なな色メール 

シュタイナーの勉強会の仲間と始めたニュースレター。ブログでもその一部をご紹介していきたいと思います。

臨時発刊 『ここはどこ?わたしはだれ?そして、今はいつ?』

2012年12月28日 | ともこ
マヤ暦のワークショップ参加と、本『13の月の暦』を読んで・・・。

宇宙の中に生きているということって、普段わすれていますが、そういうことを感じながら生きると楽しいみたい。

自分に巡ってくる出来事の周期の意味を理解して、スパイラルにアップ(レベルアップ)上昇していけるといいですね。


スタッフサグリア『ここはどこ?わたしはだれ?そして、今はいつ?」

ひょうどうともこ

本当の民主主義へ、とこれからの暮しについて ①

2012年11月01日 | ともこ
8月に入ってすぐ福島っ子たちの秋田での保養キャンプの海遊びに臨時ボランティアで長男(小5)とともに参加しました。長男は以前も海辺の自然学校のプログラムを体験していたこともあり、シーカヤックを漕いだりウェットスーツの着脱方法の紹介時モデルになったりでお手伝いをして参加していました。その他は一緒にというか、我先に夢中で遊んでいたのですが・・・。
お話した福島のお母さんたちは明るく振舞っていましたが、日常では放射線量の高い二階ではベッドを置いた寝室がせっかくあっても使わず一階で寝起きしているとか、洗濯物も家の中干し、小学校低学年の子どもさんのお母さんは、リビングの真ん中が家の中で一番線量が低いところなのでそこにお子さんをいるように生活していると話していました。子どもたちも、外遊びができないので、象潟の海を見たとたん、服を着たまま飛び込んだと聞きました。やはり、そのような生活ではストレスが多いと思います。
 
8月6日は暦のワークショップに参加しました。私たちが出会ったシュタイナーの楽光のことをブログに載せていたことから、昨年から若いママさんたちから問い合わせをネット上で受けていました。そのうちのひとりの方からのお誘いでしたが、講師は何と「Actio」にも記事をお書きになっている冨田貴史さん。主催の「ママは原発いりません秋田」の中心メンバーの一人、Mさんは福島からの避難者です。彼女は被災当初は九州に行かれ、その際に前述の会を立ち上げるなど活動をそちらでもしていたとのこと。その時に冨田さんとも縁を持たれたとのこと。彼は911の後のイラクでの戦争勃発で反戦運動を呼びかけピースウォークを名古屋で行い、それから2003年には『六ヶ所村ラプソディー』を全国120箇所で上映の企画をしました。その後も脱原発活動(原発寿命引き伸ばしに対するハイロアクション)を予定していた前夜311が起き、原発事故が生じ、大変悔しかったと話されていました。でも、そのネットワークができていたお蔭で震災後、声明文を逸早く出す事ができたと言っていました。これからは既存のPTAや子ども会、自治体など今まであった集り以外の場を市民自らで作っていくことが大事で、地域での自立、自給というものを提案しているとのこと。
午後のシェアタイムの初めにも冨田さんが自分の今の活動について話してくれました。お金で物を手に入れる仕組みから自立(自給)の生活への変換を提案。(大豆味噌や、草木染のワークショップも開いている。)福島の親子の保養プロジェクトを行っている。今後もライフワークとして一生行っていくつもりである。食養についてもこれからの日本には大事だと思っている。医療費にお金がかかっている。情報の自給、自分たちで放射能レベルを測って教え合い情報を自分たちで流す。放射能の影響で障害児が今後増えてくる事はあるだろう。偏見なく、受け入れていける社会を作っておく必要がある。
 
それから、参加者同士で分かれて話し合いを持ちました。意見は最後発表してシェアし合いました。自給・自立:ハーブ、米、大豆各々作った物を交換するシステムを取り入れる。(衣・食・住)別の形でも行う。電気:自家発電や、暗さを愉しむライフスタイルに変えていく。 薪ストーブで料理をする。ガソリン車 → 菜種油の廃油で車を走らせる。
市民の声を政治へ:若者の政治離れ(デモ、集会、反対運動―――負の気持ち(怒りなど)で行っても、人は敬遠する。デモは明るく楽しく行い、反感をかわない物とするべきだ。
“食”:放射能汚染 → 内部被爆の不安がある。(家族間の意見の相違から夫婦ケンカも)→ 話し合う。 牛乳、肉を食べなくても、良質の蛋白源がある。“大豆”“大豆製品”の植物性のものを摂る。外食、弁当などは子どもには出来るだけ避けさせたいので外食しなくなった。 本で勉強して、周りに教えて、味方を増やすよう働きかけをする。オーガニックおやつを紹介するなど。
米のとぎ汁乳酸菌 → 掃除や自家製ヨーグルト、酵素ジュースを作っている。
○ 本紹介『微生物が放射能を消した!!』『発酵マニアの天然工房』
『食品の放射線マニュアル』『放射能汚染のない食品を見わける本』

鎌仲ひとみ監督の本『原発の、その先へ…ミツバチ革命始まる』を読みました。彼女の活動の始まりは医療問題からでした。映画作りの勉強のための渡米で市民メディア運動に出会っていたのも大きいようです。日本での子どものアレルギーや家庭の崩壊といった問題に着目している頃、阪神淡路大震災のボランティアで伊藤政子さんと知り合い、彼女からイラクの子どもたちの白血病が増えていること、経済制裁のため薬が無いことを聞き、1998年イラクへと入りそこで『ヒバクシャ』を撮るきっかけとなるラシャと出会います。最初は放射能の影響だとは全く考えずにいたとのこと。
アメリカに肥田医師と共に行った時、ハンフォードの人々はあきらめていた。人に語ったところでどうなるのかと。肥田先生から「被害者である人たちみずからが、自分たちの被害を否定することによって加害者になるという構造。それは過去からずっと続いてきた事です。このことを政府もメディアも利用する。この構造を乗り越えていためには、周りの人々が被害者が語ることができる環境を準備しなければならないのは当然のことですが、一方、被害者である人たちも一歩踏み出すことが大切なのではないでしょうか。自分に何が起きたのかということを語らなきゃいけない。語ることで、他の誰かをこんな目に遭わせなくてすむようになるかも知れない。」と言われ、その心境は変化しました。今の日本でも福島の方々も含め、日本中、影響されています。東電だけのせいにしたい訳ではありませんが、黙っていてはいけない。政府、国のあり方を本当の民主主義というものに変えていかねば。
今の日本での状況(デモやさまざまなアクションが市民レベルで発生している)を民主主義のエクササイズと鎌仲監督は言っています。
“責任の欠如”と指摘しています。今、鎌仲ひとみ監督の作品や『第四の革命』『シェーナウの想い』などを観て、自分たちも動こうという人が増えています。今までの日本は“経済優先”“発展のため”と謳い一次産業を軽視し、人々はそこからはなれざるを得なくなり、皆一介の労働者となっていき、それを “根こぎ”と彼女は言う。

「自民党政権が農漁業を軽視し、そこから労働を得るために、農漁業では食べられなくして、人々の生活の根を引き抜いて、一介の労働者にしてしまった。「根こぎ」をやった。(中略)原発を受け入れ、漁業権を売り渡してしまうと、人々の心にあった精神性が変容してしまいます。それは、そのままそこに住みながら、根が無くなっていくようなありさまです。近代的な教育システムそのものが、根こぎの作用を持っているのです。
福島の人々が避難しない理由はさまざまですが、最大の理由は現在の放射線量は問題ないとする政府の見解だと思います。国が出した指針に従っている。経済的に補償もないので移住しようがない。何よりもほんとうの意味でリスクが理解されていない。理解している人々は最大限被ばくを避ける努力をしたり、避難を補償しろという運動をしていますが大多数の人は行動を起こさない。それをするための心が折られている。立ち上がる力が奪われている。」本中の文抜粋。

秋田県内に避難している人たちも多くいるようです。福島県内に暮らすという道を選んだ人のことも責めるべきではありません。が、今までの暮らしを捨てて移住するという道を選んだ人をその人たちが責めるのも良くないと思います。
福島県から秋田に避難している方々のお話を聞く機会がありました。・・・安全説を唱えて暮らしている人、その人たちは避難した人に怒っている。子どもを連れて避難した妻に暴言を言う夫がいる。避難したのに「安全だから戻れ」と言われるし、それを拒否し続けるのは、心理的にも経済的にもとても苦しい状況となっているとのこと。私は秋田に住んでいても安心ではないと思います。東北六県の結束を強めようと放射能汚染レベルの高い地域からの食糧が流通してきます。確かに生産者を応援したいけれど、子どもたちを守りたい。瓦礫の受け入れも始まり、産業廃棄物にいたっては、知らない間に近隣で処理されています。放射能汚染物質は隔離するのが国際的な対処法です。自分や子どもを守れない場所でどうやって前向きに暮らせるか・・・。考えます。

秋田県内へ避難されているM・Nさんの避難者支援のプロジェクトがあります。協力できる方を募っています。

ひょうどうともこ

本当の民主主義へ、とこれからの暮しについて  ②

2012年11月01日 | ともこ
人々は今までもいろんな非暴力行動な形で意思表現を行ってきました。ストライキ、ボイコット、ハンガーストライキ、中でもデモ(デモンストレーション)は台頭・・・。街角に出て、異議を申し立てること。
 歩くということで意思表示を最初に行ったのは黒人差別に意義を唱えたウィリアム・ムーアという白人の郵便配達員でした。徐々に集まった賛同者たちと大行進になったというエピソードがありますね。「森の生活」で知られるソローも歩くことを重視していたとのこと。市民、民衆が自ら声をあげることで、社会が変わっていくのです。日本でも昔は百姓一揆(これは激しいもので、革命でしょうか)阿波踊りの起源、「ええじゃないか」もデモでした。歴史をつくる。市民運動で・・・。機会があれば一緒に歩きましょう。
(参考図書;『デモいこ!』)
 
プロジェクト99%(99%のための社会をめざす市民グループ)」のふくしまゆみこさんもそんな考えを本に活動を行っている母でもある女性です。99%=1%の一部の人たちが利権をあさり多くの国民を虐げるものに反対している庶民を表しています。「原発いらない」「TPP(環太平洋連携協定)いらない」「消費税増税もいらない」を掲げています。ホームページでは署名活動や、上記の点に同じく反対表明をしている候補者に投票できるように名前を挙げてくれています。
 
エネルギーシフトチェンジで自然の再生可能エネルギーに変わったからといってまた無駄使いをしていいという話ではないのです。生活の仕方を見直して、ストイックに物や時間を大切にする暮しに返っていきたい・・・。
さて、それではこれからの暮しについてとっても素敵な提案があります。スローライフ、自然のリズムを感じる生き方です。冨田さんの暦のお話を紹介したいと思います。

