なな色メール 

シュタイナーの勉強会の仲間と始めたニュースレター。ブログでもその一部をご紹介していきたいと思います。

憧れるはシンプルな生き方④

2011年12月01日 | ともこ
喜んだり落ち込んだりのマクロビオティック料理から数点を紹介します。

                         ―食いしん坊のマクロビレシピ紹介―

                             <豆腐ステーキ>

豆腐は水切りをしっかりしておきます。(朝から容器上の部分に切れ目を入れ、タッパーに逆さにして傾けておくと夕方すぐ使えます)適当な大きさにカットし塩コショウをふりしばらく置きます。米粉や片栗粉などをまぶしてオリーブオイルで焼きます。それにステーキ特製たれをかけて食べます。
ステーキ特製たれの材料(玉ネギ、りんご、にんにく)をすりおろして鍋に入れ、みりん、醤油、料理酒を入れ熱し、冷まします。作り置きOK。
 
                             <豆腐の味噌づけ>

水切りした豆腐を適当な大きさにカットし、砂糖少々を混ぜ、みりんでのばした味噌を塗ります。タッパーにキッチンペーパーを敷き、豆腐を入れ、三日ほど寝かせます。三日して開けると、いい感じで発酵しかけ、焼いてもよし、天ぷらにしてもよし、フライにしてもよしのとっても美味しいものが出来ます。
                
                            <たかきびのハンバーグ>

たかきび(穀類)は濁らなくなるまで洗って前日の晩から塩一つまみを入れた1,2倍の水につけるか、4時間ほどお湯(塩入)につけておきます。そして中火にかけ、蒸気が上がったら弱火にして15分炊き、火をとめて10分蒸らします。後はれんこん、大根、にんじん、玉ネギなど刻んだものと混ぜ、小麦粉、パン粉でつなぎ塩コショウ、ケチャップで味をつけます。丸めて焼きます。ひき肉そっくりの見た目。食感は歯ごたえ良くお奨めです。私はこれをいっぱい作ったら水加減を失敗し、ベチャベチャのができたので、ミートソーズ代わりにして、パスタや、ラザニアにしていただきました。
             
                          <テンペの煮付け、または、照り焼き>

テンペ(アジアの大豆の発酵食品)を適当に切り、砂糖、醤油、みりんで大根か、茄子などと煮ます。だしはこんぶで。たれに漬け込んでおいたものを焼いても。
                 
                              <凍り豆腐の唐揚げ>

豆腐をパックのまま凍らせておく。凍らせた豆腐は、半日冷蔵庫に移動させ解凍するか、ぬるま湯に浸け解凍させる。解凍したら、ぎゅっと絞って水分を出す。(すっごく出ます!)スポンジになったものを、みりん、しょうゆに5分だけ漬ける。米粉をまぶして揚げる。見た目は鶏肉の唐揚げみたいです。
  
ひょうどうともこ 


「放射線に安全値はないという。・・・」雑誌クロワッサンの特集記事の紹介

2011年09月01日 | ともこ
クロワッサンに放射線についての特集があった。6月号だったか?
女性たちにもわかりやすくいろんな専門家の意見が載っていて、絶対これはなな色メールに挿入して紹介したいと思った。

特集テーマ”放射線に安全値はないという。これから「いのちと暮らし」は、どうなるのか”

以下に、一番賛同できた柳澤さんの文章を抜粋し、掲載させていただきます。

放射線に安全地はないという。
これからの「いのちと暮らし」はどうなるのか。大量の放射性物質が飛散した、東京電力福島第一原子力発電所の事故。
この事故にどう向き合えばいいのでしょうか。
 
放射線が、生命をおびやかすのはなぜですか。
柳澤桂子さん 生命科学者 お茶の水女子大学名誉博士

「人間は“核”に手を出してはいけないと思うのです。」柳澤桂子さんは分子生物学者として、長年、先天性異常の研究に携わってきた。放射線が人体に影響を及ぼすのかは、よくわかっていました。」柳澤さんは科学の発達それ自体を否定はしない。「わからなかったことが、研究によって解明されるところまではいいと思うのです。ただ、危険が明らかな場合は、それを技術として用いないことが人間の良識なのではないでしょうか。」

つづき、こっち(私の個人記事用ブログ、「スタッフサグリア」)にあります。


<ウクライナ美女ナターシャグジー>

2011年09月01日 | ともこ
呼んでいる 胸のどこか奥で いつも心躍る 夢を見たい
かなしみは 数えきれないけれど その向こうできっと あなたに会える

繰り返すあやまちの そのたび ひとは ただ青い空の 青さを知る
果てしなく 道は続いて見えるけれど この両手は 光を抱ける

さよならのときの 静かな胸 ゼロになるからだが 耳をすませる
生きている不思議 死んでいく不思議 花も風も街も みんなおなじ

インターネットの動画でとても透明感のある、まるで女神の歌声に出会いました。
彼女の故郷はチェルノブイリの原発事故で地図上からも消されました。
そして二度と帰れなくなりました。
今は日本でのフクシマの原発事故後にも福島県の高濃度放射能汚染地域で暮らしている日本の人々に危険を訴えています。自主避難でもいいからとにかく離れるべきという事、また、日本政府や他の県で暮らす人々にも原発問題を提議しています。

彼女の歌声は癒しです。
高い音色が美しいバンドーラと共に聴いてください。

「いつも何度でも」は、2008年にNHKの支店論点『チェルノブイリとヒロシマ』に出演して歌っています。

ひょうどうともこ

ミツバチリレー(1)

2011年09月01日 | ともこ
6月12日、秋田駅前の反原発デモに参加してきました。「怒っているぞ!」「許さないぞ!」と声高に叫ぶ方法は労働組合的で嫌だと思いました。グリーンピースのホームページにあった“げんぱつバイバイ!energy sift change”を描いたピンクのプラカードで子どもたちや学生に笑顔で誘いかけながら参加してきました。

私も本心では日本政府に怒っています。真実を隠して捻じ曲げて国民に伝えるなど平気なのです。日本は民主主義国家ではありません。結局国民を馬鹿にしているのです。原子力エネルギーを安全だと言いくるめて、クリーンとうそぶいてお金をばら撒き弱みに付け込むやり方で何も言えなくさせ、地域を乗っ取っている。何か起こるとその区域以外の周辺区域も被害を受け、国家内のことだけでなくなるような恐ろしいエナルギーです。事故が起こる以前から下層労働者の派遣(暴力団組織の関与もある)による危険な被爆区域での作業だとか、人権侵害をはらんだブラックなものだったのです。

秋田駅では、他にも「核兵器全面禁止のアピール」国際署名キャンペーンという運動の署名集めが行われていて協力させてもらいました。メンバーの女性からは“新婦人しんぶん”をもらいましたが、会の目的は女性と子どもの生命を守り、生活向上やしあわせのための平和運動です。すばらしい会があるのだと知りました。それから一緒にデモ行進をした方々との交流でも“なずなの会”の会員の方、鳥海山麓のダム建設に反対運動をしている方、秋田市の『環境と暮らしを考える集い』の方など。

なずなの会は陰陽の活用、玄米・菜食の提案、農業体験や大切さの周知を目的とする会のようでその会報には竹酢液の浄化作用や、玄米食、有機味噌、自然海塩のデトックス効果が放射能を排泄するのにいいというような事も載っていました。

私もグリーンピースのサポーターであることと、鎌仲ひとみさんの映画を観たことで、核廃絶の意思表示をする気になった事を話しました。『ミツバチの羽音と地球の回転』秋田上映会“ミツバチリレー”の県南の実行委員会になったのもデモで知り合った秋田市の環境の活動をされている方に声をかけられたことからです。

鎌仲さんのドキュメンタリー映画は、今年福島の原発事故が関東東北大震災の二次災害で放射性物質漏れというレベル7の状況となり今更に注目を浴び、2003年の『ヒバクシャ 世界の終わりに』や、2006年の作品で六ヶ所村核燃料再処理施設可動への問題に焦点を当てた『六ヶ所村ラプソディー』と三部作最後の作品『ミツバチの羽音と地球の回転』が全国あちこちで自主上映されています。私も前述の二作品を観る機会を持つことができました。平和ボケしていると言われて来た私たち日本人はフクシマ以前で放射能の脅威にさらされ被爆者となっていたこと(すでに食のグローバル化、大気の拡がりは防ぎようがなく、世界中の人間が全てヒバクシャとなっていたのです。)そして核燃料を利用し快適に暮らしていることでアメリカがイラクとの戦争で使った核弾頭ミサイルの製造材料を提供していた(加害者になっていた)と知りとてもショックを受けました。

鎌仲さんは4月に渋谷での『ヒバクシャ・・・』上映後のトークショーで語っています。~『テレビでは安全です。大丈夫です。』と繰り返している。わたしはそれを犯罪だと思います。『ただちに健康には影響しないので、冷静に』というが、目に見えない放射性物質は、ゆっくりとわたしたちの体内に蓄積していき、10年後、15年後、ガンや白血病となって、わたしたちに襲いかかる。そのとき、「政府は安全だと言っていたのに」と声をあげたところで、時すでに遅く、2011年の福島原発による放射性物質の被害によってガンになったという因果関係は立証できない。プロパガンダの罠にはまらず、自分で調べて考えて。~(反原発デモに16000人が集ってもちっともメディアが報道しないのには電力会社が大手メディアにとっての最大のスポンサーだからという仕組みがあるのです。)

7月末に聴講した『キューバに学ぶ』でのアレイダ・ゲバラ女史によると、キューバ改革成功の秘訣は、三つのキーワードがあったとのこと。「教育」・「笑い」・「医療」です。教育は識字率のアップから行い、文化の向上と自身で考えられる人間形成のためになり、笑うことは前向きなエネルギーに、誰でも無料で受けられる医療は健康の権利の提供が平等に受けられるということでした。日本には見習いたいところばかりです。ホメオパシーや漢方薬、鍼灸など代替療法も積極的に取り入れられているとのことでした。

ひょうどうともこ

ミツバチリレー(2)

