道路から見るとずーっと変わらない景色のままですが、この奥にある建物の中では少しずつ作業が進んでいます。
ところで皆さん、「建築家の自邸」ってどんなイメージ持っていますか。
若手の頃、「建築家の自邸」っていったら「自分で思い描いたものをそのままカタチにできる人」が建てる家なんだから、さぞかし究極なんだろうと思っていました。
実際建ててみて思うことは、
元々私はミニストックシリーズなどを介して自分がやりたいことだけをやってきたので、今建てている自邸は既視感たっぷりの住まいです。
ただし、今は領域展開中。
(部分的に)人に提案しちゃいけないことを自分ん家でやっちゃう。
言い換えると建築士としてあるまじき行為をやりたくなっちゃう。
ちょっと危険なゾーン。
今日、玄関ドアのドア枠を付けてもらいました。
自分の中では、「ないっすー」なんですけど、
なにが「ないっすー」かというと、
そもそも玄関ポーチがないことはすっとばして、玄関ドアに付けた庇が、単なる板一枚っていうこと。
アルミなどの金属で庇をシャープに見せたりする手法はよくありますが、私は「木でシャープに見せたい@積雪地」
今までの設計人生の中で、先輩から庇を薄く作る方法はいくつか教えたもらってきましたが、多分これが一番薄い。(と言いながら、もうちょっと薄くできたなとは思ってます)
そして、板金もかぶせません。
腐った時にどうすればいいかなんて責任取れない(わけでもないけど)ので、絶対に人には勧められませんが、
やりたくなっちゃったんです。
説明はできません。
建築家の感性として、板金のない庇を作ってみたくなったんです。
建築家の自邸とは、究極の反対。
単なる実験の場だったりします。
ですね!何しても繊維が毛ば立たなくなるくらいゴリゴリに抑えれば大丈夫なはず!