★ マヤ暦とはホゼ・アベイヤスの提唱する「13の月の暦」のことを今では指しているとのこと。「宇宙のマヤ暦」と称される。

★ 予言:マヤ暦ではすべて時間をまるくとらえ、巡るサイクルとして考えているので、次にこういうことが生じるとわかっている。それが長いスパンのため、子孫に語り継ぐ必要があった。これが予言といわれた。

★ 2012年12月21日に何か起こるのではなく、“今”が節目。「僕たちの集合  体が今」。その日に人類が滅亡するなど言ってはいない。
★ 「28日周期×13=364日 + “時間をはずした日”(7/25) 」
28=7×4・・・7のリズム(中心軸)、4のリズム(心臓)、
13のリズム(全体)、20のリズム(指の数:カウント、計る、分ける)
リズムを感じて生きる。センスを目覚めさせる。時間感覚(リズム)を活性化させるもの。
★ グレゴリオ暦は西洋のローマ・カトリックが起源で、日本に明治時代に入ってきたもの。日本古来の旧暦が日本人の季節感に合う。お日様のリズム、お月様のリズム。暦は用途に合わせて用いるもの。

★ マヤ暦と言っても、マヤ族というものは実際にはなく、色んな部族の総称であるとのこと。暦についても多数あり、似ているところもある。(どれも自然や宇宙のリズムを刻んでいたものだったとのこと。日本人の使ってきた旧暦(太陽太陰暦)もその一つ。

★  旧暦==太陽太陰暦==

〔日〕朝が来て昼になり夕方になり真夜中を通過し、また朝が巡ってくる。
朝(卯):開闢の時(2011年卯年→ 放射能汚染が生じて原発安全神話の暴露)
→(辰)→正午(午)暑い →(未)→(申)→夕方(戌)→(亥)→真夜中(子)死と再生の時→ 冷える(丑)→朝(卯)

〔年〕春が来て夏になり秋になり冬を過ごせば、また春が巡ってくる。
春 → 土用 → 立夏 → 夏至 → 暑さのピーク → 土用 → 立秋 → 秋 → 土用 → 立冬 → 冬至 →寒さのピーク → 土用 → 立春 → 春
春 : 朝と似ている。活性酸素の排出、デトックスの時季
夏至: 太陽の光が一年の中で一番多い
立秋: 夏から秋への変わり目。陽は極まった。秋の始まり⇒体を温める(鉄分、ミネラル、温める食事を摂ること)、腹式呼吸(小腸を活性化)
冬至: 太陽の光が一年の中で一番少ない
立春: 寒さ極まり今度はゆるみ始める。
土用: 自分の中心を自覚する大切な時季。自分を見つめる(内省)、自分がどういう息をして生きているか。グラウンディングをして整える時季(年4回)
季節は春・夏・秋・冬・土用から成る。自然の移り変わりと体は連動している。
→養生法も季節によって様々である。

〔月〕満月、新月で体に変化がある。人間体は水分が多い。体の中には月がある。“臓”
  満月(望):瑞々しい果実の収穫に適している。<補う>亜鉛、鉄分、酵素を摂る。
  新月(朔):ひきしまっていく→デトックス、掃除に適している。
木や穀物を切る。根菜の収穫。
 <デトックス> 味噌、麹、玄米甘酒、米由来の乳酸菌、水無月の新月の断食
年に12~13回、地球の周りを回る。      

★ すべては円、サークル。人の体もミクロの世界にすると分子が回っている。

★ 巡ってくる。けれど同じではない。スパイラルとなっている。

★ 二十四節季の表に一年のバイオリズムをつける。店の客の様子や、農作物について「頭で習っても、使いながら体得しないとわからない。使ってください。ネットでもダウンロードできます。こよみ屋の手帳、お奨めです。」とのこと。買いましたがこの手帳、深すぎる!

★ 月の暦(朔弦望):旧暦での新年は毎年日付が変わり同じ日付が同じ月の形になるのは、19年後、シュタイナーでも38歳の直前の満月頃にしていたことが未来につながると。
グラウンディング・エクササイズ
地球としっかりつながり、飾りも何も必要ないありのままの自分を感じるエクササイズ

1 背中をまっすぐに伸ばし、足を少し開いて立ちます。
両足の裏は地面にぴったりとつけていること。反り返らずお尻も突き出さず。

2 静かに呼吸を三回してリラックスし、バランスをとります。

3 金色の根が自分のお尻(ルート・チャクラ)からしっぽのように地面に伸ばし、さらに根が地面に張っている様にイメージする。

4 息を吐き出し、不要なものを根を通じて地面に吐き出します。

5 次に地球の生命力あふれる素晴らしいエネルギーを吸い上げるつもりで、
息を吸う。

6 呼吸をくり返しながら金色の光が体に満たされ幸福である気持ちを味わいます。
  力強く土臭い、たくましいエネルギーに守られています。

7 満たされたら感謝のメッセージを地球に送り根を引き上げます。
  ホ・オホノポノの言葉を使ってもGood!

グラウンディングは年4回の土用の時季に行うといいワークです。今が丁度、土用です。立冬前の18日間。静かに内省して次の季節、厳しい冬に心も体も備えましょう。

それから小雪、大雪と冬へとまっしぐら、いよいよ冬至があります。最も光の求められる冬季です。冬至(あるいは、冬至から翌日にかけて、冬至の直後、など)には、世界各地で冬至祭が祝われます。太陽の力が最も弱まった日を無事過ぎ去ったことを祝う日だそうです。クリスマスも起源は冬至祭(ユール)。日本では、この日にゆず湯に入り、冬至がゆ(小豆がゆ)やカボチャを食べると風邪をひかないと言われている。また、この日は家族団欒で過ごすという風習もある。私も今年はまた、キャンドルナイトでスローな夜を子どもたちと過ごそうか。

「9.19さようなら原発5万人集会」での武藤類子さんのスピーチ

2012年11月01日 | ともこ
「みなさん、こんにちは。福島から参りました。
今日は、福島県内から、また、避難先から何台ものバスを連ねて、たくさんの仲間と一緒に参りました。
はじめて集会やデモに参加する人もたくさんいます。
福島で起きた原発事故の悲しみを伝えよう、私たちこそが「原発いらない」の声をあげようと、声をかけあい誘いあって、この集会にやってきました。はじめに申し上げたいことがあります。
3.11からの大変な毎日を、命を守るためにあらゆることに取り組んできたみなさん一人ひとりを、深く尊敬いたします。
それから福島県民にあたたかい手を差し伸べ、つながり、さまざまな支援をしてくださった方々にお礼を申し上げます。
ありがとうございます。
そして、この事故によって、大きな荷物を背負わせることになってしまった子どもたち、若い人たちに、このような現実をつくってしまった世代として、心から謝りたいと思います。
ほんとうにごめんなさい。

みなさん、福島はとても美しいところです。
東に紺碧の太平洋を望む浜通り。
桃・梨・ろんごと、くだものの宝庫、中通り。猪苗代湖と磐梯山のまわりには黄金色の稲穂が垂れる会津平野。
そのむこうを深い山々がふちどっています。
山は青く、水は清らかな私たちのふるさとです。
3.11原発事故を境に、その風景に、目には見えない放射能が降りそそぎ、私たちはヒバクシャとなりました。
大混乱のなかで、私たちにはさまざまなことが起こりました。
すばやく張りめぐらされた安全キャンペーンと不安のはざまで、引き裂かれていく人と人とのつながり。
地域で、職場で、学校で、家庭の中で、どれだけの人々が悩み悲しんだことでしょう。
毎日、毎日、否応なくせまられる決断。

逃げる、逃げない。
食べる、食べない。
洗濯物を外に干す、干さない。
子どもにマスクをさせる、させない。
畑を耕す、耕さない。
何かにもの申す、黙る。

さまざまな苦渋の選択がありました。
そして、いま。
半年という月日のなかで、次第に鮮明になってきたことは、真実は隠されるのだ。
国は国民を守らないのだ。
事故はいまだに終わらないのだ。
福島県民は核の実験材料にされるのだ。
ばくだいな放射性のゴミは残るのだ。
大きな犠牲の上になお、原発を推進しようとする勢力があるのだ。
私たちは棄てられたのだ。

私たちは疲れとやりきれない悲しみに深いため息をつきます。
でも口をついて出てくる言葉は、「私たちをばかにするな」「私たちの命を奪うな」です。
福島県民はいま、怒りと悲しみのなかから静かに立ち上がっています。
子どもたちを守ろうと、母親が父親が、おばあちゃんがおじいちゃんが、自分たちの未来を奪われまいと若い世代が、大量の被曝にさらされながら事故処理にたずさわる原発従事者を助けようと、労働者たちが、土を汚された絶望のなかから農民たちが、放射能による新たな差別と分断を生むまいと、障害をもった人々が、一人ひとりの市民が、国と東電の責任を問いつづけています。
そして、原発はもういらないと声をあげています。
私たちはいま、静かに怒りを燃やす東北の鬼です。
私たち福島県民は、故郷を離れる者も、福島の地にとどまり生きる者も、苦悩と責任と希望をわかちあい、支えあって生きていこうと思っています。

私たちとつながってください。
私たちが起こしているアクションに注目してください。
政府交渉、疎開裁判、非難、保養、除染、測定、原発・放射能についての学び。
そして、どこにでも出かけ、福島を語ります。今日は遠くニューヨークでスピーチをしている仲間もいます。
思いつく限りのあらゆることに取り組んでいます。
私たちを助けてください。どうか福島を忘れないでください。

もうひとつ、お話したいことがあります。
それは私たち自身の生き方、暮らし方です。
私たちは、なにげなく差し込むコンセントのむこう側の世界を想像しなければなりません。便利さや発展が、差別と犠牲の上に成り立っていることに思いをはせなければなりません。
原発はそのむこうにあるのです。

人類は、地球に生きるただ一種類の生き物にすぎません。
自らの種族の未来を奪う生き物がほかにいるでしょうか。
私はこの地球という美しい星と調和したまっとうな生き物として生きたいです。
ささやかでも、エネルギーを大事に使い、工夫に満ちた、豊かで創造的な暮らしを紡いでいきたいです。
どうしたら原発と対極にある新しい世界をつくっていけるのか。
だれにも明確な答えはわかりません。
できうることは、だれかが決めたことに従うのではなく、一人ひとりが、ほんとうにほんとうに本気で、自分の頭で考え、確かに目を見開き、自分ができることを決断し、行動することだと思うのです。
一人ひとりにその力があることを思い出しましょう。
私たちはだれでも変わる勇気をもっています。奪われてきた自信を取り戻しましょう。
そして、つながること。
原発をなお進めようとする力が、垂直にそびえる壁ならば、限りなく横に広がり、つながりつづけていくことが、私たちの力です。
たったいま、隣にいる人と、そっと手をつないでみてください。
見つめあい、互いにつらさを聞きあいましょう。
怒りと涙を許しあいましょう。いまつないでいる、その手のぬくもりを日本中に、世界中に広げていきましょう。
私たち一人ひとりの背負っていかなくてはならない荷物が途方もなく重く、道のりがどんなに過酷であっても、目をそらさずに支えあい、軽やかにほがらかに生きのびていきましょう。」          