2011年09月01日 | ともこ
7月に山川夫妻が心のエコピース芸術文化際にいらっしゃるというので是非行きたかったのですが子供のスポ少の行事と重なり残念な事に参加できませんでした。東日本大震災の被災地に向けて皆で祈る場面もあったとか。参加したKさんに少しお聞きしたところ、宇宙レベルのお話であったこと、“オ・ホノポノの4つの言葉「ありがとう。」「ごめんなさい「許してください。」「愛しています。」を大切にしていつも自分にも相手にも言えるようにしている。私たちは魂そのものだから自分自身をあいするように。”とおっしゃっていたということでした。Sさんが司会を急遽務めることになったそうです。色々つながっています。私も今回上映会のことでお世話になったり、新しく賛同してくれる方々と出会ったり、色んなことが起こっています。皆さんにも紹介したい活動が数点あります。

ARTS for HOPE (熱帯森林保護団体“Rain Foundation Japan”のお知らせ『あぱっさ』に掲載の文を紹介します)
被災地への視察を終えて                   Arts For HOPE代表 高橋雅子
 現地視察は、気仙沼から南三陸、志津川、石巻、松島町、仙台へとひた走りましたが、現地被害の壮大さと無残さは想像を大きく超えて、呆然としました。石巻で災害時の避難場所でもあった学校には、避難のための渋滞の車が、津波で一気に学校に押寄せ、ガソリンが引火して火の海。学校にも引火。避難者と子どもたちもろとも津波と火の海に飲み込まれたそうです。中に入って2F、3Fと歩くと、焼け爛れた真っ黒の教室や廊下。焼け残った部分は逃げ惑い荒れ狂う痕跡と滴り続く血痕。ランドセルや小さな靴の散乱。まさに地獄絵でした。子どもたちの叫び声が聞こえる感じがして、もう我慢できず、大声を出して子どものように泣きました。
 これに直面した人々に、私たちが力になれるのか?と怯みました。事実「こんな惨憺たる状態なんだから、マスコミ報道にあるように、そんな急に前を見て明るく元気に生きられる訳が無い。放っておいてほしい、というのが私たち当事者の本音です」という声も聞きました。でも「心のケアは当事者にはできない。これは外部の人にしか出来ないことかもしれない」と現地美術館の学芸員は言いました。
 そして、避難場所の学校で人々を見ながら、子どもたちと高齢者にはいますぐ必要なこと、私たちに出気る事があると、再び奮い立ちました。めげずに実行に移して行きたいと思います。

RFJの代表南研子さんの古くからのご友人、高橋さんが東日本大震災の被災地に出向き、子供、お年寄りや障害者の方たちに寄り添ってアートを通して感情を消化する、希望をみつけるなど手伝いたいと“ARTS for HOPE”というプロジェクトを立ち上げたのです。

RFJでも協力していくとのこと。賛同いただけたら、以下に寄付の協力、また呼びかけをお願いしたく思います。ホームページ:http://wap.petit.cc/ mail ad.
寄付金送付先:・ゆうちょ銀行 総合口座 10140-93560791 アーツフォーホープ
・三菱東京UFJ銀行 成城支店 (普)0086309 アーツフォーホープ タカハシマサコ
寄付前にメールかファックスにて連絡先を教えてくださいとのこと。


こどものたべもの基金 (福島のこどもたちのために市民放射能測定所をつくる会)

事務局 石川県 真宗大谷派常福寺 畠山 浄 http://johukuji.nanaoarchive.com/top/?p=1614
福島県の農産物全てが検査を受けているわけではありません。不安に思った農家が望んでも県で必要ないからと検査を受けさせてもらえないので、市民団体で行っているところへ持ち込んだところ、規定より7倍の数値が出たため、今年の稲作づくりをあきらめたという方の事がニュースでありました。

80キロ離れていても、ホットスポットとなっていたり、風向きで違うのがわかっているのに、被害を小さく見せたいが故のやり方です。そして、それを拒否すれば、風評被害だと人権侵害のように言われるのです。子供たちだけでも汚染の基準を上回るものが口に入らないようにしたいと、食物の放射能汚染を調べる機械を贈るというプロジェクトです。もうすでに一台は贈ったということです。
秋田県南のミツバチリレー(鎌仲ひとみ監督の『ミツバチの羽音と地球の回転』リレー自主上映会)に一緒に関わっているYさんのお寺と同じ宗派のお寺の方が発起人です。

以下に、『こどものたべもの基金』よりの文を紹介します。
現在、福島県「浜通り」「中通り」地域では、 100万を超える人々が、福島第一原発事故による放射能汚染によって高い線量率の中、今なお避難することができずに生活されています。今、妊婦さんたち、こどもたちが汚染されていない地域へ避難・一時避難できるよう手助けをする運動が大切であると同時に、決して忘れてはいけないのが、避難できる人よりはるか多くの避難できない妊婦さん、こどもたちがおられることです。 そんな妊婦さんたち、こどもたちのために、少しでも被ばく量を減らすための運動が、今、求められています。 そこで、私たちは真宗大谷派のお寺のご縁でつながりのある中通りの二本松市に主に食品の放射能を測定する「市民放射能測定所」を設立するためのサポートをすることを決めました。
準備として、たんぽぽ舎をはじめとする東京都千代田区、江東区、小金井市の市民放射能測定所を見学し、さらに各メーカーへの問合せするなど情報収集をすすめました。そして、神戸大学の山内知也教授(放射線計測学)に放射能測定器の選定をにご協力いただきました。山内教授には、今後も相談に乗っていただける約束です。
私たちは、福島県に市民放射能測定所を設置し、食品の放射能測定及び放射能対策に必要な体制づくりをサポートするための募金を呼びかけます。 
すでに福島県では、こどもたちの内部被ばくが見つかっています。事態はまさに緊急事態です。 一日も早く、妊婦さんとこどもたちを被ばく、中でも食品摂取からくる内部被ばくから守るために、なにとぞご理解のうえ、募金にご協力よろしくお願いいたします。募金はいくらからでも受付けます。
このプロジェクトを試金石として、全国へ市民放射能測定所の輪を広げていきましょう。
こどもたちには
汚染されていない食べ物を!
募金はいくらからでも受け付けております。よろしくお願いします。
◆ゆうちょ銀行 振替口座◆
口座記号番号 00730-0-76803
口座名称 こどものたべもの基金
◆他行からの振込の場合◆
店名(店番) 〇七九店(079)
預金種目 当座
口座番号 0076803

日本人の夢 送電線の国有化を願う1000万人署名

7月7日までに集まった163,254筆は要望書とともにMAKE THE HEAVEN理事長てんつくマンこと軌保博光さんが経済産業大臣政務官中山義活氏に渡しました。
 送電線の所有を今までは電力会社の一企業が独占しており、そのため、自然エネルギーの利用をできない状態でした。送電線が国有化されれば、接続自由になり企業や都道府県、市町村などが独自でその地域の特性を生かした自然エネルギーを用いた電力を創りだせるようになるのです。また、東京の電気を賄うために、新潟や福島、青森から装電しロスが多い上に費用もかかり、そのため電気代も高くなるわけです。
7日午前中には田中優さんが院内集会で議員に向けて「自然エネルギーから未来を考える」という話をしたそうです。今後も署名を集め、衆議院、参議院議長に渡すということです。JAPAN DREAM 事務局  URL:http://maketheheaven.com/japandream/
〒651-1145 兵庫県神戸市北区惣山町1丁目14-1

グリーンピース 

グリーンピースは放射能汚染調査を第三者機関として独立した立場で正当に行っています。日本政府の情報隠蔽は世界でもあきれられています。グリーンピースの海洋調査を断った国はインドネシアと日本だけだそうです。調査チームの現地派遣費用、サンプリング調査には民間の協力が必要不可欠です。
それから、全国各地での原発依存に反対し自然エネルギーへの転換を求めるパレードの呼びかけや署名を集めています。また福島の子どもたちを守ろうと他のNGOと協力して以下のことを政府に求めて活動しています。
・高線量地域に暮らす妊婦さん、赤ちゃん、子どもについて避難・疎開・保養支援を行うこと
・すでに受けた被ばく量について、とくに子どもについては早急に調べて対策をとること
・ 放射能を浴びるリスクをきちんと認識し、市民に説明すること

賛同していただけたら、余裕のある時に寄付をおねがいします。

ひょうどうともこ 




本当の豊かさを考える

2011年06月01日 | ともこ
3月11日は忘れられない出来事が起こった日となりました。自然の威力の前に人は何て小さいのかと改めて感じました。東日本大震災では、日本中が津波被害の怖さに度肝をぬかれました。現実とは思えない映像に目を疑いました。震源地が日本海沖だったら、にかほ市の沿岸に住み働いている私たち一家は津波被害に遭っていた・・・。だから山手に引っ越そうか、などという訳にも・・・。その時はその時で自分に出来る努力をして行こうと、そう思っています。

この震災の後、秋田県は物資が不足して少し混乱があり、こんなに仙台(他県)を頼りの綱にしていたとは驚きました。物、電気がなくても何とかなるたおやかな暮らし、また一つ目標ができました。それから、今被災地はまだ、復興に時間がかかっており、どう協力できるか日々、考えています。

実は震災の後の3月末の五日間で大阪の実家への旅行を予定しており、こんな時だったのですが、春休みの子供たちを連れて帰郷して来ました。大阪の街並みはどんどん進化してニューヨークの摩天楼のようでした。♪あれもこれもあんで♪ ウルフルズ(大阪出身のロックバンド)がカントリー曲、アイコアイコのメロディで歌っていますが、ほんまに物が溢れていました

今回は私が秋田に来て13年がたち、いつもはネット通販で購入しているナチュラル生活雑貨(オーガニックの化粧品など)がどう大阪の売り場で扱われているのかなど気になり見てきました。それと、中学生の長女に都会を見せたくてウロウロ梅田のデパートに三番街、心斎橋、アメリカ村と行きましたが、賑やかですが空寂しい気持ちになってしまうのです。本当の豊かさを求めている私にとって、どうしてもニセモノに見えるのでした。

長女の意見はまた別で、大阪も後れているそうです。「やっぱり東京がいい!」というので悔しいような気もしましたが、私にも思い当たる所もありました。友人とやっと探してたどり着いたマクロビオティックのレストラン(大阪では数少ない)が閉店しており、流行らなかったのかなぁと残念でした。(東京では今大変人気だし、京都にもいっぱいあるようでした。)

