昨年終わりころに打ち合わせが終了して、コツコツというかモタモタしながら図面を描き進めていて、ようやくゴールが見えてきているところです。
なんでそんなに時間がかかるかと言えば、大恭建興さん曰くこれは設計図ではなくて、プラモデルの組み立て説明書ですね、という内容だから。
一般的な設計図は、どんなカタチにしたいかというところまでの図面までなのに対して、私は建物も家具も何から何まで骨組みの寸法から材料の大きさ、材料の木目の向きまですべてを描き上げます
例えば材料の割付図
私の設計した家具が一体何枚の材料を必要とするのかを知るためであったり、
家具として仕上がった時に木目が横方向なのか、縦方向なのかをこの図面で知ることができます。
もちろん、どうやったら大工さんが切りやすいかもイメージして割付を考えていきます。
この作業をイメージすることはとても大事で、結果的に現場での組み立てを含めてイメージできるということは大工さんが何時間くらいで作れるのかを知っているということになるんです。
設計事務所でここまで書く人は少ないかもしれません。
それは現場監督の仕事でしょと認識している人の方が多いと思います。
じゃぁ、なぜ私がここまで図面を描くかと言えば
それは私が住まい手の代理人だから。
この図面は見積の根拠でもあります。
一体何枚の材料を使うんだろう、大工さんの手間賃はどのくらいなんだろうというのが分からなければ、工務店さんと価格交渉ができません。
理由もなく安くしてと言うのはただ工務店さんに嫌われるだけ。
設計という作業は、描いた1本の線が100円にも10000円にもなったりします。
だからその責任を知るために自分で描いた線がいったいどのくらいの数量になるのかを把握できるまでを図面作業としています。
と、言い訳がましく語ったタイミングで地盤調査を実施してきました。
敷地面積24坪
そこにお住まいと駐車スペース2台を確保する計画。
地盤調査ポイントで敷地に対する建物の占める割合が大体把握できるんですけど、
うん、
正真正銘小さかった。
そして、窓の位置も確認してきましたが、どれも間違いない位置。
カタチになるのがとても楽しみです。
住まい手がどんな暮らしを思い描いていて、職人さんがどんな時間をかけて作っているのか。
スタートから最後までを知るのが設計の役割りです。
今年は地震関連の問い合わせもいただいています。
その時に設計がどの立場で復旧に係わらなければいけないのか。
あくまでも代理人であること
過去記事も読んでいただきたいと思います。
なお調査結果は、近隣データから予想した内容とほぼ同じでした。
地盤改良は必要ですが、見込んでいた予算とおりの印象です。
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