 『福島からあなたへ』から

武藤類子さんは、教員を終えた後、福島県の山の中に自家発電も備えたカフェを自宅で営んでおられました。
とっても素敵なナチュラル・スローライフを実践されていたのに、それをこういう形になってから、そこで暮らされなくなってから、彼女の訴えの書物で知る事になるとは、本当に残念です。
彼女は青森県六ヶ所村、その他原発に対しての反対運動家でもありました。

Think about PARTNERSHIP ①

2012年07月02日 | ともこ
以前にSさん紹介の佐々木正美先生の本『完・子どもへのまなざし』を読みました。シリーズの前作二冊も再読しました。日本社会のあり方に厳しい警告が示唆されています。

★現代の発展した国ほど個人主義が幅を利かせており、お互い相手に対する責任を持ちたくないので、干渉を嫌い深い関係を避け、犯罪においてすら“自由”となっている。

★小さい子どもたちがままごとをするとお母さん役が存在せず、果たして始まったおままごとの登場人物たちは各々好きなことをしている。

★お母さんが中心になって担う子育ても“虐待”という問題が著しく増えています。(高齢者に対しても同じく)

★核家族家庭、同居家庭に関係なくそれぞれにある短所が現れている。それは大人が“自分が愛されたい”という存在であり、そのままの子どもを愛せない状態にあるからだというのです。人を信じる力が弱く、“ひきこもり”、“コミュニケーション能力の低下”が生じているのは家庭内で安心して本音を言えない状況だからと。

著者の佐々木正美先生は児童精神科医です。人間の成長について、エリクソンのライフサイクルモデルを引用しています。シュタイナー教育での発達段階と共通しており、とても納得させられました。

乳幼児期は愛される喜びを与える時期です。その時期にありのままを受け入れられた、愛されたという実感のある、母性性が十分に与えられた子どもにしか次の父性性(社会的規律)が伝わっていかないというのです。私たちはつい子どもの将来のことを心配してあれもこれもできる子になってほしいと望みますが、今幸福でない子どもに将来の夢や希望を明るく描くなどできないと。

子どもは近くにいる大人の影響を受けます。“子供は親の鏡”と言います。我が家の子どもたちを見ていると本当にそう思います。自分の悪いところが見えてハッとする時があります。「子どもが思いやりのある関りを周りの人間と持てているのか?」それは、私たち大人が人の不幸を共に悲しみ、喜びを一緒に喜べているか、相手のことを思いやって生きているのかによります。本当に自律した大人というのは、うんと迷惑をかけることができる人を沢山持っていて、相手からも迷惑をかけられることを受け入れることができるものとのこと。

「人間は人との交わりによって不安はなくなるのです。配偶者から失いたくない存在だと思われていれば自分に十分自信を持てる。自分を信じる事ができれば夫婦という関係だけでなく他の人も信じることができるものである。その結果、友人や知人に恵まれ、さらに自分に対しての自信が育つ。」 「母親が育児に肯定的になれるかなれないかはこのことがとても大切でいくら夫が育児に協力的だとしても、夫婦がお互いに尊敬し合い大切に思い合っていない家庭は育児も上手くいかないのです。」佐々木先生の本より・・・。

それから健康な家庭では父親がイニシアティブを持っているものだと著書にありました。父性が薄いと母親が父性を満たそうと女性らしくない関わり方となってくるともあります。我が家も正にその有様でした。私は家庭内を仕切っているつもりでしたが、私の強い態度は反発を招き家庭内の平和を乱していたようです。夫から家族が求めているのはスーパーウーマンでなく、女性らしさや母性のある母親だと言われました。


<エリック・H・エリクソンのライフサイクルモデル>

発達課題

Ⅰ 乳児期「基本的信頼」 愛情を受けて育つ事で人を信じることができるようになる

Ⅱ 幼児期(2-4歳)「自立性」 体の排泄や清潔への欲求を穏やかにくり返し教えること。自尊感情を傷つけてはいけない。→自己卑下、劣等感、敵意、拒否感情へつながる

Ⅲ 児童期(4-7歳)「自主性」 いたずらは実験。遊びは共感する心。

Ⅳ 学童期(小学校)「勤勉性」 社会のルールを守り、社会的役割、責任を果たし生きる。友だちと教えあう喜び。お互いに育ち合っていく。(健全に経過するには前期3項目の課題をしっかりと根っこに持っていること)

Ⅴ 思春期(13-17歳)「アイデンティティー」 “自分というものはこういうもの”の実感“アイデンティティーの確立”時期。価値観を共有できる友だちを持つ;自分の中に取り込みたくなるような人との出会いで成長する

Ⅵ 成人期 「親密性」(前提に自己の確立が必要)
他者とお互いに対等の関係で交わる人間関係の営みをもつこと
自分を懸けるほどに信頼できる人と出会った時人は生き生きといきることができる(生産性、創造性・・・社会的貢献)


Ⅶ 壮年期 「世代性」
次の世代に先人から受け継いだ文化、技術、思想などを自分が生きてきた証として実践してきた事を加え、教え伝えていく(人間社会の倫理)
(現代の日本社会では家庭、地域社会の崩壊により古いものを伝えていくことがなく、幸福な壮年期が送れないでいる

Ⅷ 老年期 「統合」
健全な壮年期を送った後、自分の老いを受容し、宇宙の秩序の中に生を受けたこの人生を幸福だったと思うことができる

(あなたは今どの時期ですか?)

今は皆自己中心でわがままになっているのではないでしょうか。“クレーマー”が増えているという話も数年前から聞きます。本書でも自分の要望が通らないと文句を言う、他人と一緒にくつろぐ事ができない人間が多くなっているとあります。子どもを地域やスポ少やボランティア活動など色んな場へ連れ出し、自分たち家族以外の家族と一緒にレジャーを楽しむなど、多くの人と関わりを持つのがいいとのこと。学童期は友だちと学び合うことが大事なのです。


“家庭の役割”

1・ ありのままの自分を安心してさらけ出せる場であるということ・・・母性性

2・ 人は何のために生きるのか、どういう価値観をもって生きていくのか、どういう理想を持つべきかなど考えていく(家庭内の主義・ルール・規程)・・・父性性

たとえ片親であろうとも、これがしっかりしていれば大丈夫でしょうし、また、家庭内の二人以上の大人の考えがバラバラでまとまりなく、しかも反目しあっているようでは誰も幸せになれないのです。これから私は家族それぞれのいい所を認めていきたいと思います。自分ばかり頑張ろうとせず他の家族の力も上手に借りて支えあいたいです。特に子どもたちには、彼らの長所を感じ取って本人たちに伝え、気付かせてあげたいです。

ひょうどうともこ

Think about PARTNERSHIP ②

2012年07月02日 | ともこ
5月、Sさんがブログで教会での唄野夫妻(カトリック信者の方)のお話会のこと、そして夫婦間のワークを紹介していました。

① 相手の話を聞くワーク:夫(妻)にどんな話をしたいか?
20分かけて相手に伝え、それをリピートしてもらい相手の理解を確認するというもの。(理解してもらえたと納得するまで繰り返す)

② 相手が素敵になる事を大事にし合う。→相手が何をしている姿を一番素敵と思うか?
相手にいつまでもイイ男、イイ女でいてもらうために。「日本の女性は妻である前に母となり、夫を顧みなくなる事が多いが素敵な所をいっぱい褒め、好きなものを作ってあげたり、夫の大切な人や物を大事にしてあげては?」メールで夫の態度を愚痴った私にSさんがアドバイスしてくれた言葉です。
 
図書館で佐々木先生の本を借りる際、同じ棚に並んでいた日野原重明先生の本『テンダー・ラブ』も借りていました。何気なく手に取った本でしたが、日野原先生の著書は小さい本ながらとても内容が濃いものでした。ホスピス病院での実際の例の他にも彼の博識ぶりと優しい文に感動させられました。ちょっと文中から抜粋し紹介したいと思います。

★ テンダー・ラブ:自分の幸福を考えるよりも、自分に何ができるかをまず考えること 

★ 愛するということにはまず自分をよく知ることである  エーリッヒ・フロム

★ 愛を感じられなくなった夫婦へ  

愛には、与える愛と受ける愛とがあり、愛はその二つの思いと行動のバランスのなかに成り立つものです。コップに水を注ぐことなくしてコップに水を受けることばかりをしておれば、容器はだんだんひからびたものになってしまいます。クリスタル・ガラスのように透明だった心の器も、不透明な重い陶器のようになって、あなた自身にも自分の心が透けて見えなくなります。

あなたが愛に飢えてやるせない気持ちになったとき、もう一度あなた自身、すなわち内なるあなたのなかで会話をしてみてください。どんなに日常の仕事や家庭内の雑事で忙しい思いをもつ方でも、朝、目覚めたひととき、または夜のひととき、床の中で眼をつむったまま、深い息を数回繰り返してから内なる自分に問いかけてみてください。自分は本当に愛を相手に注いでいたかと。自分は、愛の息吹で相手の心を満たすことよりも、受けることばかりを考えてはいなかったかと。(中略)しばらく相手から離れて自分の行動を反省してみてください。そのためには自分に語りかけをする時間をもつことが大切です。(ひとときでも瞑想できる時間を意識して探す努力をすること。)

★ アン・モロウ・リンドバーグ夫人の『海からの贈り物』が紹介されていました。

「女はそれとは反対に、一人で静かに時間を過ごすとか、ゆっくりものを考えるとか、お祈りとか、音楽とか、その他、読書でも、勉強でも、仕事でも、自分を内部に向かわせて、今日の世界に働いている各種の遠心的な力に抵抗するものを求めなければならない。それは体を使ってすることでも、知的なことでも、芸術的なことでも、自分に創造的な生き方をさせるものなら何でも構わないのである。それは大規模な仕事や計画でなくてもいいが、自分でやるものでなくてはならなくて、朝、花瓶一つに花を活けるのは、詩を一つ書いたり、一度だけでもお祈りするのと同様に、忙しい一日の間、或る静かな気持ちを失わずにいる結果になることもある。要するに、少しでも自分の内部に注意を向ける時間があることが大切なのである。」(「つめた貝」より)