天災は避けられないけれど、でも、被爆(原発事故)に対しては違います。今まで知らないことが多くて、原発大国に住む日本人として、一生懸命勉強しています。今日本で起こっている問題は、福島県の海に、大気中に放射性物質の垂れ流しになっているレベル7の最悪の事態と原子力に関わる体制の権力の脅威です。

5月22日に私がヨガのために年数回だけ通う町内の浄専寺にて釜仲ひとみ監督の『六ヶ所村ラプソディ』の映写会が催されました。震災、津波の被害を被ったから起きた大惨事、福島第一原発の水素爆発ですが、予測してちゃんと早い段階で手を打っていれば、と残念で仕方がありません。いろんな方(広瀬隆さん、田中優さんなど)の講演動画やインタビューをネットで見てはテレビでの政府、東京電力の対応が稚拙に感じてなりません。 私はグリンピースという団体の原子力発電反対のウェブ署名をしました。デモ行進も東京でありました。ニュースで放映されませんね。

仲間内だけで観るつもりの「映写会して!」の私の一言から始まった『六プラ』の映写会は住職の娘さんが主催者でした。彼女もお寺の仕事をするため仏門に入って勉強もずっとされています。4年前にはてんつくマンの号外新聞をお寺にも置かせてもらいました。そんなこんなで彼女とはヨガばかりでなく教育問題、境問題をたまに話す仲でした。彼女は人権問題や不当労働問題には前から関心を持ち、フェアトレードも広めようと、お寺で展示もしています。

原子力発電・・・秋田にないから関係ないやと他人事にしていいものではないと思います。映画では辺鄙な過疎地が国から予定地にされ、住民がいくら反対してもお金や就職難(妨害によって)のために賛成派に変えられていく。怖いものだが経済効果、安全という説明に、自分をもごまかしてそこに生きていくか。映画中農家の方の言葉が耳に痛く残りました。「原子力に関しては賛成しているのと同じ。反対なら意思表示しないと無視のまま進められる」と。市民が政府を変えていく社会にしたいですね。

映写会には秋田市から庄司さんご夫婦のほかにミクシイでの知り合いで秋田市内でもこういった講演会、映写会などを催されている方も来てくれました。ドキュメンタリー映画は観た後、そこにいた人々の本物を感じます。ロードムービーのようでした。そして考えさせてくれるので、後で話し合えるのではと思いました。釜仲さんお最初の作品『ヒバクシャ』も観る予定です。
震災被害地に微々たる協力(物資の供給や、わずかの義援金寄付)しかできず、面はゆいまま、仕事と家事に追われて日々は過ぎてゆきます。

そんな中私は、美輪明宏さんの本『微笑みの首飾り』を読んでいました。そこには、自分がいるところ(トイレ、職場、家庭の中すべて)が教会であり寺であり神社であるので、発想の転換によって自分が非常に清い気持ちになった状態をいつでもコンスタントに保っていられるようにしていくということが修行「即席道場」である。山にこもってする修行より、毎日の生活の中で気づき、考え方を変えていくのは大変な修行。家庭円満で和気藹々として、お互いに慈悲の心を持って助け合って、平和でのどかな家庭を持っているかどうか、が心の鏡として現れるのだという。

「何妙法蓮華経」は、宇宙の神を信じて仰ぐだけでなく、そういう神々の一人として自分を信じて仰ぎ尊ぶことができるまでに、自分自身を高めていくキーワードとありました。それから、「抜力」が大事だとも。地獄極楽は胸三寸にあり、自分次第でこの世を極楽にすることも出来る。体の力を抜いて、幸せだなーとリラックスして微笑む。(ヨガのポーズを取るときも同じです。)
今年も半分終わりましたが、この後の目標にしたいと思います。やらねばならないことはやろう!けど抜力も大事・・・怒りのパワーではない伝え方で・・・。


最近年末年始に子供たちと観たDVDを紹介したいと思います。

2011年02月01日 | ともこ
まずは、『リトル ミス サンシャイン』  面白かったです。

主人公はオリーブちゃん。女の子としての成功を夢見ているちょっとポッチャリな小学生。彼女がミスコンに出場することになり、どこだっけ?田舎からカリフォルニアまで一家でオンボロ車で旅をするお話。その一家とは、成功術の本を書いて出版しようとしていて失敗している父親、ニーチェと夢のために口をきかない誓いを立てている引きこもりの兄、同性愛者で生徒にふられて自殺しそこなって鬱のおじさん、ヒッピーで女好きな不良おじいちゃんと料理の下手な明るいお母さん。

鬱のおじさんは大学の先生で博識なんだけど、成功術を説く父親とは反対意見が多くて仲悪いし、お母さんもこのお父さんの成功術の話にはうんざりで、幸せならそれでいいとオリーブに教えているし、不良のおじいちゃんは孫に早く沢山セックスしろってアドバイスしてるし、一緒に住むことになったおじさんに「地獄へようこそ」ってメモして見せるお兄ちゃんとか、ひっちゃかめっちゃか・・・。途中でおじいちゃん、何と永眠!してしまって、これが家族をピンチへとあわせるものの、一致団結して乗り越えて、さあ、エンディング!振り付けしたのはおじいちゃんだった踊りって・・・!!ミスコンぶっ壊しでしたが、心温まりました。会話がその人たちのアイデンティティを出していて楽しめました。


それと、『私の中のあなた』 (これ、先のと偶然主役の子が同じ子でアビゲイルちゃん、育っていてビックリ。)

 白血病の姉のためにドナー用にと作られて生まれてきた妹アナ(11歳)が彼女の役どころ。長女のために仕事も辞めて闘病に必死になっている母親をキャメロン・ディアスが演じていて、家族がみな犠牲になって姉の治療が中心になっている家庭のお話。(実話だったと思います。)

 主人公は姉の犠牲になりたくないと自分の体を守る権利を主張してドナーを拒否する訴訟を親相手に起こすのだけど、実は・・・それを本当に望んでいたのは、というお話。

 わが子の死を怖れるばかりの母親、死は恥ずかしいものではない、と諭す判事や訴訟機関の間も仲の良い兄弟たち、主人公をそっと見守る父親、権利を守ることを正当だという持病のある弁護士、いろんな人間がいて、闘病中の姉の恋愛や、家族との写真を切り取って作った素敵なスクラップブックなどなど見所あり。

 それを最後に母親にプレゼントして、「ママなら大丈夫。乗り越えられるわ。」って励ます死に行く子供。そう、彼女は家族を犠牲にしてまで生きたくなくて、苦しい病苦から静かな状態へと開放されたがっていたのです。死生観が問われます。

ひょうどうともこ

2011年 初春の頃に思うこと

2011年02月01日 | ともこ
今、シャーリー・マクレーンの『アウト オン ア リム』を読んでいます。そこには、寛容さが大切とあり、相手に自分と同じように考えてほしいと思っても、相手は自分のレベルにまだ到達していなかったら、許して待っていること、とありました。
また、別のはづき虹映氏の本でも、“あるがままを受け入れる”とあり、今ここ数年、私はそれができなくて苦しんでいる状態だと気づき、でも、受け入れられなくて考えているところです。

実は昨年の出来事ですが、長女が動物愛護のウェブ上のサークルの脱退を強制し友人関係でトラブルを起こし、私と同じ問題を抱えているとわかったのでした。このサークル、動物実験に反対する活動もしているそうです。
長女は意地になって肉を食べない主義を通しています。代わりに大豆製品を使って作りわけをしていますが、義母からあれやこれやと心配してなのでしょうが「食べろ食べろ」と言われるし、マクロビオティックな食事の事を説明するのですが、わかってもらえず困っています。

「魂の存在は、物理的には証明できないかも知れない。またその必要もない。私がその存在を信じれば、それは存在する、ということなのだ。ということは、私が認めれば、信じれば、すべてのことが私には事実となるのだ。たぶん私が山(ペルー)で学んだことは、このことなのだ。
限界を置かずにものを考えるということ。何事もあり得る、人は何でもできる、どこにでも飛んでいけるし、何にでもなれる。一人の人間の魂は、宇宙のすべてなのだ。この事実を悟るか否かは、私たち一人ひとりにかかっているのだ。
人間の悲劇は、私たち一人ひとりが神であるということを忘れてしまったことである。この事実を思い出せば、私たちは恐怖から解放されるのだ。恐怖がなくなれば憎しみも消える。恐怖から私たちは強欲になり、戦争や殺し合いをしているのだ。恐怖は私たちの人生を悪に駆り立てる元凶なのである。失敗、痛み、嘲り、孤独、人に嫌われないかと怖れ、自分自身を怖れ、死を怖れ、怖れることを怖れる――それが私たちの姿なのだ。恐怖はずる賢く、伝染性があって、ほんの小さな歪んだものの見方から、人の内面に忍び込み、私たちの人生全体に蔓延する。死は人間の最後だ、という考え方は、人間の最大の誤解だろう。もし、人間は本当の意味で死ぬことはない、常に次のチャンスがあるのだ、ということを知れば、この世に怖れることは何もない、ということを私たちは悟れるのだろう。私たちは今、物事を複雑に複雑に考えて我々が神の一部であるという単純なことを理解しようとしないのである。」

『アウト オン ア リム』からの抜粋です。


ひょうどうともこ

フィンドホーンの書籍紹介

2010年10月01日 | ともこ
『心の扉を開く』〔聖なる日々の言葉〕・・・アイリーン・キャディ著  山川紘矢・川瀬勝・羽成行央訳

『フィンドホーンへのいざない』・・・・・・寺山心一翁

『愛の波動を高めよう』・・・・・・・・・・アイリーン・キャディ著  山川紘矢・亜希子訳
                                                  byともこ


みちこさんより

『フィンドホーンの魔法』・・・・・・・・・ポール・ホーケン

『Opeing Doors Within』(「心の扉を開く」の原文)

