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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-11(lab)】ゴリゴリ-新潟の小さい家

2020-08-08 19:27:10 | ministock-11(lab)
ミニストック-01の流れを汲む間取りのキッチンはセミクローズドタイプとなってます。

理由は、うるさいから。

小さい家だからという部分もありますが、気密断熱性の高い住まいは室内の音が反響しやすいのが一番の理由。

逆を言うと外の騒音が入りにくい、家の音が漏れにくい特徴とも言えます。

で、まず「セミ」という部分について掘り下げると、

やっぱりみんなの気配は感じていたいという想いと冷蔵庫がちらっと見えているの分かりますか。

これ。

冷蔵庫が誰でも使いやすい位置にレイアウトされています。(平たく言うと、キッチン台所に立っている人を邪魔することなくビールを取りに行ける位置。私が)
生活感をなくすために家電製品を極力見えなくする設計手法もありますが、私は使いやすさを重視するタイプなのでリビングお茶の間に近い側にレイアウトすることが多いです。
と言っても、なるべく目立ちにくいような配慮も好きなので、ちょっと物陰に隠れていて、セミクローズドになっているという理由です。

そして、このキッチン台所がなぜゴリゴリかと言えば、まずは見たまんまですが、オールステンレス。

使いちゃいたい放題
空条承太郎のオラオラにも耐えられる設計(若干盛ってます。若干)

やっぱり私は使い勝手を重視するタイプなので、キッチン流し台下に扉が必要か必要じゃないかも確認します。
今回はフルオープン。
最近ご要望で多いのが、洗った鍋やフライパンをすぐ片付けたいから扉がいらない、っていうか乾かすためにゴトクに乗せておくと、結局次の日そこから使うことになって、収納しなくなっちゃう。そして、下の収納は滅多に使わない調理器具の収納場所になっちゃって、なんなのコレっていう結末に。

だからフルオープンにして、日常使うものだけを収納するスペースにしちゃって、滅多に使わない調理器具や食器は床下に片付けちゃえばいいんです。
っていうか、調理道具をなんでもかんでもキッチン台所に片付けないといけないルールなんてそもそもありません。

365日中良く使うレギュラーだけ収納しておけば、作業効率も良くなりますし、使わないものは汚れにくくもなります。

食器棚は今回無印のラックをチョイス。

配置は、ゴッドY氏から教わった、一人で立つときに使いやすい通路幅を踏襲。

教科書のキッチンって、平均的な使い方が書いてあるので、一人で立っても、複数人でたっても困らない寸法になってます。
そして、誰も不思議がらない不思議。
ネイティブディメンションズでは365日中、一人で立つ頻度と複数で立つ頻度を確認して、どの通路幅が本当に使いやすいのかを決めて、作業効率を良くします。

また、リビングお茶の間から丸見えにならない様にラックに合わせて袖壁を作りました。
そしたら、ここは雑多にしていても気になりませんね。

つまり、セミクローズドなんだけど、一人で作業に没頭できるゴリゴリのキッチン台所の仕様とレイアウトがミニストック-01の系譜です。

例外はミニストック-07


01の系譜でありながら、みんなでワイワイガヤガヤ。
食べながら飲みながら料理もしちゃって、みんなでゴリゴリに仲良く過ごすキッチン台所。

潜在的なご要望は何か。
そこをゴリゴリに掘り下げるのがネイティブディメンションズの特徴です。


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