★ 年を重ねるにつれて夫婦が互いにもつ信念を理解し、互いに尊敬し合う気持ちが次第に深くなれば、同じ山の頂上を目指して登山する同志のような人生のパートナーとしての関係を続けることができます。夫婦生活が長くなるにつれ、最初は互いに向き合って話す時間がありましょうが、子どもができたり、会社の仕事が増えて、朝は早く帰りは遅くなるにつれ、夫婦の向き合う時間が少なくなっていきます。

⇒ サン・テグジュペリ:「愛というものは、互いに相手の顔を眺め合っているものではなくて、同じ方向に二人で一緒に目を向けることなのである。」

⇒ アン・モロウ・リンドバーグ:「夫と妻とが一緒に同じ方向を眺めているだけでなしに、外の世界に向かっても別々のことをしながらも、心は一つにして社会に繋がりをもち、二人は本格的に人間の社会の一部となることが大切だ」
 

それから、私は数年前からフラワーエッセンスやチャクラの話のメルマガをヒーラーの方から取っています。ハンズオンヒーリングの王由依さんのメルマガです。

その中に愛情を司るハート・チャクラについてのワーク、「自分自身のこだわりや憤りを解いて、その経験や相手を自分の胸の中に受け入れるスペースを作ったり、相手を許して手放すように努める。」がありました。「自分と意見の違う人を受け入れられない」「強い競争心や嫉妬心を感じる」「自分と異なる相手(人種、文化、性別等)に偏見を持ってしまう」などは、ハート・チャクラのストレッチが必要なサイン。ハートのテーマを扱うフラワーエッセンスを併用するのも効果的とのこと。 

「私たちのハートも、つらさや困難に出会い、それを克服していくことで強くなっていく。好きなものを愛することはやさしい。しかし、好きではない相手を、なお人間として受け入れるよう努めることで、ハートはもう少し大きく、もう少し大人になっていく。過去に自分を傷つけた相手を許し、手放すことで、ハートはもう少し深さを増す。
 
本物の勇気は、恐れを克服することでしか身につかない。ハートも、人生でのさまざまな経験を通して傷つき、そしてそこから回復することで、いっそう強く、大きく、しなやかになっていくのだ。これがハートの持つ変容の力であり、人間として地上に生きることの意味でもある。」メルマガより抜粋文。

今回の記事を書くのがすでに今の私にとってワークとなったようです。これから周りの人を大切にしながら生きていこうと思います。チャクラ・セルフ・ヒーリングの本も数年前に買ったものをまだ読んでいなかったものもあり、行っていく予定です。

ひょうどうともこ

心に響いた言葉たち

2012年07月02日 | ともこ
最近心に響いた詩を紹介します。 

      
~ひかりの場所をつくりなさいーグレース大聖堂からのメッセージ~


ひかりの場所を、つくりなさい。

なぐさめと、よろこびと、苦しみと、悲しみがつどう場所を。

そこで、だれかが羽をやすめ、また他のだれかが飛び立ってゆける場所を。

あなたから生まれたものは、その人の一部をなし、それらの人は、
やがておのおのの役割を果たすようになるでしょう。

すべての感情は、大事なものです。

悲しみも、苦しみも、怒りも、いずれもが、木々のように、水のように
自然でうつくしさをはらんでいることを思い出して。

だから歩き続けなさい。

あなたが不得手なことは、他の誰かが助けてくれるでしょう。

いま、つながっている人たちが、あなたのことを助けてくれるでしょう。

だから、苦手なことはそのひとたちの手を借りて、
あなたは自分の得意なことに目を向けなさい。

努力はしなくてよいのです。

あなたがひかりの場所をつくるとき、多くのひとが、力をかしてくれるでしょう。

あなたの不完全さは、すでに調和の一部をなしているのです。

だから、与え続けなさい。

天から与えられた才能を、人の役立つように。

あなたの後ろには、幾多のひとがおり、あなたを守っているのです。

守られている、だから恐れず前にすすみなさい。

ひたすらにあなたの役割を果たし続けなさい。

あなたとあなたの夫が結びついたのは、すべてのことを可能にするためです。


廣瀬裕子さんのブログよりご友人がサンフランシスコのグレース大聖堂にて受け取った詩)

この詩を知ったのは、秋田でほんのちょっとの関わりしかなかったけど、とっても素敵な子育てライフを実践しているNさんのブログ『Happy natuRaku life』をたまに読ませていただいているからでした。


もう一つ心に響いた詩を紹介します。

辛いことが多いのは
感謝を知らないから
     
苦しいことが多いのは
自分に甘えがあるから

悲しいことが多いのは
自分のことしか分からないから

心配事が多いのは
今を懸命に生きていないから

行き詰まりが多いのは
自分が裸になれないから


この詩は、最近ある二箇所の場で私に降ってきました。

職場の事務所で見かけて、ハッとした。その数日後、ネットの中で知人のフェイスブック内で紹介されていて・・・。

辛い辛いと嘆くのは、今ある幸せに気づいて感謝をするのを忘れているから。
そう気づかされました。


ひょうどうともこ

こころに花を咲かせましょう①

2012年05月01日 | ともこ
春到来、花盛りですね。私はチューリップが特に大好きです。チューリップの花言葉は“天真爛漫”です。三人の騎士の思いを断りきれず悲話に終わった天真爛漫な少女の物語が由来です。そんな女性といえば『メリーに首ったけ』のキャメロン・ディアス演じるメリー。聡明で軽やかで純真、天真爛漫な愛されキャラです。メリーの素敵さに出会った男性たちは冷静さをなくし皆ストーカーになっていくのですが、モテモテのメリーが選んだ人は彼女に自分の思いを押し付けるのではなく、ただ彼女の本当の幸福を望んで身を引こうとしたかつてのクラスメイト(主人公)でした。

私は家族に対しては相手が嫌がることでも「私が正しい!」とばかりに押し付けてしまい、結局理解されず不和が生じ、嫌がられるだけになってしまっています。愛情を上手く伝えられないのです。仕事では頑張っているのですが。“相手のペースに合わせてニードを満たす”“他者を観察、洞察し何が必要か、どうやって提供するか考えて実践、反省、再度計画する”が看護の仕事です。今は高齢者が相手なので安心して過ごせるようゆったり対応しています。でも、家(オフ)では、地の我がままな性分と胆汁質な気質が全面的に出てしまい猪突猛進的お母ちゃん。職場での反動?やるべきことに対して時間がないせいもあると思います。

シュタイナーでいうところの9歳の危機真っ只中の長男と思春期の長女、段々反抗もストレートでなくなり難しくなってきました。子供が求めている形で表せるといいようです。時間の共有・形あるものでの表現・話を聞く、認めてもらう、大人の悩みも話して欲しい、など。要求を全てきくというのではなく、本当のニードを探る必要があります。子供のタイプ、年齢や発達段階にもよって、変わってくるとか、以前読んだ本にありました。
我が家の場合、二年前長男が9歳になる前に私がパート勤務から変わって仕事時間が多くなり、夕方お母さんがいない家にいるという状態になりました。寂しい気持ちは反抗的な態度、激しいスキンシップになってぶつかってきます。彼も胆汁質!

そういえば彼は昨年学校の放射能に関係した絵本の感想紹介で『わすれないで-第五福竜丸ものがたり』を選んでいました。ストーリーの細かい説明は今も覚えていましたが、乗組員で唯一生き残っている大石さんのことを話すと、「あれって本当にあったことなの?!」と聞くのです。あれっ??? 徐々に話そうと思っています。

原爆からフクシマがすぐあるのではなくて、その間に第五福竜丸やその他ビキニ沖での水爆実験での被爆は、これも隠されて被害や安全上問題がないとアメリカ政府から言われてきました。とっても放射能汚染されたマグロを今までも沢山日本人は食べてきているのです。地球が放射能まみれなのを皆忘れさせられていたのです。
関東東北大震災から一年が経ちましたが被災地の復旧作業は進んでおらず、福島第一原発も安定していません。進み始めたかと思えば瓦礫を他の自治体で処理をしようという事になり、それが被災地の復興のためだという事になっています。でも、世界的に見てそれは放射性物質を低レベルであろうとも拡散するという行為になるので違法であるのです。ドイツは法的な違反だと忠告をしています。チェルノブイリでもそんなことしていません。

秋田県内でも大仙市、秋田市、本荘市が岩手県の瓦礫の受け入れをすることとなってています。秋田魁新報書面内でも賛否両論あり、政治家たちでさえ意見が別れています。住民への説明会でもその説明は十分ではない上に、質問にもはっきりとした返答が出来ていないのに、燃焼試験の結果もセシウムだけを測り(空間と灰)低レベルなので安全という結論をさっさと出してしまっています。フィルターも効果の程は本当に実証されていないし、8000ベクレル以下/kgという値が本当に安全なのか確かではないのです。今後、本当にどこまでの保障があるのかも信じられません。ですが、馬淵元大臣が言うように今までも日本の原発はトイレのないマンション状態だったのだから、この狭い日本の領土内のどこに放射能汚染物質を埋めようにも誰もが自分たちの地域に持ちたくないと反対するでしょう。それと今まできちんと向き合って反対してこなかった私たち大人には責任があります。

それでもこどもたちの未来を考えると被爆を容認はできません。今いろいろ放射能汚染について勉強し改めてわかってきました。これからはもっと体に気をつけた生き方をしたほうがいいでしょう。

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広島の原爆投下後、被爆者の多くを診て来た肥田舜太郎先生の養生訓
○早寝早起き、三度の食事時間を決め、生活リズムを整える
○暴飲暴食をしない
○たばこを吸わない
○軽い運動、ストレスをためない
○子どもは食事のわがままをさせないように育てる
○便秘にならないように気をつける
○毎年、健康診断を受ける
○異常や異変を感じたらすぐに受診する
○記録をつける、医師の言葉もメモする
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ひょうどうともこ

こころに花を咲かせましょう②

2012年05月01日 | ともこ
2月に行った野呂美加さんのお話会、最初の彼女の言葉。

「3.11以降、大人の生きる意味は何か“子供たちを行きぬかす”これ以外にありません。--経済のために子供たちを犠牲にするなら、そんな経済の作り方が間違っている。」

昨年からの原発事故は人災です。福島第一原発からの放射能汚染は被害を小さく見せたいという政府によって当初隠されていました。SPEEDYの情報も国民よりもアメリカ政府へ先に伝えるなど、本当に情報が入って避難をしなくてはならなかった人々の命を何だと思っているのでしょうか。福島県内で水の配給を待つ為に子どもに外に立たせていたお母さんはどんなに後悔しているか。
今までの原発「安全神話」のために事故時の対策が全く無策だったこと、今までの諸外国での事故も全く生かされていない、田畑についても、耕す前4月に上層の5cm土を除いてから耕すなど、対策が出来なかったために汚染されてしまったのです。それから海洋汚染・・・。全て日本政府の対応のまずさから起こったことです。

昨年11月の秋田駅前脱原発デモの後“NAZEN”の方のお話を聞く機会があり今日本で起きている事の根本的原因が社会の体制にあると気づいたのでした。またその頃にリヒテルズ・直子さんの『祖国よ、安心と幸せの国となれ』を読み、オランダの成熟した民主主義国家のシステムを知れば知るほど、日本が全く戦時中の体質を変えていないとわかりました。これまでの日本は本当のところ核武装をいつでもできるように核エネルギーを手放したくなかった、これが本当のところでしょう。フクシマは未だ収束されていないのに、日本国内では忘れさせようという動きさえ感じます。電力が足りなくなるから原発再稼動!?では節電しましょうよ!

