お引渡しして8か月目に入りました。
ミニストックを通して、ご近所付き合いがとても良好で改めて素敵な住まいだと感じているとご連絡がありました。
Sさん、素敵な感想ありがとうございます。家の中だけでなく、ご近所付き合いもミニストックを通してよくなるなんて。すっごくうれしい感想です。
そして、これまでの光熱費についても教えていただきました。
6か月分の電気、ガス代を教えていただいたんですが、検診日にタイムラグがあり表の並びをそろえるために5か月分でまとめた結果がこちら
表の一番右下。
設計時の年間の予想光熱費を12か月で割り算すると¥15,694になりました。この額をご提示しながら断熱材をどのくらいの厚さにするか決めました。
そして、表の真ん中の下。
実際の光熱費。
5か月分の電気、ガス代合計の月平均額は¥15,559
なんとほぼ同じ。
一番光熱費のかかる冬が含まれているので、最終的な1年の平均値はこれよりも減ることでしょう。
12年前に考案してそこから仕様はほぼ変えていません(※)が、ほんと「ある特定の層」にはドはまりのバランス住宅だと思います。逆を言えば「ほとんどの層」にはまったくはまらない住まい。
もちろんそれでいいと思っています。
これからの多様化の時代において、すべての暮らし方に応えられると言っちゃうのは逆に嘘っぽい。神様じゃないし。私は「ある特定の層」の期待に応え続けます。それ以外の方は、私よりも「これ以外が」得意な方をご紹介します。
そんな井の中の蛙事務所に一つの連絡が入りました。
「この4月から断熱性能の計算が一部改訂され、それは今までの計算結果よりも悪くなる。基準値は変わらないけど」
つまり、基準値を超えにくくなる。
んな訳ないな。
日本の省エネ基準は世界でもトップクラスの最低レベル。
まぁ、それはいったん置いといて、
で、私宛にきた連絡には続きがあって、「新しい計算方法だと計算結果が悪くなるので、その対策は何か予定していますか?」
「いいえ、何も」
質問の意味は、計算結果が悪くなるので今までと同じような計算結果とするために断熱材を今よりも厚くしますか?というもの。
「いいえ、何も」
正直私にとって、計算結果はどうでもいいんです。どうでもよくないですけど、結果ではないんです。
私が大切にしているのは、「光熱費がいくらになるか」
選んだ断熱材から算出した予想光熱費と実際の光熱費が今まで大きく差が出ていません。
つまり計算方法の変更によって、予想光熱費は今よりも悪い側の金額になりますが、
実際の光熱費が変わる原因は、世帯構成と気象条件、単価、設備のエネルギー効率で、計算方法は関係なし。
他社と数値競争のデッドヒートを繰り返しているなら計算も大事ですが、
ミニストックの断熱性能は、他社と比べるととても数値自慢できる代物じゃないので気にしてないんです。
12年前に競争は辞めました。
今は、「ある一定の層」の暮らしがどうしたら良くなるかばかりを考えています。
これがネイティブディメンションズの向いている方向。
(※)現在、施工性を今よりも上げて、コストを下げるために断熱材の仕様変更を検討中です。4月に着工する物件に実験的に採用して、施工性を実際に検証します。
おまけ
今日のハート君
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