『Gift from the Findhorn Gardens』・・Margot Henderson

『The Finndoho-Nn Garden Story』

 アイリーンさんの言葉は詩のような感じなので、原文で読んだほうが、感動すると思います。やさしい英語です。

フィンドホーンについて

2010年10月01日 | ともこ
フィンドホーンは、瞑想、祈りを取り入れて生き、精霊からのメッセージを実践しその土地で育つはずのない作物が豊かに実り、そういったことが有名になると共に人々が世界各地から集まり、癒しの場としてのワークショップが開かれる場となっているところです。

 以下はインターネットより取り入れた紹介文です。

 イギリスは来たスコットランドにあるインターナショナル&スピリチュアルコミュニティー、フィンドホーンは、年間約70カ国、1万4千人以上もの人が訪れるスピリチュアルコミュニティ、また特和活動、環境問題において国連と深い関係にあるNGOとしてその名が世界中に知られています。
コミュニティという言葉が文字通りあてはまるように、特定の宗教や一人の指導者によってつくられた団体ではありません。
 
 歌やダンス、アート、自己の内面を見つめるインナーワーク、そして、コミュニティ生活を通して英語を学ぶなど、毎週、さまざまなワークショップが行われ、一人ひとりが自分でしか味わえない唯一の”体験”をお土産に自分の場所へ戻って行きます。
そう、フィンドホーンはまさに「体験」する場所。
自分探しの旅でたどり着く人、体や心の癒しを求めてやって来る人、そこへ行く意味がよくわからないけど、見えない糸に導かれてくる人。国籍も年齢も性別も宗教観もばらばらなら、そこへ行く目的も理由も十人十色。
だから、本当に経験してみないと、フィンドホーンってどんなところかわからないのです。
でも、これは言ってもいいと思います。
自分が本当に自分のやりたいことへ前進しようという前向きな意思を持って行くならば、自分がこれからの人生で必要としている情報、人、体験とフィンドホーンでめぐり合えるということ。これをフィンドホーンマジックなんて呼ぶ人もいます。

 ホメオパシー医であるマリオン・リーがフィンドホーンコミュニティに参加したのは、1976年のこと。
そして、フィンドホーンに咲く花々を使い、フィンドホーンフラワーエッセンスを生み出しました。日本人の中ではこのフラワーエッセンスを通して、フィンドホーンを知る人が多いようです。

One Peaceful World

2010年02月01日 | ともこ
今までより栄養学の考え方も近年は研究が進み、様々なデータから食物とガンの関係性が問いただされてきています。
乳製品を多く摂ることは、戦後の日本では栄養価が高い良いものだと思われていました。
ところがそれが乳癌に影響していることがわかってきたそうです。
ただ、医学界、政府は取り上げません。
日本はせっかくいい食品加工(味噌、醤油、納豆など酵母を使ったもの)の伝統を持っているのですから、全世界に提供して世界中の人々を真の健康に導くべき、そういう時代に来ていると久司氏は言います。
「ワン・ピースフル・ワールド」日本から世界を変える新しい精神文明を発信しようという働きです。
日本の伝統的な食事が全世界に取り入れられれば素敵ですね。

マクロビオティックではあらゆる物事には陰と陽という二種類の力が働くと考えています。
陰は遠心力のように外へ向かっていく力で、わかりやすくいうと「ゆるむ」イメージで捉えられます。
反対に陽というのは求心力のようにうちに向かっていく力で、「引き締める」イメージ。
例えば、自分の中にも「今日は家でのんびりしよう」というゆるモードのときと、「仕事をバリバリやるぞー」という引き締めモードのときがありますよね。
前者が陰性、後者が陽性というとイメージしやすくなるでしょうか?
普段の生活の中で自然にやっていることでもあるんです。
例えば、寒い冬は根野菜がおいしいから食べたくなりますよね。
また反対に夏は葉野菜がおいしい。
根菜には体を引き締め熱を内にこもらせる要請の働きがあるから寒い冬にはうってつけで、葉野菜には体をゆるめ熱を発散する働きがあり、暑いときに食べたくなるのです。
毎日の生活の中でこうした知識があれば調整できます。
あまり難しく考えず、体の欲するものを正直に摂るというやり方も、マクロビオティック的なのだそうです。
ただ、悪習慣からとっている場合は良くないので控えるといいでしょう。

私は今までマクロビオティックは厳しくて食べられないものが多い制限食だと敬遠してきました。
今も考え方は納得したものの、習慣と他の家族の意見もありすぐには完全に変えることはできません。
少しづつ取り入れようと思っています。
皆さんもいかがでしょうか。
「まずは玄米食が基本ですので、主食を玄米に替えることをお奨めします。
 玄米は稲からモミ殻を取っただけの種子です。適当な水と温度があれば発芽する「生きている水」です。
 理想的なバランスで栄養素が含まれているため、体と心を偏りの無い状態(中庸)にしてくれます。
 白米では取り除かれるぬかの部分にはビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれていて、デトックス効果にも優 れています。
 主食を玄米に替えるだけで、体にも変化を感じる事でしょう。」
と本より・・・。圧力鍋を用いて炊く方法がより美味しく食べられると紹介されています。
その通りだと思います。
我が家でも圧力鍋が重宝しています。
私は以前は本当に便秘がちで苦しみましたが、玄米に替えてからそれも嘘のことのようです。
 
 日本は温帯地域です。極端に陰性、陽性に偏ったものをどちらも食べバランスをとるのでなく、中庸の食品を摂るようにすればいいようです。
中庸の食品には、玄米・とうもろこし・麦・はと麦・豆腐・テンペ・レンズマメ・ヒヨコマメ・ごま・小松菜・大葉・ねぎ・玉ねぎ・青梗菜・白菜・ブロッコリ・かぶ・ひえ・きび・あわ・そば・全粉パスタ・海藻類・小豆・黒豆・かぼちゃ・キャベツ・カリフラワ・ごぼう・にんじん・大根・自然薯・れんこん・パセリ・・・などがあげられますが、基本的にその季節にその場所で採れるものを食べているのが自然で体にもいいといった所のようです。

他にもレシピを少しマクロビ仕様に替えて工夫すれば取り入れられそうです。
  コーヒー  →  ハト麦茶・たんぽぽ茶・生姜紅茶
  砂糖    →  メープルシロップ(私は三温糖・きび砂糖・黒糖を使っています。)
  ホワイトソース  →  豆乳+小麦粉+白味噌+オリーブオイル
  ホイップクリーム →  豆腐クリーム(やわらかい豆腐+メープルシロップ+レモン汁を
                      ミキサーでなめらかになるまで攪拌し、冷やす。)
        (ホイップクリームはまだやってないので、トライしたいです。)

         〔マクロビアン的日常の生き方〕
 
●精神を育む胎盤である体を健康にするために、正しい食事を摂り、クリーンな体を保つこと。

●大きな夢を持って好きなことをやれば人生楽しくなる。
(自分の好きなことをやっていなければ、人生を金で売っているようなもの。
やりたい事をやっていれば仕事を引退することもバケーションも必要なくなる。) 

マクロビオティックでは、食物の構成を地球と生物の進化の過程から考えます。
以下は『マクロビオティック入門」久司道夫より抜粋の文です。

「地球がガス体から固まって地表に水ができ、単細胞生物が生まれました。(藻など)
そしてそれを食べる軟体動物が生まれ、水中にミネラル成分が増え、海水になり海草や海中植物が生まれ、私たちの祖先である骨を持った脊柱生物、魚が生まれました。
それからやがて陸地が形成され苔や原始的な草が生じ、両生類が生まれます。
続いてシダなどの古代植物ができ、それに対応して爬虫類や鳥類、藻類などの近代植物に対応して哺乳類、種を持った植物や果物に対応してサルに進化しました。
このように地球環境の変化によって植物が進化し、それに対応して動物が進化し、人間への進化は直立する穀類を食べたことが大きな要因となりました。

人間が誕生する際、母胎の中で28億年の単細胞からの生命の進化を再現します。
そして陸上での4億年の進化を生後約一年で再現します。
母胎の中では母親の血液から栄養をもらい、生まれてからは母乳をもらいます。
両方動物性の食物なので、この後は動物性の食物を摂る必要はないのです。
 
人間としての精神や意識の進化を進めるためには、人間を人間ならしめた穀物を主食にして、陸上4億年の進化のシンボルである豆類、野菜、果物、種子などを副菜に摂ることが大切です。
そして水中での28億年の進化をスープの形で摂ります。(ワカメの味噌汁など)

人間は無限の宇宙からやって来て、大地のエネルギーと共に形成され、また無限の宇宙に向けて精神を成長させて次の世界(故郷)へ旅立っていきます。
羊水の中で胎盤を通じて育てられたからだが、この大気の世に生れ出たように、この世で身体を通じて育てられた精神や意識(霊想)があの世と呼ばれる次の波動の世界に生れ出るという考え方なのです。
この『ユニバーサル・リ・インカーネーション』がマクロビオティックのバックボーンです。」

ここまで、読んでくださった方、ありがとうございます。そしてご苦労様でした。
シュタイナーを勉強したときにも感じた、感動をこれを読んだときにも感じ、肉大好きなのですが、改めていこうと思いました。

ひょうどうともこ

秋に思うこと

2009年10月01日 | ともこ
歳を取るって好きなものが増えてステキ・・・。最近のお気に入りの作家、葉祥明氏の詩の本を図書館で見つけました。シュタイナーの本で出会った感覚にとても近い詩だと思います。

《 神さまが心に・・・・》              
小鳥や仔猫や仔犬など              
小さく幼いものを見る時              悪いことをしようとして 
野の花や青空や夕焼け雲            どうしてもできない時           
それに月や星に我を忘れる時          だれかの助けになってあげた時 
神様が僕の心の中に               そして、苦しむ人を見て
すっと入り込むような気がする          心がちくちく痛む時
                             そんな時 やはり
                      神様がふっと心の中に入り込んだのだと思う

                葉祥明さんのエッセイ詩集 『ありがとう そよ風』 より
 
私はどうも嫉妬深い人間だったようです。 
才能のある人間が羨ましいです。
歌手や作家など自分の世界観を表現できていいなぁと憧れます。葉氏も絵も詩も素敵で憧れます。
下は彼のことばです。
上の詩の本のあとがきにありました。  