「原発問題は原発問題単独として存在するのではなく現代の日本社会の縮図なのではないか」
「日本社会の歪みを正していくしかない」・・・・と東京新聞の田原牧氏の言葉です。

内部被爆について勉強すればするほど不安が大きくなります。「気にしていたら生活できないから気にしないわ。」と言う方々の考えも良くないと思います。私も1月末木下黄太さんの講演を聞くまで「秋田は大丈夫でしょう。」と思っていました。確かに福島県近県に比べると土壌の汚染は免れたようです。ですが、例えば福島で食べ物を選んで汚染食品を避けている子供と、秋田や福島県以外で汚染を気にせず食べている子供では内部被爆は後者の方が大きく起こってくると聞きました。毎日が手探りです。

「秋田だからまだ安心して住める。」「でもいくら協力を求められても子どもたちにはなるべくなら放射能汚染された食物は食べさせたくない。」「内部被爆を恐がりすぎ?」「瓦礫処理後も秋田の畑は本当に大丈夫?」などなど。目に見えないもの相手です。市民測定室が秋田にも必要となって来ました。前向きに働きかけをしていきたいです。お母さんは太陽でなくては。

---10歳のアンドレイに起こった奇跡 放射能と向き合い暮らす人々から学んだこと-----
                     (野呂美加さんの本より抜粋)
心が元気になることで奇跡が起こる。だから絶対にあきらめないで、最大限の努力をしたあとは、もう天にすべてを預ける心境で、日々子どもたちに向きあっていくしかありません。人間の寿命は放射能が決めるのではない、神のみぞ知る世界なのだとわたしたちは思っています。
そして、その子がなぜ自分のもとに生まれてきてくれたのか、そこからすでに神秘が始まっています。アンドレイのお母さんはただただアンドレイに「愛してる」ことを伝え続けていました。それこそが子どもの心の栄養なのかもしれません。

わたしたち日本人は寿命が長かったので、どうしても人生設計が長く先のことばかり考えて、いまをないがしろにして、長期にわたって安定できる人生を強制しがちです。
しかし、その前に、家族として人生を共有できるのはわずかな時間です。その時間を慈しみ、愛しつくしていくことが子どもたちの心の糧になり、やがては子どもたち自身で自分の人生の花を咲かせていくのだと思いました。「宿題したか」とか、「言うことを聞かない」だとか言う前に、愛している事を存分に伝えて、自分がしっかり生きていけば、子どもはちゃんと後ろから見ているのだということを。(中略)お母さんとアンドレイの強い絆があったからこそ、この困難を乗り越えることが出来たのだと思います。

補足:アンドレイ君はお母さんのお腹の中でチェルノブイリ原発事故により被爆しました。彼は様々な病気を併発させて、あたかも病気の花束を抱えている状態でした。8歳と10歳のとき、夏休みの一ヶ月の間日本の里親の下へ短期保養に来るプログラムに参加。その後消防士として働いていた父親が亡くなりショックを受けたアンドレイ君はその後体調を崩します。この時母親は次に保養の予定の無いアンドレイ君を再度保養へ行かせたいとベルラーシを訪れた野呂さんたちに懇願しました。野呂さんたちの努力の結果、何とか新しいプログラムに間に合い行ける事が決まったアンドレイ君は日本へ旅立つ前にもう見る見る元気を取り戻したというのです。希望を持つと体は良くなってきたのですね。成長したアンドレイ君は「お父さんと同じ国を守る仕事をしたい」と消防士になりました。

ひょうどうともこ

こころに花を咲かせましょう③

2012年05月01日 | ともこ
3月末、長女の進学のお祝いに彼女の希望した東京を訪れました。私としては家族旅行の行き先としては山奥の秘境や九州の邪馬台国復元のテーマパーク、もしくは海外(インド、ネパール、それからIさんお奨めのブータンなど)を選びたいところでした。都会はまるで玩具のようにビルが犇めき合い人人人でごった返していました。東京は昨年のうちに被災地の瓦礫を受け入れ、放射能汚染の度合いが高いと聞いていましたが、沢山の人で賑わっていました。

昨年大阪でマクロビオティックレストランに行き損ねていた私は、東京に期待して数件ネットで事前にピックアップしていました。それと是非とも行きたかったのが三軒茶屋のカフェ・オハナ。ここは先の野呂美香さんの本中でも酵母ジュースが飲めると紹介されていたお店です。東京での友人母娘を誘ってこちらも私と長女とで訪ねました。

扉を開けると、そこにはまさに私がやりたいお店が!・・・フェアトレード商品、オーガニック化粧品類、月の暦カレンダー、うちにもある『月の癒し』という本や自然農や放射能関連の本など陳列されている棚・・・。ホメオパシーや、フラワーレメディのワークショップなどのイベントもやっています。
店を訪ねた経緯を友人に話していたのが店長、店員さん(秋田出身)にも聞こえており、秋田での放射能に対する状況を聞かれるまま話しました。瓦礫受け入れが反対しても聞き入れられず進んでいること、一般市民では危険という意識を持っていないこと、活動もやりにくい状態であること、すると、えこ&ぴーすな雑誌“Actio”と、そこへも記事を書いており全国でスローライフのワークショップを行っているという冨田貴史さんのこと、彼の監修によるブックレット『今、わたしにできること』を紹介してくれました。この中には神奈川県や茨城県のお母さんたちの活動について載っていて、皆悩みながらも前向きな活動をされていて元気をもらえました。
『Actio』、秋田県内には小売店舗が全くない状態ではないですか。秋田のより多くの人の目に触れさせたい。そのため今回私はActioを普及させるべく考えに賛同してくれそうな店舗を捜し小売をお願いするということをしています。
 

私は昨年から米のとぎ汁乳酸菌を作り、解毒効果を期待して、入浴に使ったり、スプレーボトルに入れて室内噴霧しています。肺にいっぱい吸い込んで深呼吸をしたら、痰が出ますよ。
それから、ペクチンを子どもたちに摂らせるために、リンゴをおやつに出しています。酵母ジュースもカフェ・オハナで買った乾燥いちじくで作り飲ませています。  


〈米のとぎ汁乳酸菌〉----飯山一郎先生作
① 米の一番とぎ汁をペットボトルに口切りいっぱいに詰める
② 室内常温で約一週間寝かせる
③ 鼻を近づけてみる・・・成功は酸っぱい匂いと味(発酵)でわかる。(失敗は臭い!腐敗臭)


〈酵母ジュース〉-----ふろむ・あーす 藤田さん(カフェ・オハナ)
① 720mlの蓋付きの瓶に乾燥レーズン(乾燥いちじく)10粒前後と白糖を好みの甘さに応じて入れ、水とリンゴジュースを半分ずつ注ぐ。この時は白糖が良い。成分が変わるので毒でなくなる。
② 蓋を閉め、常温で夏なら数時間、冬なら一日でレーズンに含まれる酵母が混ざって発酵しおいしい酵母ジュースができあがる。冷蔵庫保存で時間が引き延ばせる。ピリッとして美味しいです。
③ 酵母ジュースをコップ半分まで入れ、もう半分に水とリンゴジュースを1:1で混ぜたもので割る


危険なものを避けることばかりでなく、何を選ぶか、いかにして食べるかが大事でおいしく感謝していただきたいです。放射能は陰性なので陽性のものを摂るように心がける。塩、梅干(解毒)、味噌汁(味噌を煮立たせない)、漬物など発酵食品がいいそうです。玄米にはキレート作用のあるフィチン酸と亜鉛、ミネラルがあります。生の酵素(大根おろしや、りんごのすりおろし)、ぬか漬けも水溶性のセシウムを排泄しやすいとのこと。カルシウムを多く摂っていれば、ストロンチウムが骨に吸収される割合が少なくなります。ヨウ素を昆布、わかめ、のり、ひじき、もずく。また、大豆、あずき、さつまいもから摂って、甲状腺を守る。
食事を昭和30年代以前に戻し、食べ過ぎない。これが体にいいようです。肉や魚介類は水で洗って茹で、それから塩漬けが一番放射能を減らせます。脂肪分の多い食事には放射能が溜まりやすいのだそうです。塩麹や味噌を下味に漬けて焼くのに今はまっています。私と長女は水切りしたお豆腐に。
とにかく、冷静に正しい恐がり方をして、自分の選択に不安を持たないことがいいと思います。活動についても、焦ったりイライラしたりしがちなのですが、できることとできないことを見極めて割り切り、やりたいことはやって、人生悔いなく愉しまなくてはと最近は思っています。


4/22はアースデイです。色んなイベントが世界各地で毎年あります。代々木公園では色んなロハスなお店が出店したお祭りのようなものもあり、グリンピースでは再稼動反対のデモがあるとか。秋田では「地球食堂・ボノボ」でアースデイの集いがありました。私も参加して『Actio』の紹介と知人の福島県の子どもたちの保養プロジェクト(※短期保養)のボランティア、協賛金募集の呼びかけをして来ました。
※アースデイ;(地球の日・4月22日)は、地球のために行動する日。地球に感謝し、美しい地球を守る意識を共有する日。“エゴからエコへ”。アースデイには、代表も規則もありません。アースデイは、民族・国籍・信条・政党・宗派を越えて、誰もが自由にその人の方法で、地球環境を守る意思表示をする、国際連帯行動です。自分と地球とそこに住むたくさんのいのちとの対話、やってみた日、それがあなたのアースデイです。
全米学生自治会長をしていたデニス・ヘイズ氏がネルソン議員のアイデアを受けて1970年全米中にアースデイを呼びかけ4月22日をアースデイであると宣言しましたことから始まる。(1960年代終わり頃、農薬や殺虫剤などの化学物質の過剰な使用が自然の生態系を破壊することを論証したレイチェル・カーソン著の「沈黙の春」が浸透し、ようやく環境問題に人々の関心が集まり始めた。)
東京では2001年より新たに実行委員長にC.W.ニコル氏を迎え、代々木公園と明治神宮、新宿パークタワーを会場に坂本龍一氏のフリーライブをはじめさまざまなイベントが催さている。(ネットより)



※内部被爆とは;呼吸をすることによって空気中放射性物質を、または放射能汚染された食べ物を食べて、体内に取り込まれた放射性物質が体のさまざまな部分に蓄積し、放射線を出し続けて細胞を破壊すること。
※短期保養とは;放射能汚染区域に住む子供たちを一時的にでも避難させ放射能の影響のない場所で暮らさせると、体から放射能は排泄されて健康を取り戻し、正常な成長をし始めるということがわかっている。日本では野呂さんのいる「チェルノブイリのかけはし」が働きかけて北海道でベルラーシの子供たちを受け入れてきていた。

2012年8月、秋田でも横手市にかほ市での福島っ子たちの保養プロジェクト『秋田でのびのびわくわく保養プロジェクト!2012』を象潟の知人が企画しています。協賛金の宣伝ご協力お願いします! 


