なな色メール 

シュタイナーの勉強会の仲間と始めたニュースレター。ブログでもその一部をご紹介していきたいと思います。

My Treeペアレンツプログラム

2013年12月01日 | さとうえりこ
子どもを虐待してしまう親の回復プログラムです。

2001年、森田ゆりさんによって開発されました。

子どもにダメージ「My Treeペアレンツプログラム」をご存知ですか。
を与えるような関わりをしてしまう。
子育てに苦しさを感じてしまっている。
感情のコントロールがきかない。
気が付けば子供を叩いている。
暴言を吐いてしまう。
無視してしまう。
子どもが可愛く思えない。
子育てにしんどさを感じている。
そんな思いを持っている親を支援するプログラムです。

去年、このプログラム紹介が2日間秋田市内で行われた。
その時印象的だったのはペアになり、「○○さん、あなたは大切な人なのです。」とお互いに言い合うことだった。
私は数年前、聖体奉仕会で石川さんが講師を務めたあの日の事を思い出した(シュタイナーの楽光。)二つとして同じものがないキャンドルが容易され、
「○○さん、あなたはあなたのままでいいのです。」
とペアになって言い合ったことがあった。胸が温かくなったことを思い出す。
講習では、偶然隣に座った方は若い女性だった。私は彼女に提案した。「せっかくですから、苗字ではなくお名前で呼びましょうか。」と。するとよりストンと胸の中に入り、じ~んとして来た。
(これは自己肯定プログラムと呼ばれていることをのちに知った。)

このプログラムの実践者養成・集中講座が10月に行われた。
2日間に渡る講座は有意義だった。
この講座は虐待してしまう親のアシスト役になるためのものである。
講義内容は
マイツリーの目的
子ども虐待とドメスティック・バイオレンス
アサーティブネス
ファシリテーション
コメント返し


グループワークで親役をしたことを少し紹介してみたい。
10人程度の輪を作り、ファシリテーターとサブファシリテーターがぶつけても痛くないボールをみんなの前でキャッチボールをする。
最初は和やかに行われる。そのうち、ファシリテーターがサブファシリテーターの取れないところにわざと投げたり、ぶつけたりする。それからサブファシリテーターが投げたボールをファシリテーターがわざとそっぽを向いて受け取らない。という動きをした。これを見た親たちは何を感じたか話してもらう。
「顔が怖かった。」「意地悪だと思った。」
私が感じたことは「あ~私にも覚えがある。」ということだった。
子どもたちが幼稚園、小学生の頃だっただろうか。「あのね、お母さん、今日学校でね・・・」と話しかける子どもに対して家事に追われた私は「後にして。今忙しいから。」と言ったことが度々。

会話をボールに見立て、ファシリテーター=私(親)、サブファシリテーター=子ども、とした場合過去の私がそこにいた。
ボールを使って会話を視覚化すると、とても良く分かった。
この目的は私たちがファシリテーターとサブファシリテーターをやり「親に気づいてもらいたい」ということである。これに対して私は親としての過去が出てきたのだ。
講師の先生は言う。「答えを言うのではありません。気づいてもらうのです。気づいてもらうために導くのです。」
そうなんだよ!答えを教えてもらっても身につかない。自分で気づいて、わかって、だからこそ初めて私のものになる!
参加して私が得たことはこれである。

最後に、将来辛そうにしている誰かを見かけたらこんな風に思ってほしい。
子どもを怒ってしまうようなそんな人を見かけたらその人の怒りの裏側を見てあげて欲しい。
「恐れ」「不安」「悲しさ」「絶望」「自信のなさ」「喪失感」など怒りの裏には傷つき体験がある。これをケアする必要があるということを知っていてほしい。


東北では初めて行われた養成講座。今後この種がどのように発芽するのか、どんな花が咲くのか、今後が楽しみである。

さとうえりこ

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