「ある日ある時、詩の神様がやって来て、私を通してこの世に生まれたもの。
作品は私のものではなく、それを書かせたものたちのものなのかも知れません。
雨や風や木々や草花。彼らが私に詩を書かせ、絵を描かせる。
人間である私は、そのために存在している。
この地球は彼ら自然に生きるものたちの物で、私たち人間はそれを少し借りるだけ、
その御礼に自然を賛美し、歌う。
これが、人間と芸術の存在意義ではないかとも思うのです。」

謙虚で心が綺麗な方だからこその作品なのだとうなずけます。人に良く見せたいが為に才能を欲する気持ちでいる自分が恥ずかしくなりました。
以前読んだ小説に主人公である生徒の子供時代にその担任の教師が言ったという説「名前は一生をかけて全うするべき目票となるので、その正反対に生まれるのだ。」というものがありました。
職業柄、いろんな人間に会い、その説は正しいのではと思うことしばしばです。
たとえば、『優』という字の入ったお子さんは大抵、性格がきつい・・・。
『翔』は落ち着きが無い、『太』は体が細い。巌男とい
う本名のオカマが多い。『強』は弱い・・・など。
いい意味の字を使って素敵なお名前だと感心する
名前もあれば、あまりに高大な字を用い、いわゆる「名前負け」になってしまうと可哀相な気がします。

 さて、私の名前の『知子』ですが、この名前を命名した父によると、
「知らないことを許すことは簡単なこと。
知っていてなおそれを許すことができる観音様やマリア様のような女性になってほしい。」
 と、つけたそうです。
当の本人はというと昔から知性的な女性に憧れておりましたが、短気で自分の考えが一番と疑わず、思い道理にならないと癇癪を起こす子供でした。(残念ながらその悪い癖はなかなか直れずにいます。)



 『許す』という気持ちになるには、自分より相手を思いやっていないとできないと思います。
今、ティック・ナット・ハンの『禅的生活のすすめ』という本を読んでいます。
“平安は一人ひとりの心のあり方から”
“不安や恐怖や怒りを哀れみに”
“相手の矢を花に代えて受け取る”  という言葉に感動しています。
   (最後のイメージトレーニングはお釈迦様が修行中に行ったもの)

 夏休み中、この時期敗戦を経験した日本ではテレビではドラマやドキュメンタリー、また黙祷のサイレン、空襲後の写真の展示という形でいろんな所で戦争についてのものを目にします。
文化人として、二度と戦争が起こる状況にしてはならないと思います。
戦争の体験を語り継いで残していくことは大事だと思います。
非戦は、ただ戦わないという不戦ということ以上に、相手を許しているのだと思います。
 哀れみ、または愛の精神があると思います。ただ政策的には、相手(他国)のいう通り何でも許せば国としてや人としても甘く見られるばかりです。
そこはこちらを尊重されるべき人格国家であることをアピールしないと、とは思いますが。(今も政権交代後、日本がどのように変わっていくのか外国でも注目していることでしょうね。)
 いわゆる戦国時代、国は限らず名将と謂われる人間は、敵であったとしても惚れる人間性を備えていたように思えます。
味方、家臣であればなおさら「この人の為ならば。」と忠誠を誓うことでしょう。
昔であれば家臣は命を捧げ、戦で血を流すこともあったでしょう。
それをも厭わない心意気にはいつも時代劇を見ていて感動します。
武道の達人は敵を作らないといいますが、そういうことなのでしょうか。
余談ですが斉藤孝氏の『自然体のつくり方』の中の一節でも居合道の型の審査の際「どちらに斬られればより本望か」を基準に判断を行う方法にたどりついたとか・・・。

 長男の通う小学校では毎年秋に相撲大会が設けられます。
中にはルールを守れず喧嘩腰に相手を振り飛ばそうとする児童もいるようで、練習時に精神からよく教えることが大事だと思います。
先日相撲大会前日に一年児童の帰宅引率のボランティア(スクールガード)で学校内を訪れた際、大会についての心構えとして、勝敗ばかりが大事なのではなく、ルールに則って自分の力を出し切ることが大事だと子どもたちに話していました。
それでも負けると悔しくて泣いたり負け惜しみを言ってみたり。
二回戦で惨敗した長男も作文に早くも来年への闘志をしたためていました。

7月、とても興味深い講演会に行ってきました。講師、岸田芳朗氏(にかほ市出身、現岡山大学大学院准教授)の『蝕まれた子供の心と体を元気にする健康な農と食!』(にかほ市PTA連合会の講演会)です。
内容は食や生活の欧米化による日本人の受けたダメージ、家庭で添加物から家族を守るべきであることなどでした。この方は無農薬合鴨水稲作の普及に取り組んでいる方です。食品添加物について告発本を書かれた安部司氏のことも紹介されていました。便利なレトルト食品ですが極力家族には添加物の影響を与えたくないですね。そんな気持ちで急なお弁当も手作りの物で。長女曰く「皆の所はお
弁当に冷凍食品をよく使っているのにうちは使わないなんてすごいね。」だそうです。どうせなら愛情を添加したいですものね。
岸田さんが言うには、「食」という字は「人を良くする」と書き、安全なものを食べ健康になるばかりではなく、家族との会話や団欒から精神的な充足も得るというものだそうです。講演会の資料もご覧下さい。
先日佐藤初女さんのお料理の本、『初女さんのお料理』を書店の店頭で見かけ、早速購入し棒だらの煮付けとポテトサラダを作ってみました。美味しくでき、いつものメニューに一味加わりました。イスキア名物のにんじんの白和えも作ってみたいです。中学一年の長女は結構味にうるさく、特にこの2.3年はにんじんを嫌っています。食べてくれるかどうか・・・。

 
以下は、岸田芳朗氏の講演会資料より抜粋したものです。
 
 蝕まれた子供の心と体を元気にする農と食
    ~家庭の食卓から農と食の再生~         
  岡山大学大学院      岸田芳朗
  
皆さんが「家庭の食卓から農と食の再生をさせるために」実践してほしいこと!

1取りませんか、各家庭で食に関する免許証を
 旬育旬食・自育自食・地育地食の進め

 春は芽:生命の凝縮・身体の潤滑油
 夏は瓜:果菜類 暑い夏の身体の掃除と冷却
 秋は実:木や草の種と実 寒い冬に耐える準備
 冬は根:土の中で育った野菜 身体を温め繊維を補給し、腸を掃除

2食育に食術を
 作物と家畜という命を大切に丸ごといただく;食材の魅力や栄養素をあますところな
                            く活かしきる古くからの知恵と工夫
 農産物の上手な保存・活用法
 大人は先入観で味わう、子どもは舌で味わう

3食歴を豊富に
 季節ごとに旬の食材を、工夫しながら食べ続けること
 食卓の魅力を失わせた職歴の薄さ
 四季、地域によって産み出される多様な農産物の特徴を知れば、おいしい食べ方と調理
 術も身につく
 
4日本の食文化を代表していた発酵食品など日本型食生活の見直しと食卓への取戻しを
 なぜマヨネーズなの
 玄米の繊維質は白米の6倍
 干し柿の魅力
 豊富な野菜;抗酸化力が強く、繊維も豊か
 魚   食;血液をさらさらにする油が豊富
       必須脂肪酸は人間の体内で作ることができないもので、食べ物から摂取
       食の欧米化で魚(青魚)を食べなくなった
        (EPA;エイコサぺンタエン酸、DHA、ドコサヘキサエン酸)
        (生活習慣病を予防、鬱が少ない)

5「本当の豊かさ」とは何かをもう一度考え、取り戻しませんか
 モノとカネの豊かさがすべてなのか
 企業のペースに振り回されている私たち
 家族や愛するものとの健康で楽しい暮らし、心を豊かにする趣味、生きがいのある仕事
 人生の充実感、無目的な友情、自然とのともにあるやすらぎ
 喜劇王チャップリンの言葉で、「生きていくために必要なのは
                        ”夢と勇気と少しのお金”

最近、覚醒剤所持で逮捕される芸能人が多く、ビックリです。最近テレビでその生い立ちまで報道されているSさん、ママさんタレントとしても成功し、女優としてもまだまだこれからという時で残念です。街角での一般人への聞き込みでも興味本位の軽い気持ちでできるほど手に入りやすくなっているというので恐ろしいですね。
皆自分を大切にしてほしいです。
Sさんの裁判の結果や動向を大騒ぎして追いかけたりはもういいので、この機会に覚醒剤をしていた人たちのその後の副作用、リハビリの様子などを詳しくマスコミで取り上げ、そいうことこそメディアで伝えればいいと思います。   
小さいときに「自分は大事にされた。」という記憶があって、ちゃんと愛情を感じて育っていれば、万が一道を踏み外すとしても早い時点で歯止めがきくはずだと思います。
先の食事のとり方もですが、絆というものでしょうか。今の子供たちは傷つきやすい環境にいるのも事実です。
癒してくれるはずの自然が都会では減っているでしょうし、田舎でも時間に追われて自然とコンタクトをとる時間が持てなかったり、感性自体が育っていなかったり。
 
映画『西の魔女が死んだ』を観る機会がありました。
本のままというかそれ以上の西の魔女の姿に感激しました。
登校拒否になった少女まいは昔のままのスローライフを守り森の中の家で一人凛と生きているおばあちゃんの愛情と自然にすっぽりと包まれ、癒されていました。
また、精神力(意志力)を鍛えるという魔女修行生活の中で、おばあちゃんが信じているスピリチュアルなものへの自然な出会い、本当に素敵な映画でした。映画化ということで知ってから原作を読んだのですが、原作を裏切らない仕上がりだと思いました。
『賢治の学校』創設者鳥山さんも自然との関わりの大切さを書いています。
人間も自然の一部ですから、生きる力を自然から受け取る必要があるのではないでしょうか。
 
病院の待合室や郵便局で絵本の読み聞かせの紹介の冊子『親と子の童話館ぶっくくらぶ』に《テレビなど電子メディアと子ども》という連載での特集記事があります。
テレビなどからの過度の刺激は暴力シーンはもとより、そうでないものでもよくないとあります。
ましてや暴力的なシーンは例え正義のための暴力でも、やはり暴力肯定の意識を作ると危惧しています。