ひょうどうともこ          

福島で暮らすという事

2012年05月01日 | ともこ
環境と暮らしを考える集いのメーリングリストより
FACEBOOK から引用させていただきます。(マリカさん、福島の方から)

私は福島県在住ですが、「比較的」放射線量の低い地域に住んでいます。私より危険な地域で暮らすことを選んでいらっしゃる方、余儀なくされている方は多数おられるでしょう。このノートを読んで、もしかしたら「『安全な』地域に住んでいるくせに」「過剰反応してるのではないか」という感想を持たれ、不愉快になる方もいらっしゃるかもしれません。その場合は、そっとこのノートを削除してください。

いくら「安全」と言われても、私は怖い。私は怒っています。そして私は不安です。それはおそらく放射線量が高いから/低いからというだけの問題ではなく、「事実」として提示された情報が何度も覆されたことによる恐怖や怒りや不安です。その率直な気持ちは、誰が否定しても私の心の中に存在しているのです。そして、その感情を認めてこそ、いつかしっかり昇華できるものと信じています。
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ふくしまで暮らす、ということ。
わたしが、ふくしまで暮らすということ。
わたしにとって、ふくしまで暮らすということ。
たとえば、朝起きて窓を開けて深呼吸する習慣がなくなったこと。
たとえば、洗濯物を外に干せないということ。
たとえば、庭の畑で採れた野菜を捨てるということ。
たとえば、私が何も言わなくても線量計とマスクを身につけて外出する娘の姿に胸がチクっと痛むということ。
たとえば、この真っ白な雪に触れられないということ。
たとえば、「がんばろう福島」のスローガンに時々微かな苛立ちを感じるということ。
たとえば、いつのまにか呼吸が浅くなっているということ。
たとえば、福島に住んでることを誰かに話すとき、「でもうちはまだ線量が低いから…」ときかれてもいないのに説明してしまうこと。
たとえば、ふくしまには福島とFUKUSHIMAがある、と感じること。
たとえば、ふくしまに「とどまれ」と言われると「人の命をなんだと思ってるんだ!」と言いたくなり、
「避難しろ」と言われると「そう簡単に言うな!こっちにも事情があるんだ!」と言いたくなってしまうこと。
たとえば、6歳の娘が将来結婚できるかが今から心配になってしまうこと。
たとえば、ふくしまに住んでいるという選択の責任を放棄したくなること。
たとえば、わたしたちの日常が誰かの犠牲と努力によって保たれている薄氷のような「安全」の上に成り立っているという当たり前の現実を、
毎朝腹の底から理解するということ。
たとえば、明日にはこの家を遠く離れるかもしれない、と毎晩考えること。
たとえば、それでも明日もこの家で暮らせますように、と毎晩祈ること。
とにかく、娘の健康と幸せを祈ること。
あの黒煙が脳裏から離れないこと。
それでも、毎日をそれなりに楽しく暮らしていることを、誰かにわかってほしいということ。
毎日、怒ること。
毎日、祈ること。
ふくしまを代表するつもりも代弁するつもりもありません。
これがわたしの、わたしだけのふくしまで暮らすということ。
今日が、ふくしまにとっての10ヶ月。




この想いを共有しなければと思います。

紹介者:ひょうどうともこ

香港・象潟書簡

2012年05月01日 | ともこ
8年前ご主人の中国勤務の為に香港へ移り住んでいった友人との最近のメールのやりとりを紹介します。

>道子さんへ    2012/1/4
家では時間がなくて、そっけない返信ばかりになってしまっていたでしょう。ごめんなさいね。
ご主人、いつからこっちですか?もう来てる?4月からかしら?

瞑想の会のこと、教えて欲しいです。畑は今もまたやってる?ご主人と離れての生活、淋しいですね。
でも、しんちゃんのことを考えると、教育面でも健康面でも今の日本では、帰ってきて!というのは言いたくても言えません。

以前に、近くにシュタイナー学校がなくてがっかりしていた私に、道子さんに学校での教育を受ける自体がシステムにない貧しい国に比べて恵まれているんだと言われて、賛同できなかった事があったのね。そのときは上手くいえなかったんだけど、最近、オランダ人と結婚して、オランダ社会に生きて日本との違いを本にしているリヒテルズ直子さんの『祖国よ、安心と幸せの国となれ』という本を読み、私の言いたかった事がはっきりしました。

日本の教育は今“楽しい発見”“知識欲を刺激するもの”ではなく、上から押し付けられたものなんです。日本の仕組みからそういうものとなっている。本当の民主化がなされていない、庶民は意見を持っていても、なかなか発言できない。

勿論、全く教育制度がないなんて、子どもが大事にされていない国よりはいいと思いますが、だからといって日本で子どもが果たして大事に扱われているかというと、そうは思えません。資本主義のターゲットに他ならないではないですか。物を次々欲しがるような社会が周りを取り巻いています。

今度のなな色メールには、資本主義社会のことを私なりに書きたいと思っています。道子さんも久しぶりに瞑想会のことか何か書いてくれないかしら?



>知子さん    2012/1/16  
メールどうもありがとう。夫は3月中に秋田へ帰任予定です。
なな色メールとても楽しく拝見しました。皆さんいろんなことに興味が深く文章も上手ですね。感服しました。
ただ私個人的には、石川さんの「神さまにお任せする」という内容に一番心惹かれました…。私も去年の311以来、同じ心境だからです。野呂美佳さんの言うように、もうあとは「おまけの人生」かもと思ってます。自分の力では、もう限界がある。香港に残ることを決めたって、ここにはすぐそばに世界で一番危険と言われてた大亜湾原発がある。爆発すれば香港は終わり。

畑には311以降行ってません。畑の場所は中国との国境近くで、つまり大亜湾原発のすぐそばなんです。もしかしたら、一昨年私が白内障になった一因がそれかもと思ってます。瞑想会も、就職活動を始めてから休止中です。永住権取ったって、すぐ仕事につけるわけではない。年齢もあるだろうし、そもそも長年専業主婦だったしね。まあ旧正月後(1月末~2月初め)が年間で最も求人が増えるそうなので、ねばり強くがんばるつもりです。
少しだけラッキーなことがあって、夫の帰国後も、今のマンションに6月まで住めることになりました(会社が家賃補助してくれる)。そのあとは、さらに原発から遠くて安いアパートを探し、2013年からはしんじを(香港内では)原発から最も遠い中学へ入れる予定でいます……なんだか思考の中心に常に原発がある感じですね。

教育については、シュタイナー教育、なんてぜいたくなことをしていたんだろうって思います。今はもう、しんじが一人前に普通に成長してくれさえすれば何でもいい。だっていつこの地球が終わるかもわからないのに。今の子たちに未来はないかもしれないのに。だから毎日ご飯を食べることができて、子どもを大事にかわいがってあげて、子どもが幸せで健康なら、そして人として最低限の教育をしてあげられればもう贅沢は言わない、そんな心境です。
まずは仕事探しです。 へんな暗いメールになってしまってごめんね。またね。



>道子さんへ   2012/1/17
そうですか、仕事探しは大変ですね。瞑想会のこと、具体的に教えてもらえると嬉しいです。



>知子さんへ    2012/1/19
野呂さんが、「一般民衆は、原発推進派(やイルミナティ?)の支配する今の社会で何とか生き延びさせてもらうか、またはそれとは無関係に自然と対峙するような生き方か、どちらかしかありません」と書いてた気がするけど、ひびきの村でシュタイナー教育をやってる人たちは、まさに後者でしょうね。

瞑想会は、しんじのクラスメイトのお母さん(香港人)に誘われて入りました。主催者(先生)はまだ30代の香港人女性で、ふだんは中医学の看護士として働いています。毎月2回土曜の夕方2時間、場所を借りて開催。誰でもいつでも参加できて、費用は場所代300円だけ。大体いつも30~40人位集まるようです。

基本は、床に座り、仏教の簡単なお経を皆で声を合わせて大きな声で唱え続けます。たとえばオン・マリ・パミ・ホンとか(チベット仏教の「オン・マニ・パメ・フン」の広東語バージョンだと思う)。でも「自分のしていることは宗教とは関係ない。オン・マリ・パミ・ホンは宇宙の言葉だから、宇宙と自分の心を同調させるために唱えるのです」と先生は言っています。あとは先生の講話と、時々気功も教えてくれます。

ただ座って瞑想するよりも、声を出し続けたほうが集中しやすいというのはあると思う。なんだっていいんだと思うけどね。心の平和を得るために長く続けられることなら。それは人それぞれよね。うちの夫にとっては釣りが瞑想みたいなものだろうし、ジョギングとか芸術することが瞑想の人もいるでしょう。

夫が帰任になりそうで私はどうしたらいいか悩んでいた昨年秋頃、先生が真正面から受け止めてくれたのがありがたかった。
「Everything is changing. Only changing is eternal」「日本へみんなで帰ってもいいし、別れてしばらく暮らすのも良いものですよ。今はskypeもあるし。あなたがどんな心持ちで暮らすかが重要です。心配しながら暮らせば、それはしんじに伝わる。心配しないでね。」と言われました。

元気でね。道子



>道子さんへ   2012/1/20
早速、瞑想会のこと、教えてくれてありがとう!チベット仏教か。興味あります。
私は、ヨガの後の瞑想時に疲れてて寝ることも多いんだけど、夢うつつに見たシーンが、たいすけが赤い手袋を雪のある木の枝に投げて届かなくて他の子と騒いでいるところを見たと思ったら、帰ったらたいすけから「来て来て!」って連れて行かれ、手袋を投げたから取りたいといわれてビックリしました。見えた!って感じ。

