醤油で1万1,700円とか、それくらい。