次はその冊子からの抜粋文,
「幼い頃からテレビなどの暴力シーンにさらされて来た子どもたちは、この世は暴力に満ちていること、人は暴力の前には無力であることを知らされていく。
そうやって、この世を暴力と哀しみの世界ととらえていく。
そのような世界観から、子どもたちはどのような人生を切り開こうとするのでしょうか。
もちろん、その感覚にも負けない人間の感受性が存在することを幸いとしす。」
 
今の世の中、情報が溢れすぎていて、何を自分の世界に取り入れればいいのか、よく選ばなければならなくて、それだけで疲れてしまいます。便利になって良かったこと、そうでないこと、欲を抑えるということも必要になったと思います。
私も若いときは何でもできる気がしていました。
それでかえって、何をすればいいのかわからなかったこともあったと思います。
得になうことばかり気にしたり。
ようやく今は落ち着いて考えられます。
ただ、身体のあちこちに痛みが出てきたり思い道理に行かなくなってきて、自分もお年寄りに近づいているんだと驚きを隠せません。
若いときの身体を使った遊びや運動の経験は一つの喜びです。
私もまだまだ走れることに感謝しなくては。 
 最近『獣の奏者エリン』に子供たちと夢中になっています。
NHKでアニメ化放送もされています。架空の獣と王国の物語です。
主人公はただ動物を愛する少女で自然の中で幸せに生きる生き物が好きで医術士となっていくのですが、王室の権力争いや戦争に巻き込まれていくのです。思うように行かない世の中で真理を求めて健気に生きていく様子に感動します。
『西の魔女が死んだ』やこの本にしろ、子供がいたから出会ったものです。
一緒に生きなおしていると感じる今日この頃です。
 

❀ ― ❀ ― ❀ ― ❀ ― ❀ ― ❀ ― ❀ ― ❀ ― ❀ ― ❀ ― ❀ ― ❀  
  

ところで、ここのところホメオパシーの勉強が子供の用事でままならず、捗りませんでした。
我が家の利用状況も、子供の鼻炎に自宅で選んでレメディを与えていますがなかなか改善せず、一種類のレメディを私が選ぶのではなくレメディウムといって数種類のものが症状に合わせてブレンドされているものに代える予定です。
子供の水イボの治療では、イボ用のスーヤというレメディの服用と軟膏塗布(エッセンシャルオイルとの併用)は効果がありました。胃腸内のポリープにも効くというので、私もたまに飲んでいます。
それから夏休み中、海外から帰省中の方々(国際結婚をして外国在住)に海外でのホメオパシーの普及について聞いてみました。

オーストラリア:自然療法の一種として当たり前に薬局に並んで売られている。
元々医療保険がなく、どうせ病院から処方された薬も高価であり、選択はあくまで患者本人次第。

イギリス  : 子育て中に皆一度はホメオパシーに罹っている。ただ、ピタっと合って治療がうまくいく場合とそうでない場合があり。西洋医学と併用している人が多い。                         

と、こんな感じでした。

ひょうどうともこ

セントバレンタインに思いを馳せて

2009年02月01日 | ともこ
雪かきで悪化したしもやけもようやくスイートアーモンドオイルと精油(ロズマリー)で改善の兆しの今日この頃です。
今冬の秋田は勿論、私の古い友人の住む島根県なども大雪で苦労したと聞きました。
寒いときはそれらしく寒くなってくれた方が安心!おかげで節分の「鬼は外!福は内!」も寒いし家の中で。


旧暦では2009年の元日は1月26日でいつもより少し早めになっていますが、来年2010年などは月14日です.
(月の満ち欠け、朔(新月)で決めるとか。)
来年などはこの節分の日もまだ年明けしていないんですね。
そういえば、立春の4日を新年とする考えもあったようです。
季節の節句は旧暦で考えた方がしっくり来るようです。(桃の節句や七夕、お月見などは特に。)
 
象潟町でも私の住んでいる小浜・二の丸地区では立春を過ぎた二月の初めに、『初午』といって近所の稲荷神社のお祭りがあり、獅子舞を町内の子供達が行う慣わしがあります。
今年は我が家の長男(小一)も土日毎の練習に見習いとして参加し(当日は旗持ちの役でした。家々を周った後一人前にご馳走やお菓子をよばれて来ました。
象潟はいろんな風習が残っていて面白いです。
昨年よりの世界規模の不景気で日本の大手の会社が経営難に陥って日本中が混乱していますね。
私が働き始めた頃、日本経済は異常な好景気でした。
そのバブル絶頂期にはディスコやら、ダイビング、ライブハウス、ツーリング、海外旅行、会員制サークルでのパーティーと青春を謳歌しました。
といっても、その辺は多血質っぽいのです。
極めている友人に連れて行ってもらい、とり合えず満足する程度。それぞれ形はばっちりきめたいのでお給料をつぎ込んだなぁ。
若かりし日々の自身と周りを振り返ると、看護の職場での数々の理不尽な出来事に耐える若い看護士にありがちなパターン。
死を身近に感じるのを避けたくて「今のうちに楽しまなきゃ。」と、仕事のストレスを発散できる楽しいことを探す。
もしくは、宗教に傾倒する。・・・の2パターンに分かれていたような気がします。

やりがいを求めながら力量不足に燃え尽き症候群や、理想と実際との差に疲れて乾いてしまうという感じ。
それでふと外の世界を見れば日本社会が皆今で言うセレブになれるかのような夢を見ていたし。
勘違いしていたのでしょうね。

今は何が本当に大事かを考え直すいい時期なんだと思います。
選択肢や収入が制限されるかもしれませんが、何の為に子供の寝た後に帰宅してまで働くのか、日本の企業も大人たちも考えた方がいいと思います。
ワークシェアリングの方式はいい案だと思います。
ヨーロッパの国々では自己の時間のために働いているとハッキリ言いますよね。

丁度昨年から私はホメオパシーの考え方にとても共感し、とらの子会のレメディを購入しました。
軽い風邪の症状くらいなら家で治療しています。
ホメオパシーはドイツでサミュエル・クリスチャン・フレデリック・ハーネマンという医師が原理「似たものが似たものを治す。」を発見し確立させたものです。
彼は当時ヨーロッパで最高の医師カレンの本の翻訳をする内にマラリアの治療にキナが効くとあるのに引っかかり、研究を重ねたといいます。(これは南米原住民のインディオが培ってきた治療法がイエズス会の宣教師たちによりヨーロッパに入った。)

日本でも喉がいがらっぽい時にしょうが汁が効くとかは古くから伝わっていましたよね。
これです。
是非、家庭で試して欲しいのが、火傷の治療です。お料理中に鍋の熱いところに触れてしまったり、油がはねたりということでよくあると思いますが、そんな時大抵の方は応急処置として冷やすと思いす。私も当然そうでした。
以前の方法はしばらく流水で冷やしその後すぐ副腎皮質ホルモン剤入りの軟膏で炎症が起きないように先手を打つというものでした。
ですがそれよりもぬるま湯や、やかんの蒸気にあてた時の方が翌日の治り方が良かったのです。
温めるとその時はズキンと痛みます。
でも、自然治癒力が引き出されるんですね。(勿論、火傷の程度にもよります。)

今のこの社会状況も日本の自然治癒力が試されているのではないでしょうか。

物で溢れた世の中では子供達も「あれ買って。次はこれ!」と物欲が後を絶ちません。
長女(小六)は今後の家の収入について心配してくれ、誕生日のプレゼントも気を使ってペンケースにしてくれましたが、長男はお正月のお年玉で高価なラジコンを購入。
その後もスターウォーズの人形やカードゲームのカードにときりがありません。
困ったものです。
しかもラジコン、飛行機は危ないと止めたところ、戦車を選んで買ったのでした。
実際、キャタピラーは障害物を乗り越えて動くし大砲も使え面白そうです。
だけど物騒ですよね。
買った当日嬉しくて夕食時居間で遊んでいたらおじいちゃんから「戦車は何をするものだか?人を殺すものだべった。」と言われてしまいました。
長男には、「おじいちゃんは戦争でお兄さんを亡くしたから、戦車は嫌なんだ。」 と話して、子供部屋だけで遊ぶことにしました。
それにしても、テレビで戦闘の映像を見て、「かっこいい。」と言っているので心配です。

イラクでは自殺を図るアメリカ兵が急増と聞きました。
辛いですね。
こんな話、どう話したらわかってくれるか・・・。
特撮ヒーローものを毎週見ては、正義だと力で相手をやっつけてもいいという考えがすり込まれてしまっているんですね。
私自身がアニメやヒーローもの好きなので、シュタイナー教育に憧れつつも、悲しいかなテレビを見せてしまい、その結果こういうことになったのでしょうね。
何とかまだ彼は野生児のごとき活発なので、外遊びで怪我や痛みを体感したり、自然に触れさせるよう努めています。

それから、考えました。松谷みよ子さんの『モモちゃんとプー』の中の戦争についての箇所を読んでやろう、戦車が出てきたはず・・・と。
やはり、カラーの挿絵があったので、彼は早速食いついて来ました。
読んでいる間の彼はずっとだまっていました。
物語の進行を見守っていたのでしょうか。
効果のほどは今はわかりません。
ただ、読み終えハッとしたのは私の方でした。

                        【クレヨン ドドーン】

ある日のことでした。モモちゃんはコウちゃんと、絵をかいてあそんでいました。
コウちゃんはしばらくすると「ぼくみたいまんががあるんだ。」といって、テレビのスイッチをいれました。
そうしたらどうでしょう。テレビったら、せんそうのことばかり、うつしているんです。
ドドーンってたいほうがなると、ちいさなうちなんてふっとんで、ものすごいけむりがあがります。
火ももえて、そのもえかただって、しゅうとじめんをはうようにもえるんです。

コウちゃんは、パチンとチャンネルをまわしました。
やっぱり、せんそうのです。
パチンとまわしました。
やっぱりせんそうのです。
どうしてだか、なぜだか、どこもせんそうのことばかり・・・。  
           
             
(中略)