宇宙と繋がるのは、レイキのワークが私のやりかたかな?でも、瞑想とは違う・・・。

いよいよ、日本は瓦礫をあちこちに移そうとしていて、放射能が拡散されるから、困ったモンです。



>知子さんへ   2012/2/15
メールありがとう。こちらは旧正月休暇中で、うちは最後の(?)家族旅行していたので返事が遅れてごめんね。(旅行といっても、夫が働いている中国の地方都市に滞在しただけですが)
近未来が見えたなんてすごいね! そういう能力が必要な時代になってきたというのもあるのかな。

さて、木下さんブログにも時々コメントしてる平沼百合さん(米国医師)のブログ内で、こんなの見つけました。

ラマ・ジョディ・バーノン「チェルノブイリから学んだこと」
私のソビエト人の同僚の中には、チェルノブイリ事故後の放射線汚染以来、寿命が短くなった子供達の世話をしている人達がいました。
子供達は、結晶洞窟のように作られた塩の部屋で一定の時間を過ごしました。 その地方固有の薬草が使われました。 白血病で死んでいく子供達には、骨を強くし、内分泌系のバランスを取り、血球数を上げるためにヨガが処方されました。 チェルノブイリ事故前は、ロシアの子供達の骨と体は強く、髪の毛はふさふさして輝きがありました。 しかしチェルノブイリ事故後は、子供達の髪の毛が薄くなり、腕と足が弱く、骨が大変脆くなっているのを見てショックを受けました。 チェルノブイリ事故の余波である色々な病気になる子供が多く、15歳まで生きられたら幸運だと思われていました。
ある医師達とヒーラー達のグループは、そのグループの子供達に良い結果をもたらしていました。 興味を持って話を聞いてみました。 彼らは、近隣で汚染されたスカンジナビア諸国と一緒に開いた環境についての会議の事を話してくれました。 近海の魚、牧草を食べる乳牛、そして土地、川や湖への汚染の事や自分たちが吸う空気の事、そして地球自体の事も心配だったということなど、全てについてです。それから、放射線の影響をどうやって打ち消したのか、秘密を教えてくれると言いました。 私は、この奇跡的な要旨をしっかり聞き取ろうと、座っていた椅子から身を乗り出しました。
彼らは、 放射線は、光であり、高い波動で振動するのだと言いました。 瞑想、祈り、ヨガ、重い物を食べない事、神を信仰して愛すると言う、スピリチュアルな修行により、自分達の細胞の波動の振動数を放射線の波動の振動数と同じ所まで上げて、放射線の有害な影響を打ち消す事ができたと言うのです。 彼らは、ニコニコと笑って、喜びに満ちてさえいました。
ロシア人の医師の一人が言いました。 「実は、私達は、放射線をスピリチュアルなガイドとして使っているのです。 放射線のために、私達は、毎日の一瞬、一瞬を、もっと完全に意識的に過ごさねばなりません。 もしもネガティブな思考を持てば、私達の体の細胞の波動の振動数が下がり、放射線に影響されやすくなります。 もしも怒ったり、批判的になったりしたら、私達の細胞は、低い振動数の波動になり、病気になります。 もしも気持ちが軽くなれば、私達が光になり、放射線の光とひとつになります。」 
彼らは、微笑みました。 「放射線が私達のスピリチュアル修行なのです。」
すばらしいね・・・。またメールします。 道子



不思議な話でしょうか。スピリチュアルな面から見ると今、人間の生き方が問われているのだと思います。

ひょうどうともこ

憧れるはシンプルな生き方①

2011年12月01日 | ともこ
今、部屋の大がかりな整理整頓をしています。「40代になったら、本当に必要なものを選び抜いて、暮らしをシンプル化していくべきでしょう。人生の半分はトライを重ねて、後半は大切なものだけに絞って暮らしてはいかがですか。」クロワッサンにあったフランス人ドミニック・ローホーさんの記事を見て、つくづく物で溢れる我が家を変えたいと思ったのです。

受験生の長女の部屋の同室者を小学生の長男から私へと代えることになり、出来るだけ私の荷物を減らそうと思ったのがきっかけ。今はシンプルな生活に憧れて・・・。物への執着をふっきってみると楽になったような気がします。

ドミニックさんの記事では、自分にとって大切なものをリストアップしてみると自分の内面が現れてくるとありました。今は“断捨離” という考えがあるようですね。自分の荷物(物質)を整理して捨てることで、物への執着心もなくなり、悟りを開くものだそうです。私も、自分が何て欲集り人間なのかと、捨てられないものの荷物の山の中でつくづく呆れています。

シャーリー・マクレーンの『カミーノ』から・・・「富や物を蓄積したり体を意識することは何も悪いことではない。魂のことを忘れなければ・・・。財産や生命を失うことを恐れなくてもよい。そのような恐れは、魂の成長を制限する。」今の私にピッタリくる言葉です。

9月末に『ミツバチの羽音と地球の回転』の上映会で新しい出会いがありました。応援にいろいろな人が来てくれて助けられました。中でも特筆すべき人物は、一見レゲエ風なAKOちゃんと呼ばれている男性です。AKOちゃんは“あなたに愛に来ました”という文字を縫い付けた服を着て日本中の有機農家を手伝いながら旅をしています。

彼が23歳の若者だった時バブルがはじけ、大卒で入ったデザイン会社を辞めることになり、その時から今の生き方に入ったと言っていました。今の生き方、それはママチャリで旅をしながら訪れた先々で、肉、牛乳、合成洗剤の危険性と、反原発運動を広めるというものです。彼の友人たちは彼の活動をインターネットの中で(MIXYやブログ)広報、居場所探し、連絡の要請などをして応援していますが当の本人は携帯電話やパソコンなど無関係。それらが巷に溢れる前に今のシンプルな生き方をし始めたのです。タバコ屋だった実家は健康食品や、せっけん洗剤のお店に20年かけて変えたとのこと。

なな色メール(このブログと、その大元の季刊誌)のことを話して、シュタイナー教育の勉強会が元だと言ったら、京都シュタイナー学校の一年生の最初に習う字は“光”という字だということ(彼は京田辺のシュタイナー幼稚園の園長宅にも行っているとのこと。その園長先生のお子さんのノートを見せてもらったのだとか。)や、環境破壊のことを防ぐ働きかけをしたいことを話すと、岩手の宮古市の重茂という所では町中で合成洗剤を使用していないとか、(今、そこも被災していて支援の手がなかなか入らず困っているそうですが、生協の生活クラブが応援しているそうです。)秋田に来る前は『六ヶ所村ラプソディー』に出ていた菊川さんの“花とハーブの里”にしばらくいた事、そこでルバーブジャムを作っていたとか・・・。(ルバーブは酸味があってとっても美味しいハーブの一種です。)是非、取り寄せてお試しください。

彼は全く乳製品も食べないビーガンベジタリアンです。彼に教えてもらったインターネットで見ることができるという映画『Earth Lings』を観ました。食用に飼育されている牛や豚が物として扱われ、まだとどめをさされる前(息のあるうち)に肉を解体されていく様がありました。肉の大量生産の現実です。食べるのなら、これを見てから!肉を食べるのなら、見てください。私は正視できませんでした。涙が出てきました。同じ生き物なのに。感謝の言葉もかけられずに、人間のためにただ成長させられ殺され・・・。

私は長女のベジタリアン宣言から早一年、共に肉を食べない生活に入っていますが、元の考えはマクロビオティックでした。マクロビオティックは、玄米菜食を中心とした陰陽バランスに基づくライフスタイルのことでベジタリアンというより、時には陽性の白身の魚も摂ってもいいという考えです。バランスとその土地に合ったもの、旬のもの(自然な作られ方のもの)を摂るということなのです。私は職場(介護施設)で検食に当たった日は利用者さんたちと同席し食べているため、たまには肉も魚も食べています。でも自分からは肉類は欲しいと思わなくなりました。牛乳も10年前では体に悪いなんて考えられませんでしたが、むしろ弊害があるものだと知り絶っています。乳牛たちの扱われ方も酷いものなのです。ホメオパシージャパンの由井寅子先生の著書でも、肉類を摂る事について、その動物の思いも体に入るので、酷い扱い方で育ったり、殺された動物ではない、質の良いものを摂るようにとありました。

ひょうどうともこ

憧れるはシンプルな生き方②

2011年12月01日 | ともこ
今回は大豆製品「大豆のお肉」のネット通販のショップ、「マルシェ」で見つけた本『本当に怖い低血糖症』の文を紹介します。

“食べ物は食べ命である。命をいただくということをもっと重視し、その命が怒りやかなしみを持っていたらそれも食べることになる。昔の伝統文化では獲物を仕留めた後はその霊魂を慰める儀式や食べ方があった。食物に対して気をいただく、感謝していただく。”

アボリジニの人々の考えと同じです。

その本によると、現代人は忙しい毎日のストレスで陽性過ぎる状態(極陽)となっており、膵臓が固まっている状態である。(陽性は中心に向かう作用)そこで→陰である精製糖を欲して摂って、急な陰性化に→また糖が欲しくなる。こうしてジェットコースターのような急激な血糖の変動により過激な要求に体が振りきれインスリンを出せなくなると糖尿病となる、これが今現在日本で糖尿病が増加の一途を辿っている所以です。
低血糖症(血糖調節障害)の症状としては、 冷え性 ・神経質  ・妊娠しにくい(男女) ・イライラすることが多い・胃腸が弱い、便秘症 ・午後甘いものや菓子パンが無性に欲しくなる・コーヒーまたはアルコールを摂りたくなる等があります。皆さんは思い当たる節がないですか?私は大ありでした。お腹がすくとイライラし、それが普通だと開き直っていました。

血糖異常はまず膵臓のホルモン分泌異常を治す必要があります。それには、食生活を改善するのが大事です。甘いものは本来、日本では必要なものでないので、常食とせず特別な時のものとし、バランスをみながら摂る事。それもできるだけ心のこもった良質のもの、植物性のものの割合が多いようなものとすること、白砂糖より黒砂糖、てんさい糖、メープルシロップを使っているもの。極端な陰陽から、適度な陰陽を増やして陰陽のバランスもできるだけ中庸に近いものでとるようにする。陰陽は7:1のバランスがベスト。(陰性より陽性の方が長く体に残るのです。)

マクロビオティック食事法ガイドラインを参考にしてみてください。


 <低血糖を改善する方法>
 
①ご飯(麺)をしっかり食べる:人間には臼歯が多い(穀物をいただくため)

