丸ごと一年以上前の記事。
2020年1月。
写真を事故で失ってしまったのでお蔵入りしていましたが、『グレースはまずし』さん閉業ということで、文字だけのブログを掲載します。
一年以上前の記録の記憶は以下から。途中、振り返ったコメントを入れています。
フラフラと居酒屋さんへ。
席ひとつだけ空いてる【人気店だったんですね】。
着席。
とりあえず生。
隣りの方はお酒と焼きそば…餡かけ焼きそばを食べている、焼きそばあんの!?ってメニューを見たら焼きそばうどんラーメンまである。
意外と食の総合商社【ここへ行けば食は何とかなる気がしていた総合商社の安心感よ】。
えーっと・・・・。頼む。何かを。
来た。
つきだし。
ポテサラ、白身魚の酢締め、ほたて。
【割と渋めの構成ですね】
普段は黒板メニューから探っているのだが、今日は黒板何も書いてない。お正月過ぎすぐだからか。
冊子メニューを見る。
お、豆腐ハンバーグ珍しいな。豆腐ステーキってのもある。
普通ステーキやらなにやらもある。
「豆腐ハンバーグとブリの荒だきをください」
「荒だきは時間がかかるけんどかまんかえ?」
OKした。
小説を読んで時間をつぶす。
来た。豆腐ハンバーグ。
ほほう、大げさに出てきましたねって盛り。
タマネギとモヤシで肉を隠す。
なんとか伏なんとかの陣!【伝わりにくいのですが、孔明を意識していました】
生のタマネギは得意じゃないが、ポン酢に漬かったタマネギは平気。
もぐもぐ。
うん。
酸味で酒を進ませる、目もなんかちょっと覚める。
いよいよお肉、なんだかお豆腐なんだか。【お肉であり豆腐でもある、シュレディンガーのお肉です】
あ、軽い、脂質がライト。
ふわっとしている。
ハンバーグと豆腐ハンバーグ、ホットケーキとパンケーキくらいの違い、本質は変わらないのではないか【ただムシマルがパンケーキとホットケーキの違いが分かっていないだけと言えます】。
優しい、そして表面は通常ハンバーグみたいにサライッと香ばしさのある焼き面が。
いいものだ。
ちょっと知らない風味。
豆腐ハンバーグって食べたことあるけれど、ここまで純粋肉ハンバーグに擬した感じは初めてかも(すべての豆腐をやさしい思い出に変えていくのでしょう)。
お弁当かお惣菜で食べたことある別店の過去豆腐ハンバーグのは、もっと最初から軽さを売りにしていたから、なんだかこっちは新機軸というか重たいふりをして不意打ちで嬉しく軽いみたいな美味しさ。
「あなたは何を読んでらっしゃるんですか?」
聞かれる。隣(焼きそばを食べていた方じゃない方)、3人組で飲んでらっしゃった左隣りの方だ。
ムシマルは『夢の迷い路』(西澤保彦)を読んでいた。
実は呑みながら本を読んでいると声かけられることは何度かある。
奇異に映るんでしょうね。
で、どんな本だとか(高知県出身作家でミステリー)、地元民だとか当たり障りのない会話、からちょっと進んで
「どんな学校出身?」とか「何かスポーツはされていましたか?」「どんな仕事をされていますか?」とか入り込んだ質問に。
・・・・・・質問しなれた方、会話に長けた方の問い方!
なんかちょっとずつ内奥に進んでいく。
300名以上の会社社長さんで、お隣の方は100名以上会社の常務さん、そしてもう一人はおひとりの会社の方でムシマルと同世代の方。
偉い人だ!
名刺までいただいてしまう。ははーー。へへーー。
ムシマルは権力にはおもねるタイプの呑み人。
ただまあ、酒の席だとそんなに気を遣えない悪癖を持つ。
で、お話ししながらお酒を何杯もおごっていただく。
いやー、皆さんつよ!
あと高知の方は人に話しかける率が高い気がする。
広島より声かけ数が多い体感。
また、呑んでいたらムシマルがブロガーということも言うと、同世代会社員さんが「知ってる!」って。あの大盛りメニューのひとって知られていた。
いやーームシマルもまだまだ過去のひとではなかった!
広報的なことに話は及び、
お話はなかなか面白く、「技術力をPRするために〇〇〇機で〇〇〇をつくる」案とか、むっちゃ楽しそう。
取材に来ないかまで言っていただく。
トクさんがおられる!トクさんとはかつて一回会って、一回お酒をおごっていただいた方。
席が空いてきたのでわかった!土曜日すごい出席率。
ぶり大根(ずっと荒だきと間違えてましたが、ブリ大根でした)。
うまし!
大根とブリのマチエールが違う。日本酒との相性よさに、わらけてくる。
どんな魚よりブリの大根をあなたに贈りましょーホレイショー!歌いたくなるブリ大根【歌いませんでした】。
視線誘導の先には、ブリが眠っていて。掘り起こして口に入れたら美味しい。
・・・・・・・・・・・・美味しかったなあ。