「いや、いやいやいや、せんそうはきらい。」 
モモちゃんがいいました。
「へっ、よわむしだな。それにあれ、うそっこだよ。ほんとうのせんそうじゃないの。」
 
すると、ケケッ、ケケッ、というへんなこえがしました。
「だあれ、へんなこえをだしたのは?」 
モモちゃんとコウちゃんは、かおをみあわせて、くるっとあたりをみまわしました。
それは、空いろのいんこでした。
いつもは、チチチ、グジュピーチグジュピーチ、とかわいいこえでないているのに、へんなふうに口をまげて、へんなこえでいうのです。 
「テレビのせんそうはね、うそっこのもありますけどね、いまうつっているのはほんとうのせんそうですよ。」      

(中略)      

「みなみのほうで、せんそうがおこっているんです。とりも、どうぶつも、めいわくしているんです。
 なにしろ、にんげんというものは、ほんとうにもう・・・。」 
いんこはくちばしをぎゅっとかみしめて、はねをさかだてました。

「せんそう、モモちゃんちにもくる?」
モモちゃんは、しんぱいそうにいいました。
「かもしれません。」 

「いや、うちへきたらいや。ねえ、どうしておとなたちはせんそうするの?
 せんそうなんてやめて、ご本をよんだり、絵をかいたりすればいいのに、ぞうさんとか、お花さんとか、それから、 およめさん。」
「ちぇっ、船かひこうきだい!」 
コウちゃんがいいました。 
「ぼく、ねこもいいとおもう。」 
プーはちいさいこえでつけたしました。

でも、モモちゃんは、もうほっぺたをまっかにして、目をきらきらさせて、おこったみたいにいいました。
「わかった、クレヨンないのよ、きっとー。だからせんそうするんだ。」


「テレビせんそうのところへつれていきなさい!」 
するとあたりはきいんとまっくらになり、つぎにはもえるようにあつくなり、ダダーン、バリバリ、というすごいおとがしました。
せんそうをしているところへきたのでした。 
まっくろに日やけしたへいたいさんが、たいほうにしがみついてうっています。
ダダーン、ダダーン。 
じめんがぐらぐらゆれます。
空にはひこうきが、ぐうんと、とんいきます。
「せんそう、やめえーー。」 
モモちゃんはさけびました。
でも、だあれもふりむきません。
「せんそう、やめえーー。」 
コウちゃんも、さけびました。
でも、やっぱり、へいたいさんたちは、目をひからせて、たいほうをうっています。 
ヒュー、バリバリバリ。 
ものすごいおとがして、ちかくにたいほうのたまがおっこちました。 
「こわあい。」 モモちゃんはコウちゃんにしがみつきました。
「ようし、こうなったらぼく、やっちゃうぞ。」 
コウちゃんは、がようしのたばをまるめると、そばにあったいほうにとびつきました。
そして、たまのかわりに、がようしをつめこみました。 
「せんそう、やめえーー。」 
ドドーン。  
がようしのたまは、空たかくとびあがり、まるでトランプのてじなのように、そらいちめんにひろがった、ひらひらおちてきました。そして、へいたいさんの手の中へ、ふわりとおちました。 
                 

(中略)                                      

モモちゃんが目をさましたとき、あたりは、もう、くらくなっていました。 
ママが電気をつけてくれました。
モモちゃんはすわって、まだゆめのようにいいました。 
「ママ、せんそうどうした?おしまいになった?」
「え?せんそう?せんそうねえ、はやくおしまいになってくれればいいのだけど・・・。」

ママは手をのばして、パチンとテレビをつけました。  
あっ、とモモちゃんはおもいました。
「せんそうしてるよ、まだしているよ、せんそうやめえっていったのに。」  
モモちゃんは、なみだをぽろぽろこぼしていいました。
「まあ、どうしたの、モモちゃんは。」
「せんそうやめてえっていったのにぃ、いったのにぃ、、クレヨンあげたのにぃ。」  
モモちゃんは、なきじゃくりました。
そして、ママにしっかりしがみついていいました。
「ねえ、せんそう、どこまでくるの? えきまでくるの? 
かどの、おかしやさんまでくるの? 
おうちまでくるの? 
モモちゃん、こわいよ。」

「きませんよ、あのせんそうはとおいところなの。
でももしそばまできたら、ママが、だめ! っておこるから、ね。」

「でも、どこかでしているんだよ、それなのに、だめ! ってママ、いわないの?はやくいわないと、みんなしんじゃうよう。」  
ママのひざで、モモちゃんは、いつまでもしゃくりあげていました。
モモちゃんが、もうじき、五つになるときのことでした。


モモちゃんとアカネちゃんの本シリーズ2 「モモちゃんとプー」より 抜粋 


参戦可能な憲法に変えるなんてとんでもないです。
日本人は自国の戦争被害の悲しさをもっとほかの国にお互いにですが、伝えるべきだと思います。
世界の国々の歴史の教科書が自国中心で、愛国主義的な記述をしている(過去の戦争を肯定している)と新聞で見ましたが、危険だと思えて仕方がありません。
人間は集団になると個人の責任ある判断ではなく、殺人も正義の行為としてしまいます。
それが戦争だと思います。
その小規模なものがいじめだと思います。

昨年には相撲部屋の後輩へのしごきが致死となったというニュースがありました。
他の力士たちは親方や兄弟子に逆らうと自分もそうされると反対できなかったのでしょうか?
いじめを集団でしているとエスカレートしてくるといいます。
心理学的にあるんだそうです。
そうやっている自分を肯定したくなるのでしょう。
それは本当は否定すべきだと気づいているからではないでしょうか?
特に日本人はみんなと同じが好きな人種らしいです。
「友達に誘われて万引きをした、」
「友達もしているからクスリ(麻薬)をやってみた。」とか・・・。
わが子にはそこで自分の考えを通せる人間でいて欲しいですね。
何の話からか長女に、私が高校時代にカトリックの学校だったので『コルベ神父』の映画を観た事を話したときがありました。
皆さんはご存知でしょうか?
コルベ神父様はユダヤ人でしたので、ナチスドイツの収容所に連行されていました。
そこである日、一室にいた数十人の中からドイツ兵が無差別で数人を選び、その人たちを独房で餓死させると言ったのです。選ばれた中の一人の男性が、自分には家族があるのでやめて欲しいと訴えたのです。
すると、ドイツ兵は「それでは、彼の身代わりに誰かを選ぶ。」と言います。
するとコルベ神父様は自ら名乗り出るのです。
そして、その通り独房で静かに亡くなったのです。
私はこの学校でキリスト教カトリックの教えに接しましたが,反抗期で、素直に受け入れることはなかなかできませんでした。
けれど、コルベ神父様のお話には感動を覚えました。
これこそ愛の精神だと感じました。

最近知ったのですが、コルベ神父様は生前九州のある協会に宣教師としていらしていた事があったそうです。
そこを訪ねた方がとても神聖な静かな場所で、彼の魂を感じたとプログに書いていました。
(『前世療法』の翻訳家の山川夫妻です。)

全世界が、敵の兵士でも看護をしたナイチンゲールのように、本当の正義・博愛心で満たされますように。
バレンタインのころ。
なな色シスターズに愛をこめて、したためます。

ひょうどうともこ

『くまの子ウーフ』的、私は何からできているか・・・?

2008年12月01日 | ともこ
“風が冷たくなって冬の匂いがした 
そろそろこの街に君と近づける季節が来る 
今年最初の雪の華 
二人寄りそって眺めているこの時に幸せが溢れ出す・・・”
という歌がぴったりの季節ですね。

私はともすれば“今この時”の幸せを感じる暇がないくらい、時間に追われて毎日バタバタと忙しなく生きています。「何がしたいの?」 「進歩している?」 と焦ることもしばしば。
そんな時は、ベトナム人の僧侶ティック・ナット・ハンの一杯のお茶の話を思い出す事にしています。

「お茶を楽しみ、豊かな香りを愛で、味を味わい、カップの温かさを感じるためには、今この瞬間にいて、心をこめて意識を集中しなければなりません。
過去の出来事を思い煩い、未来の事を心配していると、カップを見た時、お茶はもうなくなっているでしょう。 あなたはお茶を飲んだのに、それを覚えていないのです。
人生もまさにその一杯のお茶のようなものです。」

これをワイス博士の『前世からのメッセージ』で読んだ時、「これだ!」 と私の座右の銘に認定!!しました。
 
この本は私のバイブルと言っても過言ではありません。 
今テレビ番組でおもしろいものがありますね。 
自分が感銘を受けた本を紹介する“私の一冊”というものです。 
私の一冊・・・私ならどれをあげるかしら?
前述のブライアン・L・ワイス博士の本もしかりですがE・Q・ロスの『死ぬ瞬間』?
・・・好きな作家なら さくらももこや、沢木耕太郎氏ですが『大地の子』にはかなり心を掴まれ主人公 陸一心 は忘れられない理想の男性です。
今My本棚を見てみたところ、環境に関するものや、スピリチュアル系が多くあります。
こんな風にスピリチュアルなもの(シュタイナーへも続く)へ傾倒するきっかけとなった野崎友璃香さんの『イルカと逢って,聞いたこと』をあげてもいいかも知れません。

これは20代前半に友人のお陰で手にしました。

次の転機はここ秋田に来てから。『宇宙の根っこにつながる生き方』に出会ったこと。
この本で瞑想を知りましたが、瞑想の危機についても説明があったので実践は数年先のヨガを経てからでした。
(宇宙の大いなる意志にそって生きているアボリジニの人々の話はここで知ったのです。)

かの“西の魔女”も瞑想は精神力の弱い人間がするものではないと言っていますね。
西の魔女が孫娘に話した魔女修行は初女さんの言う丁寧な生活に通じますね。(動きのある祈り)

先日当誌メンバーのI さんの素敵なちゃぶ台カフェを訪れました。
寒くなり始めた季節にかぼちゃの放蕩がとっても美味しかったです。
お料理を待つ間にシスター渡部の講演のテープを拝聴する機会を得、心のこもっていない時間の使い方は自分の時間をムダにしているのだというお話を聞きました。
丁寧に生きる極意を教えてもらったと感慨深かったです。
現代の日本では情報や楽しいことが溢れていてつい欲張りになって、時間が足りません。
知らず知らずの内にモモでいう“時間泥棒”にあっているのですね。
それに、“死”が忌み嫌われ避けられているので“生”の実感も薄れているのでしょうね。
“死”を意識すると“生”を大切に、一瞬一瞬を丁寧に心をこめて送りたいと思うはずですもの。