②食べ方
・食前食後に祈りを捧げる「いただきます。」「ご馳走様でした。」だけでもいいので心をこめて言う。(食べ物にきちんと向き合う)
・左右の歯を使ってよく噛むこと(一口100~150回噛む)・・・といっても、いきなりは出来ないと思うので、今の数に+20回から!
・味噌汁、お吸い物(発酵食品の入ったスープをはじめに食べる。(梅干、ザワークラフト、納豆、テンペなども消化を助け新陳代謝、肝臓の働きを助ける。

③調味料を質の良いものに変える
・ 天日塩と自然海塩(日本では北半球のもの、食塩は極陽→精製糖や乳脂肪が欲しくなる)
・ 醤油・・・原材料が塩と麦と丸大豆だけの本来の醤油が良い。 醤油は優れた発酵食品で肝臓や腸、腎臓の調子も整える、生ものの害も中和する
・ 味噌・・・優れた発酵食品で肝臓や腸を整えるだけでなく、胃も保護する。 麦味噌がとてもいい。(長味噌、八丁味噌、玄米味噌・・・強陽性)
 米味噌や白味噌は陰性。本来の調味料+しょうが汁やレモン汁、梅酢、みりん、マスタード、炒りゴマ、しそ、梅干などでバリエーションを。粒マスタード、紅生姜を自然食品の 店で購入しても良い。

④ オーガニック食材:本来の自然な育てられ方→元気な食材、オーガニック食材はそれ自体陰陽バランスが整っている、高価だが縮まず少量で満腹、味がいい→調味料が減らせ  る、痛みにくい、皮ごと食べられる、栄養価も高い、強いので虫がつきにくい
・ ノンオーガニック野菜の食べ方   下処理・・・ゆでる時多めの塩(陽性)
                  青菜以外は一度塩水に放って引き締めて余分な水気を出す
                  青菜は花のように水切りをする
⑤ 肉や卵を減らす
・ 膵臓や肝臓を硬くし、低血糖症になった主原因である極陽の数々を絶つ(減らす)ことで、元の元気な状態に戻す。極陰のもの<』精製糖やお酒、スパイスなど)が欲しくなく  なる。 鶏肉とそのエキス、卵、魚卵、チーズ、えび、かに、他の肉もできれば避けて欲しい。
・ たんぱく質は植物性で充分。昔の人より体を動かしていない、温暖、(暖房)があるのでエネルギーを持て余している。               ↓
            怒鳴る、奇声、せっかち、物質主義、関節炎、リウマチ、背骨の湾曲、臓器の硬化
                              ↓
                            癌などの病気
・ 中和できるものと一緒に摂る  大根おろし、カブおろし、麦味噌、ねぎ、青菜(ホーレン草以外)レタス、セロリ、きゅうり、きのこ類、もやし、レモン、生姜、わさび、りん ご、みかん、イチゴなど(動物性の中でもより中庸に近いもの:白身魚、イカ、たこ、川魚、貝類)
・ 生活改善
  ヨガ(日本の気候では水分をしっかり摂ること,生サラダ、果物も。)
  スポーツをする人では、ガイドラインのブロックBも増やす。

⑥精製糖、砂糖を減らす。 甜菜(てんさい)糖、メープルシロップ、米飴やはと麦飴、玄米甘酒、オーガニックピーナッツペースト・ゴマペースト、ライスソイ、濃縮還元でない 100%ジュース、オーガニックドライフルーツ
・ うどん、のり巻き、野菜の蒸し物も立派なおやつ
・ 中庸な飲み物を摂る 
   コーヒー、 ウーロン茶(極陰) →  番茶 、 麦茶 、 ハーブティー
・ 日本(温帯)・・・温帯のものをメインに。 陰性の強いものは頻繁には摂らない様に。パイナップル、キウイ、アボガド、マンゴー、さつまいも。(さつまいもには天日塩   をかけて)     
・ 脂肪の摂り過ぎ→アトピー、アレルギー、疲れやすい、胸焼け、胃もたれとなるので、油の質には気をつけて、純正のゴマ油、菜種油(良質の)を摂る事 
・ せんべい、マフィン、甘栗、きな粉、ローストナッツは陽性(材料は陰でも、作り方で熱が加わっている)食感の柔らかいもの、水分の多いものは陰性

⑦丸い野菜を食べる

ひょうどうともこ

憧れるはシンプルな生き方③

2011年12月01日 | ともこ
人のホントの食べ物とは?正食協会の大森一彗さんの本『からだの自然治癒力を引き出す食事と手当て』にもあります。

人の歯は穀物をすりつぶす為の臼歯が多く次に野菜や果物、海藻をかむための門歯、犬歯は少ないから肉や魚はたまの摂取が本来の生理にあった食事だと。現代日本の食事は穀物の割合が当時の6割に減り、肉食の量が急増している。さらに食材自体が自然の形を離れ、化学物質を添加したり化学処理をした加工品が増え、病気になりやすい体質が作られている。現代病は自然から離れたことが原因とあります。食は大事なんですね。“医食同源” “身土不二” です。

「人間はやはり人間でなくてはいけません。精神的な本当の人間に戻らなくてはいけない。今は動物になっています。ただ食べるだけ。そんなことばかりしていると、宇宙の法則から外れていくような気がします。本来、精神世界の生き物ですから、人間は人間に戻れるはずです。
玄米菜食にすると、精神的に落ち着いて言動も慎重になり、動作も注意深くなります。今の日本は世界的に見れば裕福な経済環境にあるので、なおさらお金に執着しているように見えます。誰もがお金のために時間を奪われています。玄米菜食で食費も医療費も保険金もかからなければ、その分働かなくても良くなり時間ができます。その時間を人間らしく生きるために使えます。人間は自由を得て人間らしく生きられるのです。それが一番大事なことだと思います。人間こそ精神世界に生きられる動物であり、それが人間の特徴です。それを謳歌したいと思います。今までのような消費中心の生活から離れてみると、そこから何か見えてくるものが必ずあります。本当の意味での自由が実現してくるのではないでしょうか。」

玄米菜食でお子さんたちを立派に育てた『天才とキンピラごぼうの作り方』小倉充倭子(みわこ)さんの著書より抜粋。息子さんたちは、ピアニスト、料理家としての道を自ら歩まれています。
 
またこんな理想的な話ばかりを書いてしまいましたが、私の正体はというと、以前紹介した「即席道場」の全く逆です。家族に対して毒づいてばっかりです。だから、何年ぶりかの高熱を出してしまいました。マイコプラズマ肺炎、長男からしっかり潜伏期間を置いた3週間後に発熱。
長男の看病、治療にホメオパシーのレメディを私の本とにらめっこ状態での判断で投与。そして、肝、腎を回復させるという自然療法のこんにゃく温湿布、熱を取るという豆腐湿布を。でも、うまく治らず、私も長男も5日くらいの後に病院で薬をもらいました。気管支炎症状がとれず自然療法だけでは、対処できなかったのです。
 
10月半ば何だか理想と自分とがかけ離れていて、家族との関係も私のこだわりのせいでうまく行っておらず、とっても落ち込んでいました。カウンセリングに行こうかとも思ったのですが、スケジュールが合わず、そうこうしているうちにヘルプメッセージを出した友人たちからの返答に癒されて、ホメオパシージャパンにかかった時に処方されたイグネシア、ネイチュミアのレメディを摂ってみることにしました。

○イグネシア(イグナチア豆):自分の欲しいものは必ず手に入らない、理想と現実のギャップ、失恋、悲しみ、ロマンチック

○ネイチュミア(岩塩):人生は苦悩するためのもの、もう絶対傷つかない、失恋、人生はしょっぱい、悲観

この歳で思春期のレメディの代表がマッチするということは、精神年齢が中学生?(長女と一緒)と複雑な心境ですが落ち着いてきました。

今、由井寅子先生の本『「とらこ先生通信」完全復刻版・ホメオパシー的哲学、真に生きるための奥義書』~あなたはあなたを生きていますか?~この4月大坂の癒しフェアで買ったものを今読んでいます。その中からこれから来る冬の季節についての章の内容を紹介します。

「―秋から冬にかけて、生き物は徐々に活動を停止し眠りに入ります。人もこの時期、自分の内面と向き合い少しうつっぽくなったりします。のら猫も・・・・たぶん。―
寒さは動きを停止させ、時間の進みを遅らせ、心を落ち着かせてくれます。動きの停止は固定されたパターン(型)をほどき、新しいパターンを生み出す可能性へと還元します。黒化の過程(死)で古い自己は解体され、おおもとの生命力に還元され、新しい自己の誕生とともに自己の属性である目的に向かって進む力を蓄えます。(中略)
自分自身を知ってはじめて、次の目指すべき位置を設定することが可能となるのです。自分がどこへ行きたいのかを選択することのできる季節、運命を変えることのできる季節です。
冬を象徴するタロットカードは、無番号(0番)の「愚者」可能性の塊のような存在です。そして圧倒的な意志を象徴する「剣の1番」でしょうか。人は死んで生まれ変わるあいだ、冥界にて自分の人生を振り返り、新しい人生を設計し新しい目的を持ち、方向を決定し、自分が乗り越えるべき課題も盛り込んで再誕生します。平穏無事な人生などありません。だから人生は生きるに値するのです。
日々走り続けるのを立ち止まってみてください。時には会社をずる休みしてみるのもいいものです。好きだったことが好きでなくなってしまっていることに気づいたら立ち止まり、しばし何もせずボーッとしてみることをおすすめします。もし本当に好きなら、以前とは違うかたちで再出発させることができるでしょう。あるいは、一日の中で10分でもいいから静かな時間をつくり、目を閉じて自分自身の内側に問いかけてみることが必要です。どう落ち着けばいいか知るには冬の季節をしっかりと受け入れ、感じ、その寒さの中で心も体も活動を減らし、動物たちが冬眠するように冬ごもりをし、外との接触をなるべくしないことです。そして月を見ることです。月がクリアに見える寒い静かな冬は、寒さの体感とともに、時が止まったような感覚、心が静まる感覚を与えてくれます。同時に、生きていること、人の温かさ、太陽の暖かさなどへの感謝の心も養われます。
(月を見ることの注意:自己憐憫や悲しみを秘めている人は、月を見ると心がかき乱されてしまうので注意)」
 
私も、以前は月が怖いと思ったときがありました。レメディをとって、素直に夫に不満を言えた後は、心の奥の性根の悪いところを見透かされて怖い、というような感じが消え、澄みきった星空、月光が素直に綺麗だと思えるようになりました。

冬篭りの時期も必要なんですね。有頂天になったあとは、自己嫌悪の心境になる・・・、は又違います?


ひょうどうともこ