旅するくも

『旅が旅であることを終わらせる為の記録』

土に触れる

2010-05-02 10:04:25 | 最南端
ゴールデンウイークだというのに僕には予定がない。
連休前に仕事が終わり、また無職になったので、わざわざ込み合っている時に
遊びに出かける理由は僕には無い。

このごろの休みの日の過ごし方はロマンず☆≡で借りた空き家へ行き、ひたすら畑仕事をしている。
運動不足のせいか畑仕事をしていると腰が痛くなり、体は筋肉痛になって硬くなり、
疲れていく一方だ。

不思議な事にそれと反比例するように僕は元気になっていくのを日々感じている。

『土をにぎったとき、私は縄文人である。
彼等とまったく同じ人間ではないかもしれない。
しかし、少なくとも無欲と分配の美徳をもつ彼等に少しでも近づきたいものである。』
新井司郎

意見が分かれるところだけれど、縄文人がある一定の作物を育て『農』を行なっていたことが、わかっている。
農を受け入れようとしなかった縄文の人たちがいたこともわかっている。

彼らが土器を作る際、土に触れてきたように、かたちは違えど畑仕事で土に触れ
僕の中に眠る縄文が内側に蘇るのを感じている。

もしかしたら、僕らは縄文人という地球で暮らす普通の人に戻る事なんてできないのかも知れない。
支配する事でしか地球と共に生きていく道を見出せないのかも知れない。

だとしたら、僕らはどこで『自然との折り合い』をつけるのか。