タレントの石切もえさんが前述の番組で本との出会いを「旅」と表現していました。
私はこの表現大好きです。
本当にそうだと思います。
私は何度素晴らしい旅をしたでしょう。
小学生時より読書家でしたから。

シュタイナーの本に出会ったのは、先月7歳になった息子の出産直後でした。
子安美知子さんの情感ある文章表現にドイツ、シュタイナー学校内を憧れの思いと共に旅しました。

 毎日自分の食べたいものを献立にして幸せな私ですが、実は私は子どもの頃からキャリアウーマンに憧れており、専業主婦を嫌って料理を避けていたのでした。
ところがある日、桐島洋子女史の『できる女は料理も上手い』を読んでから料理大好きになりました。
もともと食いしん坊でしたし、好きな人たちと美味しいものを食べることはとてもいい事だと思います。
母となってからは、勿論家族の健康面も考え、三度のままざめ(秋田弁で炊事のこと)を楽しんでいます。
それに仕事への考えも変わってきました。
確かに社会人として職業を持つのは自立した人間という感じですが、それより最近は自給自足こそ本当の自立?のような気がします。
なので、今は西の魔女や、ターシャ・テューダーさんのような生き方が理想です。

それから美しいものに囲まれていたいです。
美しい風景が好きで、高校時代の京都の山陰の寮の窓から毎朝見ていた田園と森とが朝焼けに彩られる風景がとても好きでした。
ここ秋田県南の鳥海山も海も大好きです。
 
 
よって私は本とドラマと音楽と綺麗なもの美味しいもので出来ているようです。

 それでは、MERRY CHRISTMAS AND HAPPY NEW YEAR!!

目指すは品格ある女性

2008年10月01日 | ともこ
私の住んでいる町には海の近くの地区にだけ盆小屋(ぼんごや)という行事があります。
お盆の入り日12日に迎え火、15日に送り火といい、両日とも夕刻浜に火を燃やし(藁で作った小屋を燃やす)そして「この火の明かりに来とうれ(行とうれ)。」と歌います。
先祖の霊を文字通りお迎えして、また送るのです。
中学男子児童が小屋を作り、中学女子と小学児童で寄付金を集めお供え物やお飾りを買い、残りで花火を買い迎え火送り火の後に子供達で楽しみます。
今は親や地区の役員PTAも協力していますが昔は子供達(男の子)だけでやり、夜はその小屋に泊まったそうです。
少し年長の先輩からいろんな話を聞かされ子供達は成長したのでしょうね。
 
象潟の山手の上郷地区では冬、1月15日(丁度半年の間隔です。)に鳥海山に向かって先祖の霊を迎えて送る行事があるそうです。
それぞれ、死んだ魂は空に行くのだと考え、まずは一番近い空、山手では鳥海山の頂上、海の地区では海と空の狭間に行くのだと考えられてきたとのことです。
先祖に感謝して今の生を存分に楽しむというお祭りだったとのこと。
象潟には山や海など自然を崇め、先祖に感謝し生きてきた人々の暮らしがまだ息づいています。
古くから続いているこの行事は昨年、記録無形文化財と指定され保存会が設立されました。
大事にしたいです。
 

とはいえ夏は要注意。
一年で一番忙しい時期を乗り越え私は少々疲れ気味。
というのは、夏は私の勤務する皮膚科では、虫刺され、日焼け、とび火など処置の多い患者さんが増え忙しいこと、それから、夫のお店もお盆休みの帰省のお客さんがいて忙しくなり、おまけに子供達の夏休み!!海に川にいい夏の思い出作ってあげられたかな・・・?とオーバーヒートしそうでした。

三年前は眼圧の上昇で目が霞んでくる疾患ボスマンシュロースナー症候群に罹ったし、今年は突発性難聴になってしまいました。
ほとんど完治?と思いきや今日は朝から聞えにくい。
三日前、騒がしい子供にヒステリックに怒ってしまい、挙句の果ての夫婦喧嘩。本末転倒の結果に。今回の病気は聞きたくない事があるからなったのだと思っていました。
例えば変な事件のニュース、子供の担任の大人気ない怒り方のうわさ。
でもそれよりきっと、自分のヒステリーな声。品格ある女性とは程遠いです。

 
先日、『女性の品格』を読む機会を得ました。
とても耳が痛かったですが、読んでよかったです。
私は短気ですぐ怒りの感情を露にしてしまうので、もっか反省中です。
これからは品格を備えた女性を目指したいと思います。
それは坂東女史曰く“強く優しく美しくそして賢い女性”だそうです。
かくありたいですね。
参考にしたい品格ある女性についての女史の文章を以下に抜粋しました。
「私は社会や経済の変化のなかで女性たちが職場へ出ていくのを当然と思っています。
そうした女性たちが女性だからということで差別を受けてはならないし、日本の女性も企業も女性の力を活用することでもっと活力が出てくると思っています。
しかし職を持つ女性には試練はつきものです。
そして単にスキルを磨き、専門知識をもつ有能な職業人になることだけを目指すのではなく、品格をもって生きていくには・・・。
男性に媚を売り昇進するのではなく、しっかりとした識見をもち、一目置かれる社会人として生きるには・・・。
(中略)
正しい生活習慣や人間としての基礎力、自分の行動や生き方の芯になる信念を持つこと。
それは損をしても正しいことをする強さ、弱い立場のものに手を差し伸べることができる、自然の美しさや健気さに心を動かす優しさを持っているなど。
女性としての品格はそうした強さと優しさから生まれます。
また、等身大の自信、何が重要で何が些細なことかを見分ける賢さ、自分は今どういう役割を期待されているのかを把握して黙るときは黙り、話すべきときは話す聡明さも不可欠です。」
出しゃばりなんですね。私。聡明になりたいです。


実は“品格”という言葉が気になったのにはとある韓国ドラマがきっかけでした。
そのドラマに出演していた若手俳優さんが雑誌のインタビュー記事で『モリー先生との火曜日』という本を勧めていました。
「悲しむべきときには悲しむべき。」という考えが自分と同じだったからとありました。
彼は若いのに冷静で自分の立場をわきまえていると記事を読み進めるうちに感じ、是非この本を読みたいと思ったのでした。

内容は、著者のミッチ・アルボムというスポーツジャーナリストが、ALS(筋萎縮性側策硬化症)という難病になり死を目前とした恩師に再会し最後の授業を受けた記録。
二人の人生と哲学とユーモアが散りばめられたものでした。
人生を楽しむ達人モリー先生の魅力と仕事中毒で、家庭を顧みず何かに焦っていた元教え子が人生に本当に大切なものに気づいて変化していく。
笑って泣きました。
私もこの本を皆さんにお勧めしたいと思います。
映画化にもなったものなので、ご存知の方も多いでしょうね。

 モリー先生の名言集。
「死ぬことは悲しいことのひとつにすぎないんだよ。
不幸な生き方をするのはまた別のことだ。ここへ来る人の中には不幸な人がずいぶんいる。
われわれのこの文化は人びとに満ち足りた気持ちを与えない。
文化がろくに役にたたないんなら、そんなものいらないと言えるだけの強さを持たないといけない。」

「多くの人が無意味な人生を抱えて歩き回っている。
自分では大事なことのように思ってあれこれ忙しげに立ち働いているけれども、実は半分寝ているようなものだ。
間違ったものを追いかけているからそうなる。
人生に意味を与える道は、人を愛すること、自分の周囲の社会のために尽くすこと、自分に目的と意味を与えてくれるものを創り出すこと。」

「今の世に中では常に洗脳される、ものを持つのはいいことだ、かねは多い方がいい。
それをくり返し聞かされ、ほかの考えを持たなくなる。
だがこれでは満ち足りない。本当の満足は自分が人にあげられるものを提供すること。」

「互いに愛せよ。さなくば滅びあるのみ。」

 
ユーモアって、大事ですよね。
「世界がユーモアで溢れていたら戦争なんてなくなるはず。」これはキュートでコケティッシュな笑顔が魅力のハリウッド女優、メグ・ライアンが言っていた言葉。
8月6日、原爆投下時間のサイレンに「もう終わったことをなんでずっと言うの?」と言った長女に怒ってげんこつしてしまった私って・・・。


先日7月27日遊学舎での佐藤初女さんの講演会の質疑応答では、初女さんのユーモアある返答に笑わせていただきました。
初女さんは若い少女時代に胸を患い死ぬかも知れないという思いに直面していたと映画の中で言われていました。
そういう思いをしたからこそ人との出会いを大切に、ひとりひとりに神が宿っているからと、相手を大切にし、毎日を丁寧に生きていらっしゃるんでしょうね。

「丁寧に生活することは動きのある祈りです。」という言葉に感動しました。
お祈りする時間がとれないと嘆くより、毎日をスローダウンして、丁寧に送りたいと思いました。

初女さんはとても謙虚で控えめに話されていましたが、モリー先生と同じ事を言っていたと思います。
今の日本の文化についても、「戦後から新しいアメリカの文化を取り入れてきて今結果が出てきている。
大切にしなくてはいけないものをもう一度見直すときが来ています。」と話されていました。
モリー先生曰く、「こんな文化いらない!」と言えるように・・・ですね。
お二方とも愛すべき本当の品格を備えている方々です。

(因みに、『女性の品格』の坂東女史、『親の品格』という本も最近書店で見かけました。
こちらもきっとグローバル&公平な視点からの意見が満載のはず。楽しみです。)
 
それから、グローバルな観点での話ですが、アマゾンの森林が減少している原因に私たちも関係あるのだということと、無関心ではいられないということを聞いてください。
”ほんの木”の書籍には自然療法や環境問題のものも多く、私は南研子さんのアマゾンでの活動を知り、熱帯森林保護団体に入会しています。わずかばかりですが支援しています。この場に紹介させてください。

ほんの木
熱帯雨林保護団体RAINFOREST


ひょうどうともこ