旅するくも

『旅が旅であることを終わらせる為の記録』

目で見て、耳で聴く

2009-11-01 23:17:32 | 音楽
最近i-podを8Gbから120Gbに買い換えた。
8Gbじゃなんの役にもたたなかったからだ。
これで映像も音楽も写真も持ち運ぶ事ができるようになって気合を入れて
動画を入れている。
その中で、特にお気に入りなのが高木正勝。



高木正勝の作品を見ていると、いまから3年ほど前のある日を思い出す。
グランドキャニオンの真っ赤な岩に囲まれた世界で一人、大きな岩の上に
僕は座っていた。
その赤い岩に見とれて何時間すわっていたのかわからない。

人とは決して目で見て、耳で聴くだけの生き物ではないという事を僕はそこで初めて経験した。

映像と音の境界線がいったいどこにあるというのだろうか。
どこにもありはしない。

星と対話する男

2009-11-01 00:55:19 | 編集長の本棚
最南端も置かせてもらっているのだけれど、下北沢に気流舎という変わった本屋がある。
カフェのような、本屋のような。
オーナーの加藤さんと神奈川のひかり祭りで会った。
駅まで一緒に行ったが終電を逃してどうやって帰ったのか非常に気になる。

行ってみる価値はあると思うので東京に行く予定の方は是非!

「もし、あなたが心底好きな本を手にすることができたなら、
それは、この地球の上を上手に歩む地図を手に入れたということだ。」

そんな感じで、本紹介!

星川 淳「星の航海師 ナイノア・トンプソンの肖像」幻冬舎

ホクレア号やハワイの歩んできた道を現代に蘇らせた人物の物語。

沖縄出身のボクサー具志堅が昔、記者会見のなかで「海を歩く」と言って、
記者に笑われた事があったそうだ。
沖縄では海を歩くという方言がある。

もちろん海を徒歩で歩いていたわけではない。
海が道の終わりに見えてしまうわれわれと、海を遠くまで歩くように自由にすすめる道に見える人たちの違いは大きい。

その道を取り戻したハワイのたち。
そして、これから取り戻そうと動き始めたカマクラ号がどれだけ価値のあることなのか。
本を読み、改めて考えさせられた。