今夜は 枝豆入りのがんもどきを 煮ました。ニンジン、さつまあげ、昆布も いっしょです。
ベランダの サンショを 3枚摘んで 良い香りです。
強いこの香りを、 もう口からは 食べられなくなった 伯父の病床に、届けた事が あります。
今から 4年前。 伯父は既に 固形物を 口から 食べていませんでした。
西郷隆盛と 兄弟から呼ばれていた 風貌は 無く、母親である、私たちの 祖母にも 似た、可愛い顔に 変わっていました。
大食漢で、モリモリ食べる。それを見ているのも、楽しい伯父。
「美味しい まぐろの刺身を 食べさせたい!」
私は 跡取り息子夫婦に 言いました。 しかし、食べさせるとは、 言ってくれません。
医者と 看護婦の 二人は、 もう 食べられない事が、わかっていたのです。
次の お見舞いのとき、小さな箱に、サンショの葉を たくさん詰めて、 持って行きました。 せめて 香りだけでもと。
福岡に住んで、天草5橋を 建設しました。
福岡からは 福砂屋の カステラ。 辛子めんたい。
名古屋からは ういろう。 ひもかわうどん。
大阪からは チョコレートや クッキー。
東京駅 大丸が 大好き。 両口屋是清の お饅頭。とらやの羊羹。
鳴海製陶を 再建した ご縁で、田町のショップでの お買い物が 10パーセント引きでした。
新宿住友ビルの 高層階で お食事のとき、
お向かいのビルに 映る景色が 歪まないで 見えるような
建材を 供給した話。
刑務所から呼ばれて、何かと思えば、1円玉を生産するのに
「アルミ板が 均一の厚みでなくては 困ります。」
との苦情が あった話。
沢山の 思い出を残していってくれました。